アカデミー選手を支える「OB会」がDAOから誕生? アビスパ福岡が挑む、世代を超えた支援エコシステム【アビスパDAOゆる深トーク #18】
アビスパDAOラジオ(note版)
アビスパ福岡の新しい共創コミュニティ「アビスパDAO」の活動を通じて、Web3をプロサッカークラブの事業の一つに育てていくチャレンジの様子をお届けしていきます。
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山本:
こんにちは。アビスパDAOブランドコーディネーターの山本洋輔です。
神野:
こんにちは。アビスパ福岡のWeb3事業開発責任者の神野嘉一です。
山本:
今日は神野さん、福岡だそうですね。背景がいつもと違ってかっこいいです。
神野:
そうなんです。前の配信でもお伝えしたように、CIC Fukuoka(シーアイシー フクオカ)さんと、パートナー契約を締結しました。今日はそちらの会議室の中から、配信をしています。
こうしてアビスパDAOで使わせていただく際は、「アビスパDAOイノベーションスペース supported by CIC Fukuoka」として発信することにしていますが、実際には天神のワンビル7階にある、CIC Fukuoka内のイベントスペースやカンファレンスルームを使い、こういう配信やリアルなイベントをやっていきます。
山本:
いいですねー、やはりリアルの場があると。
神野:
そうですね。イベントや配信以外でも、アビスパ福岡の社員2人とアビスパDAO OBアンバサダーの鈴木惇さんが、日常的にオフィス機能を使っています。社員2人は、「リージョナルイノベーション戦略部」という、シャレン(社会連携)など外部との接触機会が多い部署のメンバーです。
山本:
なるほど。クラブのスタッフの方々にとっても、外部の多様な企業や人と交流できる、良い刺激の場になりそうですね。
神野:
すごく刺激を受けています。CIC Fukuokaでは、毎日のようにイベントが開催されているんです。今日もイベントスペースでは、ベトナムの企業が入居された記念イベントをされていて。すごく美味しそうな春巻きの匂いがしています。
山本:
映像では匂いは伝わらないですからね(笑)。そんな中、最近の活動はどうですか。
神野:
まさに、このアビスパDAOイノベーションスペースでの取り組みをお話したいと思います。「アビスパDAOアカデミー共育サミット」という、小規模なイベントというか、作戦会議のようなものを以前開催しました。
山本:
クラブの未来を担う、アカデミーの教育に関わる重要なプロジェクトですよね。ぜひ、詳しく聞かせてください。
アイデアを「実行」に変える。アビスパDAOアカデミー教育サミットの裏側
神野:
現在、SMBCさんをWeb3コミュニティ共創パートナーに迎えて、いくつかのプロジェクトを一緒に推進させていただいています。その中で、一番初めに手がけたプロジェクトで、現在最も注力しているのが「アカデミー共育プログラム」です。
山本:
このプログラムは、保護者の方の負担を減らし、子供たちが環境に左右されず、サッカーに打ち込めるようにするためのものでしたね。
神野:
はい。親御さんに負担が集中したり、家庭環境によって活動の機会を奪われるようなケースは社会課題でもあり、それを「コミュニティ全体で支えることで、なくしていこう」というテーマの取り組みです。
山本:
まさに社会課題の解決にも直結するテーマですね。
神野:
その内容を多くの方に理解してもらうため、「アカデミー共育ラボ」という形で、3回に分けて実施して配信をしてきました。
その第3回目では、アビスパ福岡アカデミーのOBの皆さんに集まっていただきました。「今のアカデミーが世界基準になるために、プラスワンするなら何がいいか」というテーマと、「アカデミーOBの立場で、若い選手たちに、プロジェクトとしてできることがあるとしたら何か」という、2つのテーマで話し合いました。
山本:
なるほど。参加者の規模感や雰囲気はどうでしたか?
