見出し画像

【はじめまして】「たしかなこと」が生まれるまで ー ひとりにひとつ、物語を ー


本や映画には、必ず「章立て」があります。


最初は平和な日常から始まり、何かが起きて大ピンチに。
そして最後には変化が訪れる。
「序章・展開・転機・変化」は物語には鉄則です。
だから、私たちは、主人公がどんなにピンチになっても
「これは中盤の盛り上がりだな」と客観的に見ることができます。


でも、自分の人生となると、そうはいきません。
目の前の苦しさが、人生という長い物語の「ほんの一節」だとは気づけず「もう終わりだ」と思ってしまう。

以前の私は、まさにそうでした。



「いい子」という仮面


私の人生における第一章は
周りの顔色をうかがうことから始まりました。

母子家庭で育った私にとって、
母は家計を支える、頼もしくも忙しい人でした。
夜遅くまで働く母の背中を見ながら
子どもながらに一つのルールを課しました。

「ママを、これ以上困らせてはいけない」

私は寂しいと言う代わりに、学校の出来事を明るく話し
手のかからない「いい子」でいることで
母を安心させようとしていました。

本音ではなく相手が求めている自分を演じる。
それが、私の生きる術になっていたのです。


中学・高校で夢中になった吹奏楽部でも、その癖は抜けませんでした。
クラリネットの練習に明け暮れ、
コンクールの選抜メンバーに選ばれたときは本当に嬉しかった。
でも「いい子」だった私は、
メンバーに選ばれなかった同級生たちからの
針を刺すような視線を感じるようになっていきました。

「経験者だからって、いい気になってる」
「いい子ヅラしてる」

大好きだった音楽の時間は苦痛の時間へと変わり、
引退まで後2か月というところで退部しました。
それからは逃げるように図書室へ篭り、一人で本の世界に没頭する。

「誰かと関われば、また裏切られる。それなら最初から一人でいい」
そんなふうに自分に言い聞かせ、心を閉ざして高校生活を終えました。


憧れの制服と、塗り重ねたファンデーション



そんな私が、人生をやり直すための「一発逆転の切符」だと思ったのが、
航空会社のグランドスタッフという仕事でした。

きっかけは、大学時代の教授に
「キャビンアテンダントに向いているんじゃないか」と言われたこと。
対等な友人関係に自信を失っていた私は
「大人に評価されること」に喜びを感じ
救いを求めるようにしがみつきました。


「みんなが憧れる仕事に就けば、今までの自分を書き換えられる」
「一流の会社で働けば、周りを見返せる」

必死な就職活動の末、憧れの航空会社に内定が決まったとき、
私は「やっと、ハッピーエンドになれる」と確信しました。


初出勤の日。 髪をきっちりとまとめ、憧れの制服に袖を通す。
唇には真っ赤な口紅。
鏡の中にいるのは、かつてのいじめに怯えていた自分ではなく、
誰もが羨む「プロフェッショナルな私」でした。


「やっと、勝ち組になれた」


今思い返せば、少し自分に酔っていたと思います。

でも、そんな夢のような日々は続かず現実は甘くありません。
空港という華やかなイメージとは裏腹に、
一分一秒を争う戦場のような場所でした。
厳しい上下関係、ミスの許されない重圧。
どれだけ理不尽な状況でも、お客様の前では
「完璧な笑顔」を作り続けなければいけない「作られた笑顔」


トイレで、泣き声を立てずに涙を流したこともありましたが、
そんなボロボロになった顔を見てもなお
「笑顔でいなきゃ」と崩れたメイクの上から、
厚くファンデーションを叩き込み、赤い口紅を引き直す。

「大丈夫、私はまだ笑える」


そう自分に言い聞かせながら、また現場へ戻っていました。

けれど、そんな無理が長く続くはずもなく
ある朝玄関でハイヒールを履こうとしたときに、
とうとう体が動かなくなりました。


「もう、ダメだ」


入社して、わずか1年。
あんなに必死に手に入れたはずの場所を、私は逃げるように去りました。


当時の私にとって、これは「取り返しのつかない失敗」でした。
「石の上にも三年」と言われるなか、たった1年で辞めてしまった自分。
みんなができることが、私にはできない。

「社会に馴染めない、敗北した人生」が続いていくのだと、
本気で絶望していました。


900人の何者でもない学生たち


航空会社を辞めたあとの私は
長いトンネルの中をひたすら歩いているような心地でした。

「せっかく入った会社を1年で辞めた」という事実は
重い鎖のように私の足に絡みつき
どこへ行こうとしても
「自分はダメな人間だ」という思考が引き戻してきたのです。

職場をいくつか転々としましたが
どこへ行っても周りの目が気になり、うまく馴染めない。


「どうせまた、ダメになる」


外に出るのが怖くなり
家の中でじっと天井を見つめて過ごす時期もありました。


そんな、暗いトンネルを抜け出せなかった私が
少しずつ動き始めたのは、
大学のキャリアセンターで「就職支援」の仕事に就いたときのことでした。


そこでの仕事は、就活する学生たちの相談に乗り、
履歴書の「自己PR」を一緒に考えることでした。
そして、かつての私と同じように
「何もない」「何もできない」と思っている900人の学生さんがいました。



