34話 背表紙 Spine — She Was Reading a Heike‑related Book 【青春編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~
ユウカは今日も図書室にいた。
図書室の常連といえば、コノハくらいのものだ。
コノハは華道部で、校長のお気に入りらしい。
校長に気に入られている生徒をコノハ以外にユウカは知らない。

おとなしく見えるのに、実は行動的でもある。
お華に通っているのはまだしも、座禅にまで行っているらしい。
まあ、高校生にしては渋いけれど・・・
最近のコノハは、平家の本ばかり読んでいる。
ユウカには、背表紙を見るだけでそれがわかる。

平家――
平清盛を中心とした最初の武家政権。
院政期の政治構造の変化、摂関家の衰退、武士勢力の台頭。
白河・鳥羽・後白河と続く院政のもと、
武力を背景に朝廷の実務を担う武士が不可欠となり、
その中心に平清盛がいた。

だが、やがて没落し、滅びていく。
その滅ぼした側にいたのが源頼朝――
まさに、この鎌倉の主となった武将だ。
吉川英治の新・平家物語、永井路子の炎環あたりは読みやすいだろう。
ユウカはそう思いながら、本を閉じた。
ふだんなら、そのまま知らん顔だ。

だが、ユウカは立ち上がると
静かにコノハの方へ歩いていった。
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※「こあら@SeaArt.AIイラスト×プロンプト発信」さんのプロンプトを参照し作成してみました。

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