神野:
イベント自体は、30人を超える参加者が、5つのグループに分かれてディスカッションし、最後にアイデアを出し合って終わりました。ただ、こういったイベントは、アイデアを出して満足感が得られる分、しばらく実行されないということもあります。
山本:
当日は熱量が高くて盛り上がっても、日常に戻るとそのまま流れてしまい、実行に移されない。そういった課題はよくありますね。
神野:
そうならないためにも、アカデミー共育ラボの第3回に来ていただいたOBの方々にもう一回声をかけて、「実際にやることまで決めてしまおう」という作戦会議をしました。これが、冒頭に説明した「アカデミー共育サミット」になります。
山本:
なるほど。それは第3回の共育ラボに来た方の中から、さらに人数を絞って、具体的なアクションプランに落とし込むために開催したということですか。
神野:
そうですね。今回はCIC Fukuokaの会議室を会場に、人数は絞って実施しました。
山本:
あくまでOBの方が中心になって進めた作戦会議ということですか。
神野:
ええ、今回の参加者はアカデミーOBの方だけです。クラブからは私と元アカデミーダイレクターで今はグローバルマネージャーの井上さんの2名。そしてもう一人、山下直人さんにも参加していただきました。
山本:
以前、このアビスパDAOラジオにも出ていただいた方ですね。
神野:
アビスパDAOアカデミー共育プログラムの特任モデレーターとして活動していただいている方です。実はモデレーターに就任後すぐ世界旅行に旅立ってしまって(笑)。
山本:
そうなんですね! 世界旅行とは、またスケールの大きな話ですね。
神野:
ワールドカップ開幕前に出場国48カ国を巡る旅に出られたんです。各国のサッカーに触れる旅ですね。
山本:
それはすごい。現地でしか得られない、サッカー文化のリアルなインプットがありそうですね。
神野:
そのお話も、また伺いたいなと思っています。先日その旅から帰国されたので、今回の会議の進行をお願いしました。
山本:
なるほど。ファシリテーターとして適任ですね。具体的にはどんな感じで進んだんですか?
神野:
リアルの場に来てくれた方が3名で、Zoom参加が1名でした。皆さん山下さんと年齢が近かったこともあり、和気あいあいとした雰囲気でした。「実際に、何をやりましょうか」という話を中心に、濃密に話ができた感じです。
カオスなDAOをまとめるプロの技。2軸で整理する合意形成のリアル
山本:
和気あいあいとした中で、具体的な実行アイデアが出たんですか?
神野:
そうですね。山下さんの仕切りと進行が素晴らしくて。前回の第3回で、30名のOBの皆さんに出していただいた、アイデアを振り返ることから始めました。
山本:
前回の振り返りから入ることで、認識を合わせるわけですね。前回はどのような声が多かったのでしょうか。
神野:
「OBとしてどんな取り組みができますか」という文脈で言うと、共通して、「もっとOBとして繋がって、サポートした方がいいのではないか」という意見が多かったんです。
山本:
アカデミー共育ラボの時も、「他校の強豪校のOBは強固に繋がっているけれど、アビスパのOBは、まだそこまで組織化されていない」というお話がありましたね。
神野:
まずは前回そういった声が多かったのを、冒頭で振り返ました。
そして、参加者の中の伊藤さんという方も帰国直後だったんです。アビスパ福岡のアカデミーの海外遠征に帯同して、記録用にその様子を撮影していたそうで、アカデミーの選手たちと行動を共にしていたんです。
しかも、世界最高峰のアカデミー施設を持つアーセナルの主催大会に出場する目的で、イギリスのロンドンに行っていたということで、その際の様子も共有していただきました。
山本:
世界のトップ基準を肌で感じてこられたわけですね。会議の冒頭にはぴったりなインプットになりそうです。
会議はどのように進行されたのでしょうか。
神野:
デロイトに所属されている山下さんは、コンサルらしく構造的に、2軸で整理して進めてくれました。
Canva上でボードをあらかじめ用意されていて、ポストイットを貼るような感じで、「実現の可能性が高い・低い」という軸と、「実行する際の費用が大きい・少ない」という2軸です。
山本:
なるほど。実現性が高くて費用が少ない方が、現実的なアイデアとしてすぐに着手しやすく、優先すべきだということですね。
神野:
そうです。その2軸に当日出たアイデアと、前回の共育ラボで出たアイデアをプロットしながら進める流れでした。
山本:
当日は具体的にどんなアイデアが出たのですか? 言える範囲で教えていただけますか。
神野:
全然言えますよ。一番費用が大きい意見としては、海外のクラブで見た「スタジアム併設の練習場が10面くらいある施設があるといいよね」というものでした。
山本:
それは確かに理想的ですが、実現するためには相当な費用と時間がかかるので、「費用大・実現性低」の象限に置かれそうですね。
神野:
莫大な費用がかかるので、実現の可能性は低いですよね。また私が以前頭出しした、スカウトの施策も入れていただきました。DAOの仕組みをうまく活用したら、ひょっとしたら少ない費用で実行できるかもしれません。
山本:
ああ、あれはオランダのチームの事例でしたっけ。
神野:
そうですね。「アヤックス(AFC Ajax)」というクラブの事例で、草の根的に600人くらいの方が、スカウティングの活動に貢献しているという話でした。スカウト活動をおこなった方がトークンをもらえる、ということもできそうですよね。
山本:
アイデアをたくさん出して、そこから実現に向けて収束させていくプロセスを、神野さんはどのように見ていましたか?
