夏のさわやか対談② 「あの子のにおいがやめられませんⅢ」
初めてお読みくださるアナタは、
ぜひ、前回までをお読みくださってから
本作をお読みくださると、わかりやすいと思います。
―― あれから1年半経ちました。
その間に起こったことを振り返りながら、
今回は進めていきたいと思います。
田山
「今回はすぐ本題にいくんじゃな。😂」
芳子さんは、この間に、
2回帰省しています。
女学校では、英語でトップの成績でした。
短編5本、長編1本など、こちらの活動も充実しています。
1度目は、夏休みで帰省しました。
これはまあいいんですが、問題は2回目です。
芳子さんは、時々、神経衰弱の症状が出ました。
今なら、不安症や自律神経の乱れ、
慢性疲労に近い症状でしょうか。
お医者さまに診せたところ、
「静かな故郷に帰って静養しなさい。」
とのことでしたので、これが2回目の帰省となります。
芳子さんが、下宿していたのは、
麹町・土手三番町という所です。
電車が通ったり、子どもが騒がしかったりするので、
これが、原因ではないかと時雄が言っております。
田山先生、神経衰弱も心配なんですが、
時雄がもっと心配してることがありますよね?
田山
「帰宅すると、芳子は手紙を書くことが多くてな。
男友達がめっちゃ多いねん。😓
男からの手紙が多いんよ。
高等師範学校の学生と早稲田大学の学生にいたっては、
時々遊びに来るそうなんよ。そっち方も時雄は心配なんよね。」
芳子さん=美知代さん。
田山先生も、きっと美知代さんのところに来る、
男の手紙や、遊びに来る男の友達が、
さぞ、心配だったのかと思います。
田山
「そうなんよ・・・美知代くん。
男の友達なんか作らんで欲しいねん・・・
悪い男にでも騙されないか、花袋心配しちゃう。😔」
芳子さんは、女学生としては派手でした。
今で言うなら、おしゃれとでも言いましょうか。
神戸仕込みのおしゃれな芳子さん。
麹町は、昔風の商家の娘さんが多かったのですが、
そういった娘さんたちより、頭ひとつ抜けておしゃれで、
男女問わず、人々の注目を浴びました。
田山
「ハイカラ(洋風)なおしゃれさんだもんな。😏」
奥さんが、姉から聞いた話だとして、
芳子さんのことをこう、時雄に話します。
奥さん
「義姉さんが言ってたんだけど、
芳子さんね、男友達が来るらしいのよー。
それはいいんだけど、
夜遅くに、ニ七不動にふたりで行くんだけど、
なかなか遅いらしいのよ。
芳子さんに限って、心配することはないと思うけど、
ほらっ、世間の口(噂)がうるさくて困ってるって、
義姉さん、そういってたわよー。
今の若い娘さんって、どうなってるのかしらねえ。
ちょっと、聞いてるんですか。あなた!あなた!」
余談ですが、二七不動(現:二七山不動院)は、
平成17年(2005年)に火災によって全焼しました。
現在あるのは、『蒲団』の頃と建物も場所も異なります。
これに対し、芳子さんの師匠である時雄は、
いつでも決まって、かわいい愛弟子の味方をするのです。
ここはね、時雄も田山先生も、たいして変わらないので、
田山先生、ここは先生に読んでもらいましょうか。お願いします。
田山
「と・・・時雄じゃないもん😓
・・・しかし、鳥めしもらったからのぉ・・・
(`・∀・´)エッヘン!!(以下、時雄のセリフ代読)
いいですか、姉さんやお前さんのような古い人間には、
新しい時代の風に乗っている芳子くんのことは、
到底、理解できるもんじゃありません。
男女がとなり合って歩きながら話してるだけで、
すぐに怪しいとか、いやらしい目で見てしまう。
もう・・・ホントにお前さんたちはDTかよ?