「強みなんてない」

「サークルもアルバイトもてきとうに決めたから、
自己PRできることなんてない」


彼らは、自分の人生を「空っぽ」だと思い込んでいました。
早々に内定が決まった学生はチヤホヤされ、
履歴書すら書けない学生は落ち込んでいたのです。

そんな彼らに「こう書けば受かるよ」というアドバイスをしようとは
到底私は思えませでした。
かつて自分が、赤い口紅と厚いファンデーションで自分を偽り、
ボロボロになった経験があったからです。
表面上で立派な言葉を並べても、本人の心が追いついていなければ、
その言葉は自分を苦しめる武器になってしまう
からです。

だから私は、まず彼らと仲良くなることから始めました。

「最近、夜更かしした?」

「好きなドラマある? キムタク主演のプライドってドラマ絶対見た方がいいよ(笑)」

「誰にも言っていないけど、実はコソコソ頑張っていることない?」



そんな、何気ない問いかけを繰り返しながら
1週間、3ヶ月と時間をかけて話を聞きました。
すると、最初は「何もない」と言っていた学生の口から
ポツリポツリと、その人だけの「たしかな記憶」がこぼれ始めたのです。



「実は、毎日欠かさず散歩をしています」

「親友が落ち込んだとき、一晩中そばにいたことがあります」


それは、世間一般の「成功」とはかけ離れていて、
小さなことかもしれません。
でも、その人の生き方が滲み出た、とても大切な一節だと思いました。
私はその言葉を拾い上げ、文章に整えていきました。


気づけば、添削した数は900件を超え
真っ白だった履歴書が埋まる学生が増えていきました。
やりたいことが見つかって就活をしなくなった学生もいれば、
企業理念や社風を徹底的に調べる学生も。

学生たちが見せる「これが自分!」という晴れやかな笑顔を見ると、
私まで、この上なく嬉しくなったのです。


失敗を「伏線」に変える魔法


その後、出産をきっかけに大学を退職しましたが

「学生さんと関わったときのように
人の話を聞き、言葉にすることを仕事にしたい


とチャレンジしたい気持ちが続きました。

そこからはあっという間で、
未経験から取材ライターに転身し、実績もコネもないなか
がむしゃらに動きました。

いつのまにか1年で執筆した取材記事は150本を越え、
起業家の方々のご取材に携わる機会が増えました。


とはいえ、取材の前はいつも緊張してしまう私。
「私のような挫折だらけの人間が、何を聞けるだろうか」
と不安だったからです。

けれど、インタビューが始まると
彼らが語るのは、華やかな成功ではありませんでした。
目を覆いたくなるような泥臭い失敗や
人には言えないような孤独な夜の話
ばかりだったんです。


「実は、あのとき会社が潰れかけてね」
「裏切られて、人間不信になって、1年借金地獄だった」


彼らは、そんな過去を、どこか懐かしそうに笑いながら話してくれました。
墓場まで持っていきたい恥部のような挫折を
目の前のプロフェッショナルたちは、
自分の物語に欠かせない「重要な一章」として、
堂々と受け入れていた
のです。



汚点にも見える過去を
まるで宝物のように愛おしそうに語っている起業家の方々を見たとき
ひとつの視点が生まれました。

それは、物語には「伏線」があるということ。

その「伏線」は
後半になって「あの経験があったからこそ、今がある」
という理由に変わる。
その瞬間、過去の意味がガラリと書き換わります。


「私も、自分の過去を笑い話にしたい。伏線回収したい。」

そう思った瞬間、肩の力がふっと抜けました。
航空会社を1年で辞めたことも、人間関係で悩んで引きこもったことも
「失敗」ではなく、長い長い伏線だったのではないか。

そう思えたとき自分の人生を
一作の「物語」として肯定できるようになった
のです。



成功より、葛藤を描きたい


取材を続けるうちに「やりたいこと」が芽生え始めました。
それは「葛藤」「想い」を描きたい ということ。


世の中にある多くのインタビュー記事は
「成功の秘訣」や「輝かしい実績」にスポットを当てたものです。
もちろんそれは素晴らしいことですが、
私が心動かされるのは、「迷い」「一歩を踏み出した瞬間」でした。