神野:
前回のイベントは、一旦「このグループだとこのアイデアが採用されました」という形で、発表してもらうのがゴールでした。
山本:
そこから一歩踏み込んで、実現可能性の軸を置いたことで、より現実的な議論へと深掘りできたわけですね。
神野:
はい。アビスパDAOって、投稿の敷居が低いじゃないですか。実名を出している人も結構いますが、基本はニックネームの匿名性のコミュニティで、いろいろな意見を気軽に書き込めます。
山本:
DAO特有のフラットな構造ですよね。それが良さでもあり、まとめる難しさでもあります。
神野:
熱量が高いという共通項がありながら、様々な意見が出るのでカオスにもなりやすいです。それをどうやって、具体的な実行案まで落とし込むかというのが、日々頭を悩ませて運営しているところなのですが。
山本:
そのカオスをまとめるにあたって、今回の山下さんのファシリテーションは、非常に参考になったということですね。
神野:
進行しながら軸を決めて整理をし、「これを実行したいね」と参加者の合意形成を作るのが、非常にスムーズでした。
山本:
確かに、軸が視覚的に見えていると、「なぜこのアイデアから始めるのか」が明確になり、みんなも納得しやすいですよね。
神野:
そうですね。軸を明示しないと、「なぜこれが良いんだっけ?」となった時に、「あの人が言ったから」みたいに、声が大きい人の案が採用されるパターンがあると思います。そんな風に散らからずに議論できたなと思いました。
「オフィシャルOB会」の創設へ。強豪校に学ぶ、持続可能な支援の土台作り
山本:
声の大きい人の意見に流されず、合理的に優先順位を決めていく。DAOのような分散型コミュニティにおいて、まさに必要不可欠なプロセスですね。
神野:
山下さんにご協力いただき、今後もアカデミーOBの皆さんを集めてもっといろいろやれるといいなと思いました。今回は「何をやるか、だけは決めよう」というゴール設定だったのですが、最終的にある一つの結論に至りました。
山本:
おお、それは何だったのでしょうか?
神野:
「クラブ公認のアカデミーOB会を発足させよう」という結論です。
山本:
なるほど! それは素晴らしいですね。確かに先ほどの軸で考えても、OB会の発足自体は、金銭的なコストがそこまでかかるわけではないですよね。
神野:
トータルで、コストも別にかからないわけじゃないですか。それに、しっかりとした「OB会」という基盤ができると、たくさん出たアイデアも実現しやすくなると思うんです。
山本:
確かに。バラバラに散らばっているOB一人一人に、「これに協力して」と連絡を取って伝達するだけでも、膨大なコミュニケーションコストがかかってしまいますからね。
神野:
先ほど出た強豪校の場合、全国大会に出たら、複数の世代の人たちに一気に連絡が回って、寄付がたくさん集まるわけです。そういった事例も踏まえると、OB会を先に作るのは「非常に有効」だという結論に至りました。
山本:
強豪校のアルムナイ(同窓生)ネットワークの強さは、そのまま支援の強さに直結しますよね。実現に向けてのスケジュール感はいかがでしょうか。
神野:
山下さんがワールドカップ本番を見に行かれると思うので、「そこまでにやろう」という話になりました。
山本:
なるほど。それはクラブとしては、どういう受け止め方になりそうなんですか。オフィシャルに認めるとなると、ハードルもありそうですが。
神野:
「どうやって公認するか」が大事になってくると思います。また「お金の流れ」も大事ですよね。アビスパの公認組織が、お金を集めて執行するわけですから。
山本:
支援金や寄付金を集めるとなると、透明性やガバナンスが厳しく問われますよね。
神野:
そのあたりを良いバランスにしないと。あまりガチガチに、アビスパの経営会議を通して物事を決める形だと、スピード感が落ちてOB会としての良さが出てきません。
山本:
ガバナンスとアジリティ(機敏性)のバランスですね。どのような組織形態を想定しているのですか?