って思っちゃう。(女だけど・・)😂
そんなことを考える自体が、古い人間の証拠だよ。
いいかい、今の時代の女というものはだね、
したいことを好きにやらせればいいんだよ。」
こんなことを、時雄も田山先生も、
新しい時代の女性に理解ある
師匠として、男として、懐の深さを見せていますが、
内心は、芳子さん、美知代さんが、
若い男と一線を越えてないか、ハラハラしていたでしょう。
そんな時雄は、あろうことか、
芳子さん本人にも、この説教を偉そうにします。
美知代さんにも、きっと同じことを言ったんでしょう。
ここは田山先生、その時を思い出して、
先ほどと同じく、時雄のセリフをどうぞ。
田山
「(`・∀・´)エッヘン!!(以下、時雄のセリフ)
いいですか、芳子くん、よーくお聞きなさいよ。
新しい時代になったんだから、
女性も自覚を持たなくてはいけません。
ズーデルマンの劇『マグダ』の登場人物が言ったように、
父親の手から、そのまま夫の手へと渡るだけの
意気地なしじゃどうしようもないですよ。
新しい明治の女性は、何事も自分で考えて、
男に頼らずに、自分で行動しなくてはいけません!
ただ、芳子くん。
ここからが大事だから、よーくお聞きなさい。
自覚っていうのは、自省(自らを省みる)
という意味も含んでいます。
むやみに意思や自我を振り回すのではいけません。
自由には責任が伴います。
自分でやったことのすべては、
自分で責任を背負う覚悟がないと、
いけませんよ。わかりましたね。」
本心を隠して、新しい女性像に、
理解のある時雄。田山先生ですが・・・
素晴らしい!!
田山
「そやろ?うん。うん。
ねこま先生も、ようやくわしの
真価に気づいて来たようじゃの。」
田山先生、安心されるのは早いですよ。
こうして仲の良い師弟ですが、
この師弟の様子を日頃から見ていた
おせっかいなある人が、
奥さんに、こんなことを告げ口します。
「ちょっと奥さん!
気づいてたざーますか?
おたくの旦那さん。
芳子さんが来てから
すっかり変わったざーますね。
ふたりで話してる姿を見ると、
まるで、魂の片割れ同士が、
惹(ひ)かれ合ってるみたい
に見えましたざーますよ。
ちょっと!奥さん!
うかうかしてられないわよー!
正妻の座が危ういわよー。
旦那さん、盗られちゃうざまーすわよ!
お気をつけあそばせ。オホホホ。」
周りにバレてるじゃないですか!😓
田山先生の下心が駄々洩(も)れですよ!
おせっかいというか、世間の声のおかけで、
奥さんが警戒しないわけないじゃないですか!
田山
「美知代くんへのわしの愛が深すぎて、
愛のオーラが漏れてしまうんやな。
花袋・・・ちょっぴりうれしい🥰」
そんな田山先生ですが、
時雄の姿を通して、
ご自身の弱さ・揺らぎ・言い訳など、
複雑な気持ちをこんな風に書いています。
若い女性の心は揺れやすい。
浮かれたかと思えば沈み、
些細なことで胸を痛める。
恋なのか、恋じゃないのか──
その曖昧な態度に、
時雄はいつも惑わされます。
田山
「若い女性ってさ、
そういうところあるんよね。
特に美知代くんは、
表情が豊かだったからな。
花袋・・・惑わされてばっかりやった。🙈」
ボクも、若い女性には、
勘違いを多くさせられました。
特に、自然にボディタッチしてくる
若い女性には、何度も痛い目に遭(あ)っています。😅
計算で触ってくる女性はまだ警戒できるのですが、
自然な感じで触ってくる天然の女性には、
勘違いさせられて、いざ誘うと、
「そういうつもりじゃなくて・・・
彼氏がいるんで・・・ごめんなさい・・」
なんだよ!
