見出し画像

106話 買い出し Shopping for the Imonikai 【青春編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~



今度の休みに、みんなで芋煮会に行くことになった。
里芋と肉と野菜などを入れて鍋を作る――その時点で、もう楽しそうだ。

豚肉と味噌で仙台風。
牛肉と醤油で山形風。

どちらが良いか意見は分かれるだろうが、結局どっちでもおいしい。

カツヤは4WDのエンジンをかけ、運転席でサクヤを待っていた。
今日は芋煮会の材料の買い出しだ。
里芋はもちろん、肉や野菜、大根、にんじん、ねぎ、豆腐――
必要なものは山ほどある。

「あとで会費集めるからね」

「え、ご馳走してくれるんじゃないの?」

「そんなの当然でしょ」

サクヤはそう言いながら助手席に乗り込んだ。
買い出しにセオリは連れて行ってもらえない。


「ふん。おじゃまでしたね」


スーパーに着くと、二人は次々と野菜をかごに入れていく。
大根、にんじん、豆腐あたりは迷わず選べた。

問題は里芋だ。
新鮮なものは並んでいるが、一袋の量が意外と少ない。
人数分を考えると、かなりの量を買わなければならない。

いったん通過して肉売り場へ向かう。

ここでいつもの議論が始まる。


仙台風か、山形風か。

が、物価高騰の折である。
大量の牛肉はさすがに躊躇した。


自然に仙台風が確定する。

大体そろったが、主役の里芋がまだだ。

そのあたりはさすがのカツヤである。
いわゆる業務スーパーに寄り、冷凍の里芋を大袋で買ってきた。
皮むきの手間も省ける。
ぬるぬるした里芋の皮むきがどれほど大変かはご存じの通りだ。

食材をクーラーボックスに詰め終えると、カツヤが言った。


「せっかくだし、少しドライブしてから帰ろう」



夕暮れの光を浴びる4WDの助手席でサクヤがうなずく。




留守番中のセオリは、時計を見上げながらぽつりとつぶやいた。



「どこまで買い物に行ったんだろう」




マガジンに掲載いただきありがとうございます。



次の話

前の話


Kinu_AIイラストさんの、プロンプトを参照し作成しました。



#創作大賞2026 #ファンタジー小説部門








いいなと思ったら応援しよう!

yukariyajp / Hiroki Kon ご覧いただきましてありがとうございます。少しずつ進めていけたらと考えております。よろしければ応援いただけると嬉しいです。