神野:
どういう組織形態を取るかという課題もありますが、まずは任意団体的に始めることになると思います。最近はマネーロンダリング対策などで、任意団体も銀行口座が作れなかったりして厳しくなっているので、その辺りも考える必要があります。
山本:
確かに、金融機関の審査は年々厳しくなっていますからね。そこをどうクリアするかが、最初の壁になりそうです。
神野:
そこは山下さんが頭がキレる方なので、うまく推進してくれるのではないかと思います。クラブ側も、しっかりと承認を取るというところは、私が協力できる範囲で実行していこうと思います。
山本:
そのOB会は、アビスパDAOの中に組み込まれる組織になるのでしょうか? それとも、全く別軸で動く組織になるのでしょうか。
神野:
もちろん独立した組織にした方がいいと思っています。「OBだったらOB会に所属する」という流れにできるといいと思います。そう考えると学校の卒業生の同窓会って、どうなっているんですかね。
山本:
実態としては、一部の熱心な人だけが活動していて、全体像を把握するのはなかなか難しかったりします。
神野:
それぞれ母校がありますけど、母校の同窓会メンバーに、我々もカウントされているんですかね。別に会費なども払っていないですが・・。
山本:
自動的に名簿には入っているかもしれませんが、アクティブな会員として機能しているかは別の話ですね。
神野:
正式には、会費を払っている人をメンバーとするんでしょうね。まさにその辺りを、整理しながら進めることになると思います。
競技以外のキャリアも支える。現役選手に伴走する「OBメンター」の価値
山本:
OB会を設立する目的としては、やはり「現役のアカデミー選手への還元」が一番大きなテーマになるのでしょうか。
神野:
目的としては、やはり「OBの繋がりが、アカデミーの現役世代をサポートする機能を果たしていく」という声が上がっていました。一番大きかったのは「進路を相談できる相手として」というリアルな声でした。
山本:
進路相談ですか。確かに中学生や高校生にとって、プロになれるかどうかの瀬戸際で、将来のキャリアを描くのは非常に不安が大きいと思います。
神野:
「高校か、アビスパ福岡アカデミーか」と考えた時に、そこだけ切り取ると、例えば東福岡のような強豪校の方がOB会が整備されているので、誰がどこで活躍しているかという情報もきちんと整理されているんですよね。
山本:
なるほど。卒業生が、社会のどの分野で活躍しているかを追えているというのは、親御さんにとっても安心材料になりますね。
神野:
全員がプロになれるわけではなく、本当に一握りしかプロまでは上がれません。なので、そういう「進路の相談ができる相手がいる」というのはプラスだと、親御さんが考えてもおかしくないですよね。
山本:
サッカーを通じた人間形成や、その後のセカンドキャリアのパスが見えているクラブのほうが、選ばれやすい時代になっていますね。
神野:
アカデミーを卒業した後のことを考えても、すごく意味があると思います。アカデミー在籍中においても、山下さんも長くプレーされた後、ビジネスでもバリバリやられていますし。
山本:
そうですよね。プロサッカーという枠を超えて、社会で活躍されているOBの方の声は、現役の選手たちにとって大きな刺激になるはずです。
神野:
あとは、OBアンバサダーの鈴木惇さんとかですね。そういった方は、アカデミー期間中の過ごし方をメンター的にサポートできたりもするかなと。
山本:
現役選手にとってのメンターですね。技術的な指導とは別に、精神的な支えや、キャリアの壁打ち相手になる存在は貴重です。
神野:
長い間アカデミーで時間を過ごして、社会に出てまた活躍されているので、「アカデミー時代に、こういう時間の使い方をしたから今に生きている」ということを、めちゃくちゃ語ってくれると思うんですよね。
山本:
今まさに活動している選手たちは、どうしても競技のことに集中して視野が狭くなりがちですが、そこに広い視点を与えてくれるわけですね。
神野:
そんな中でも、次につながるような向き合い方とか、ひょっとしたら「競技以外のこともやれよ」という話が出るのかもしれません。その辺りも正解があるわけではないと思いますが、いろいろな意見を聞きながら、自分なりの正解を導き出していくのだと思います。