おじさんのトキメキを返せよ!😡
ドラゴンを倒すのには、
ドラゴンキラーという武器があるそうです。
ボクらみたいなおじさんは、
天然のこういう
おじさんキラーで、
簡単に倒されます。😂
田山
「おじさんキラーって、
すごい言葉があるんやな。🤔」
話を戻しますと、
田山先生は、時雄を通して、
理性ではダメだとわかっていても、
そういう”機会”があれば、
簡単に一線を踏み越えてしまう弱さを持っていた。
このように書いています。
田山
「そういう危うい機会が、
ここまでの間に、
2度も訪れたんよ。」
時雄が一線を踏み越えそうになった機会。
まず1度目ですが、芳子さんから分厚い手紙が届きます。
手紙の内容は、
自分の未熟さ、先生への恩返しができない悔しさ、
このままでは先生に迷惑をかけるだけだから、
故郷に帰って農家の妻になって、田舎に埋もれてしまいたい
── そんな思いが、涙の跡と一緒に綴られていた。
読み進めるほどに、
時雄はその言葉の裏にある
“本当の意味”を感じ取ります。
「先生のそばにいたいのに、
どうしていいのか
わからないの!!」
そういう若い女性の心の揺れが、
痛いほど伝わってくる内容だったのです。
田山
「思い出すなあ。(遠い目)
時雄は、この返事を書くのに、
一晩中悩むんよね。
はぁ~、わしも悩んだのよ。🤔」
時雄は手紙を握りしめたまま
ほとんど眠れませんでした。
この返事をどう書くべきか。
隣を見ると、妻が寝ています。
妻の寝顔を何度も見ると、
自分の心がいかに揺れてるのか
思い知らされます。
「自分は、師としての道義を守れるのか」
「この手紙にどう返事を書けばいいのか」
「もし気持ちを許してしまえば、どこまで流されてしまうのか」
そんな問いが、夜通し胸を締めつけます。
田山
「花袋も胸を締め付けられたの🥺」
翌朝、時雄はようやく返事を書くのです。
―― それは、 “厳しい師としての態度” を貫いた手紙でした。
優しい言葉を選べば、
芳子さんの心をさらに揺らしてしまう。
だからこそ、あえて距離を置くような文面にしたのです。
しかし ――
手紙を書きながら、時雄にもわかっていたのです。
もし、この手紙をきっかけに心を許してしまえば、
一線を越えることは驚くほど簡単だということを。
この手紙こそが、 時雄にとって “最初の危うい機会” です。
よく踏みとどまった時雄!
よく踏みとどまった田山花袋!
田山
「もっと褒めてください。😭」
しかし、まだ安心してはいけません。
2度目の危うい機会がやって来ます。
田山
「こっちのほうが、ヤバイで。😏」
2度目は、手紙事件から2か月後。
季節は春です。
春の陽気に誘われるように、
時雄が、芳子のもとを訪ねます。
田山先生!やっと踏みとどまったのに、
どうして自分から行っちゃったんですか!
ダメでしょう!奥さんの寝顔忘れたんですか?😡
田山
「は・・・春の陽気が悪いんだもん!
花袋・・・悪くないもんねー!🥺」
少し長いですけど、
ちょっと小説風に書いてみますから、
そこで反省していてくださいよ。
田山
「そんな・・・わし文豪なのに・・・
しかも・・・明治時代のことなのに・・・😓」
―― 用事を済ませると、すぐ帰るつもりでいた。
春の陽気に誘われて、気持ちが緩んだのか、
気がついたら、芳子の下宿先の玄関の前にいたのだ。
玄関を開けようとするが、
やはり帰ろうかと思う自分もいる。
でも、芳子に逢いたいという自分もいる。
”ええい!ままよ!”