「成功したから価値があるんじゃない。
生きているプロセスにこそ価値がある」


そう確信したとき、
今を懸命に生きている人を記録として残す場所を作りたいと思ったんです。

誰かに比べて秀でているから書くのではなく、
その人がその人として生きてきた「たしかなこと」を言葉にする場所。


例えば、
一生懸命に誰かを愛したこと。
悔しくて眠れなかった夜のこと。
逃げ出したい自分に耐えて、今日もまた生きていること。

誰にも奪えない、
その人だけの積み重ねがが「たしかなこと」だと思ったんです。

取材記事メディア「たしかなこと」が生まれた瞬間でした。



効率を捨てて、「時間」をかける理由


「たしかなこと」ではその人だけの取材記事を執筆し、
noteに掲載しています。



なかでも取材は、とても時間がかかります。
おひとりのご取材に4時間かけることも珍しくありません。
取材の前後にLINEで何度も言葉を交わすこともあります。

今の時代、効率を考えれば短時間で
「映える言葉」だけを抜き出すやり方もあるでしょう。
でも、私はあえて、その逆で書いています。

なぜなら、本当に大切な言葉はすぐには出てこないからです。
ゆっくり時間をかけて、過去の糸を一本ずつ解きほぐしていく。
すると、必ずその人にしか語れない物語が見つかります。

まとまっていない言葉や矛盾した気持ちを削ぎ落とさずに時間をかけて
一緒に考える時間にこそ、私は価値があると思っているんです。

だから
話すのが苦手な人も
何がしたいのか分からないという人も
「これだ!」という想いを持っているけど、周囲に伝わらず悩んでいる人も一緒に時間をかけて、記事という作品を作っています。

そんな方々が集う場所が、「たしかなこと」なのです。





あなたの歩みを、否定させない


一見すると挫折とも思えることも
物語の構造で見れば次の章へ向かうための大切な伏線です。

もし今、あなたが
「失敗した」「何もない」と責めているのなら
どうか思い出してほしいです。
まだ「物語の途中」にいるということを。


私は、あなたの人生の「正解」にすることはできません。
けれど、あなたが歩んできた日々の中に
キラリと光る「たしかなもの」を一緒に見つけ出すことはできます。

そして、あなたの歩んできた道のりには
まだ言葉になっていないだけで、確かなる物語があります。


「この人になら、話してみてもいいかもしれない」

もしそんなふうに思っていただけたなら、いつでも会いに来てください。
「失敗」だと思って切り捨てようとしているその一章が
誰かの勇気になり、
あなた自身の明日を照らす光に変わるはずです。


最後に、お客様の声


主な変化は

集客ゼロから5倍へ
• 著名団体からの講師オファー
• 月額5000円のオンラインサロンに90名の申し込み
・大学での登壇
• 書籍出版のオファー
・協業相手が見つかった


↓お客様の具体的な変化はこちらから読めます↓


その他にも、あたたかな言葉をいただいております。
いつもありがとうございます。

これまでの自分を、ようやく認められました

30代 文筆家さん   

未来の自分に、ワクワクしてきました。
目標に向かって、走りたくなりました!

 30代 自己理解コーチさん

私も誰かの相談に乗れるようになりたいと思いました

木全さんは、相手を絶対に否定せずそれでいて核心を突く質問はバシッと投げかける、しなやかな強さを持った人でした。

お話しやすい!柔らかい雰囲気で、お話を引き出すのが上手で話過ぎました。

できることできないことに嘘がなく、誠実な方だと思いました。

自分の想いをSNSで伝えていきます!!!

『思ったらやる』を合言葉に、ずっと温めていた企画を実現させ、自立した女性たちを増やす活動に全力で取り組みます。



「たしかなこと」で一緒に物語を編みたい方へ


これまで歩いてきた日々、言葉にならなかった想い、遠回りした時間。

一見すると何気ない出来事も
振り返るとその人だけの「たしかな物語」になっています。

セッションを通して、自分を見つめ直したり、原点を思い出したり
「これが私だったんだ」と感じてもらえるような時間を
一緒につくれたら嬉しいです。


掲載ご希望の方はこちらのgoogleフォームからご回答ください。
掲載問わず、ご質問やご相談もお気軽にお待ちしております。

まだ言葉になっていなくても大丈夫です。
今のあなたのまま、会いにきてくださいね。


📚


あなたと私をつなぐ場所、LINEはじめました


たしかなこと半年記念で、公式LINEを作りました!
LINEではnoteの裏側や
表舞台には出せない「編集者の視点」をお届けします。


【LINE登録者限定】

・お悩み相談室

発信や活動の悩みをLINEで募集しています。
ひとつひとつ、丁寧に回答させていただきます。

「たしかなこと」制作の裏側
noteでは書けない、コンセプトメイキングの試行錯誤や
セッションでの気づきをこっそりシェアします

・掲載者様のご紹介
物語を編み出した方々の魅力や、掲載後のご活動をご紹介していきます

・note書いたよ〜をお知らせ
ゆるゆる不定期更新にもかかわらず読んでくださっている皆様にお応えして
noteを更新した際はLINEで「note書いたよ〜」をお知らせいたします

[ 一緒に物語の続きを読みましょう〜〜〜📘 ]

LINEでは、発信やご活動に関するお悩みを募集しています。
そのお悩みはLINEご登録者様限定で回答いたします。

人の悩みやその解決策をコソコソ聞きたいという方もOKです。
一緒に集いましょう。



最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集