もうどうにでもなれ!と思って、
思い切って、玄関を開ける。
”ガラガラガラ”
開けた瞬間、なんだかいつもと違う感じがする。
空気が湿っている、家の中を風呂の湯気が、
駆け巡っていた証拠だ。
胸の高鳴りを抑えて、
部屋に行ってみると、
芳子がひとり、
火鉢の前でぽつんと座っている。
―― 艶やかで美しい。
女という生き物は、
若い娘から成熟した女まで、
時々、ハッとさせる表情や仕草を
見せてくることがある。
―― 目の前の芳子が、まさにそうだ。
湯に入っていたのは芳子か。
白粉(おしろい)の匂いがほのかに、
漂(ただ)ってくる。
顔はいつもより白いが、
火鉢にほんのり照らされて、
言葉にできないような
愛おしい表情になっている。
瞳の光は、どこか艶(つや)めいて、
その場の空気を静かに揺らしている。
―― 抱きしめてやりたい。
物思いにふけているようで、
まだ私に気づかない芳子。
私に、妻や子などという
重たい荷物さえなければ、
寂し気なお前の背中を抱きしめてやれるのに ――
時雄
「どうしたの?」
結局、重たい荷物を捨てることのできぬ勇気のない私は、
師として芳子に声をかけることしかできなかった。
芳子の艶っぽい瞳に私が映ると、
「まぁ!」と声には出さぬが、
パッと表情が明るくなり、少し笑ってこう言った。
芳子
「うふっ、お留守番ですの。
お姉さまは、四谷へ買い物に行きましたのよ。」
芳子が、お姉さまと呼ぶのは、
妻の姉で、この家の家主だ。
―― そうか。義姉さんはいないのだな。
芳子の声は、
どこか甘えた感じに聞こえた。
その後、艶っぽい瞳に映ったままの、
私を、ずっと捉(とら)えて離さない。
身も心も、芳子の瞳に吸い込まれそうだ。
私が必死に押し隠してる
芳子への秘めたる想いを、
簡単に見破られてるようで、
心が揺れ、戸惑うばかりだ。
何気ない平凡な会話のやりとりが続く。
いつもと変わらぬ挨拶程度の言葉のやりとりなのに、
平凡な会話が、平凡でなくなる気配があった。
湯上がりの白い肌、
部屋を漂う白粉の匂い、
火鉢の赤い火、
外にいる虫の声が
時折聞こえる静かな部屋。
誰もこない広い家で
男と女がふたりきり ――
その組み合わせが、
私の中の理性を、
ゆっくりと溶かしていく。
芳子の瞳は、先より艶やかさを増し、
言葉は、段々と色気を帯びていく。
その色気に誘われるように、
私の口から、おどけてこんな言葉が出て来た。
時雄
「今夜は、一段とキレイにしているね?」
そう言うと、芳子は少し肩を傾けて笑った。
芳子
「さっき湯に入ったんですの。」
その仕草があまりにも自然で・・・
時雄
「妙に白粉が白いよね。」
あまりにも艶めいていて、
私の心は緩(ゆる)み、
こんなことまで言ってしまった。
―― あと15分。
こうして、芳子と艶のある会話を続けていたら、
理性は完全に溶けてなくなってしまい、
私は一体どうなってしまうのだろう ――
時雄
「―― 今日は帰ることにします。」
こう言って、私は慌てて席を立った。
一線を越えてしまう勇気もなく、
重たい荷物を捨てる覚悟もない ――
芳子
「まぁ、先生。いいじゃありませんか。」
こう言って、何度も私を引き留める。
「どうしても帰る」と私が言うと、
名残惜しそうに、月夜の道をそこまで見送ってくれた。
月明かりに照らされた
芳子の白い顔には、
確かに、深い神秘が宿っていた。
芳子がいつまでも手を振ってくれている。
意気地のない男だと、妻と子を捨てる覚悟のない男だと、
きっと失望させてしまったことであろう。
―― 私は、ただの男に戻ることのできない、
意気地のない人間なのだ。
許せ、芳子よ。
情けないお前の師を!
田山
「わし・・・なんてエエ男なんや。
花袋・・・かっこええ。😭」
ボクが勝手に創作した部分もありますが、
2度目も何とか踏みとどまった、時雄と田山先生。
―― でもねえ、今回は、
ここまで芳子の方から踏み込んで来たんですから、
妻も子も捨て、ガバッっていって欲しかったな!
田山
「わしは、島崎藤村君にはなれんよ。
妻も子もない、ねこま先生にはわからん世界なの。
なかなか妻子があって、冒険できる亭主はおらんのよ。」
妻帯者の優越感みたいなのが
あってイヤな感じ・・・
そうですよ、どうせボクは独り身ですよーだ。😔
もうね、最近、田山先生が、
かわいそうな独り身のボクに、
辛辣(しんらつ)な言葉を浴びせることが多いから、
このシリーズ辞めちゃうもんねー。
もう書かないぞ!
頼まれたって書かないんだもん!😡
田山
「ねこま先生、そろそろ番組の尺がないぞ。😅」
おっと!それは大変。
すねてる場合じゃござんせん。
お話を先に進めましょう。😓
田山
「noteをご覧の独身男性よ。
ご覧なさい、独り身が長いと、
こうやって面倒くさい
50歳になってしまうんじゃよ。😞
現実の女性とふれあいが長くないと、
過度に妄想がふくらんで、
女性を美化しすぎたりとか、
いろんな弊害(へいがい)が、
出てしまうんよ。
いろいろお金もかかったり、
時間もとられたり、
やりとりも面倒くさいじゃろ。
ケンカもするかもしれんしな。
でも、こんな50歳になりたくなかったら、
部屋を出て、現実の女性と触れ合う機会を、
自分から求めていかないといかんのじゃよ。
白馬の王子さまは、待っているだけでは、
いつまで経っても来ませんぞ。
まあ、これは女性の例えだけれども、
お姫さまが、ある日、突然、
あなたのところにお嫁に来るような、
そんなおとぎ話や昔話みたいな
展開はないんじゃよ。
ともかく、身なりを清潔にして、
外に出るのもいいし、
仕事や学校で、気になる女性がいたら、
まずは、友達でもいいから声をかけて、
現実の女性と交流する、触れ合うというとを、
してみるのが、しあわせへの近道じゃよ。
そこの男のように、
昔話ばっかり書いていて、
女房はこないなかなー
なんていってるうちは、
女房なんか来ませんから
独身のキミはね、ぜひ、昔話じゃなくて、
今を生きていて欲しいと思います。
おやっ、こじらせ男が、
準備出来たそうなので、
このへんで・・・
あの男には、先の話は内緒ですぞ。🤭」
”へっくしょん!!”
誰かボクの噂してるのかなあ。
ねこま先生、好きよー💗
なんて噂してたりなー。デヘヘ。
田山
「ねこま先生、続きを頼むぞい。😁」
4月に入ると、芳子さんは神経過敏になります。
薬を飲んでも眠れず困っていました。
年頃の女性を誘う“抑えきれない欲望と生命の力”は、
ためらいなく心を揺らします。
芳子さんは、薬が手放せなくなっていました。
4月末に帰省します。
春、夏、そして秋の入り口まで静養して、
9月になると上京します。
芳子さん、元気になって帰って来て、
良かったんですが・・・
とある事件が発生します。
これは、当事者である
田山先生に、おっしゃっていただきましょう。
田山
「芳子に、恋人が出来たんよ。😞」
な・・・なんだって ――!!
田山
「東京到着までの予定日と、
実際の到着した日とでは、
”2日間のズレ”があったんよ。
時雄は、このズレに気づき
芳子を問いただしたところ、
正直に白状したわけやな。
あとは、ねこま先生に任せたで。
これはツラいねん。🥺」
そうですね。
ちょっと丁寧に順序良く説明します。
時雄が、芳子さんが東京に到着すると
予定されていた日と、実際に到着した日に、
2日間のズレがあることに気づきました。
どうも怪しいので、
芳子さんの故郷にいる親御さんに、
出発した日を手紙で確認します。
この証拠をもとに、
時雄は、芳子さんを厳しく問い詰めますと、
上京途中の京都・嵯峨で2日間
待ち合わせをした恋人と
遊んだことを告白します。
田山
「美知代くん、恋人なんて作らないで。😢」
ただ、芳子さんは
肉体関係はなく(罪を犯してなく)、
むしろ、京都で恋人と別れて上京してから
恋人から猛烈な手紙がたくさん届き、
それで恋を自覚して、
互いに将来の約束までしたと言っております。
「この恋は、神聖なる恋なんです!」
芳子さんが、号泣して時雄に訴えます。
この恋の証人になってください!
とも言われ、若き恋人たちの仲介役を頼まれます。
田山
「本当はイヤだったけど、
美知代くんに泣かれてしまっては、
突き放すわけにもいかんじゃろう。師匠だもん。🥺」
ただ、恋というものは障害がつきものです。
故郷にいる親御さんに時雄が手紙を送ったので、
恋人とのことがバレてしまいます。
「学生の身で、こっそり男と旅行したこと自体が問題。」
と、親御さんはお怒りです。
精神の堕落だ!とまで、芳子さんに対して言っています。
手紙のやりとりで、親子は話し合いますが平行線。
親御さんも困って、時雄に頼るしかなくなります。
田山
「知らんがな。😡」
最終的には、複雑な気持ちを抱えながらも
芳子さんのしあわせな将来のために、
仲介役を引き受けるのですが、
時雄、すなわち田山先生は
この時、複雑な気持ちが葛藤していたと思います。
失望感、嫉妬、後悔(手を出しておけばよかった)、
愛弟子を失う喪失感、
それでも師匠としての義務で、
弟子のしあわせのために
大きな犠牲を払って引き受けねばならぬ苦しさ。
ざっと見ただけでも、
いろんな気持ちがありますね。
さあ、この後は、
どうなってしまうんでしょうか?
今回は、ここまでとなります。
最後に、芳子さんの恋人の名前を、
田山先生に教えていただきながら、
お別れしたいと思います。
田山先生、後はお願いしますよ。
田山
「その憎き男は、
同志社大学の21歳の学生、神戸教会の秀才。
田中秀夫
モデルは、永代静雄という男じゃ!
こらっ!静雄!
コーナー最上段から、
ドロップキックをお見舞いしてやるで!
ホントに許せん!静雄!😡😡😡」
田山先生、さっきプロレスの映像観せたら、
すっかりハマってしまって。😓
田山先生が興奮して怒りが収まらないので、
ここで終わりにします!
また次回、お逢いしましょう!
最後まで、お読みくださりまして、
ありがとうございました。
―― さようなら!

※前回に引き続き、当然のことながら、
田山花袋先生が、お書きになられたりなど、
史実通りのものもありますが、
それ以外の、本作における田山花袋先生のコメントは、
ボクの創作です。
田山花袋先生のファンの方、
大変多いかと思いますが、
お許しいただけたらなと思います。🐯
※このお話は、三才ブックス刊『文豪 憂鬱な癖』
(朝霧カフカ監修)を参考にしています。
前回に引き続き、ありがとうございました。
深く感謝いたします。
※本作品は、青空文庫収録『蒲団』(田山花袋)を参考にしています。
作品の背景理解のため、同作の一部内容を参照しています。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

(投稿翌日追加)
今回のお話から、ボクの大切なnote友でもあります、
蒼あお先生が、ステキなお話を創作してくださいました。
女性の仕草の描き方が、蒼あお先生は秀逸です。
どうか、今回のお話とセットでお読みくださいね。
蒼あお先生、ありがとうございました。
いいなと思ったら応援しよう!
懐かしいやら、マニアックな内容やらですが、
もし、よろしければですが、サポートして頂けたら
大変、嬉しく感激です!
頂いたサポートは、あなた様にまた、楽しんで頂ける
記事を書くことで、お礼をしたいと思います。
よろしくお願いします。