山本:
さまざまなロールモデルを見せることで、自分に合った道を選べるようになる。そのためにも、サンプルが多ければ多いほど良さそうですね。
神野:
そうですね。多様なキャリアのサンプルを提示できるのも、OB会の大きな価値になると思います。
AIによる成長可視化で“推し”を見つける。DAOが生み出す新しいサポーター体験
山本:
OB会というリアルの繋がりを強化する一方で、アビスパDAOとしては、OBの皆さんと連携してどんなことができると考えたのでしょうか。
神野:
アビスパDAOとしては、歓迎イベントをやったらどうかという案が、クラブとSMBCさんの会議の中で出ていました。
山本:
新しく入団してくるアカデミー生を、DAOのメンバーみんなで歓迎するようなイベントですね。
神野:
今回の作戦会議でも、そのアイデアについて意見を聞く機会がありました。ですが、OBの立場としても、アカデミーの学生の目線に立ち戻っても、「あまりイメージできない」という意見がありました。
山本:
ああ、そうなんですね。子供たちからすると、顔の見えない大人たちが急に歓迎してくれても、少し戸惑ってしまうのかもしれませんね。
神野:
今の構想だと、「中学1年生でU-13に入ってくれるアカデミーの選手たちを、DAOメンバーが支援する」という構造をどう作るかという話の中で、「個別の選手に思いを乗せられるか」「個別の選手のストーリーをDAOメンバーが知ることが大事」という話がありました。
山本:
単なる「チームへの支援」ではなく、「あの選手を応援したい」という個への共感が、継続的な支援のモチベーションになるわけですね。
神野:
そうなんです。テクノロジーを使うことで、それを知ってもらう機会に繋げられるかも、という話が出ました。例えば、今は試合の映像をAIで数値化して、チャート化することもできます。
ただ単に試合レポートのテキストで伝えるだけでなく、「この選手は今日はこういうチャートだったよ」と、試合ごとに変化を見られるんです。そうやってAIを活用しながら選手の成長を追えるようにしていくと、そこに対して思いを乗せていけるのではないかと。
山本:
選手の成長過程を、データとストーリーの両面から共有してもらうことで、サポーターもプロのスカウトのような目線で応援できそうですね。
神野:
サッカー寄りの、少しプロっぽい目線の意見も出てきたので、SMBCさんにも共有します。取り組みが良いものになるための、貴重な気づきをいただきました。
山本:
これからOB会が発足していったら、データ活用やストーリー作りの部分でも、OBの方々の知見が入ってきて、さらに面白い取り組みに発展しそうですね。
神野:
第3回共育ラボと今回の共育サミットで、続けて2回、アカデミーOBの方々と話をする機会がありましたが、非常に心強いなと感じました。もともと当事者でいた方々ですからね。
山本:
アカデミーのリアルな課題を、一番よく知っている当事者だからこそ、本質的な支援の形が作れるのだと思います。
神野:
そもそもプログラムの設計は、「保護者だけでなくコミュニティ全体が支える構造にした方がアカデミーも発展するし、コミュニティとしても良い取り組みになる」という仮説の下でやっています。
山本:
支援される側が、いつかは支援する側に回る。持続可能なエコシステムですね。
神野:
それも構想に組み込んでいたので、まさに体現しています。スタート時点から、アカデミーOBの方々が「OB会」という形で、クラブがオフィシャルに認めるような関係性で組織として機能し始めると、その構想がスピーディーに稼働し始めるのではないかと思います。
山本:
アビスパDAOという、新しいコミュニティの枠組みがきっかけとなって、長年の課題だった「OB会の組織化」まで進むというのは、本当に素晴らしい副産物ですね。
神野:
はい、やってよかったなと思っています。本格的にスタートするのは、選手が入団されて以降なのでこれからですが、あとは仕掛ける側がどれだけ頑張るかですね。
山本:
今まさに、いろいろと仕掛けている途中だと思いますが、また山下さんにもゲストとして来ていただきたいですね。
神野:
ゲストに呼びたい人がまた増えてきました。このDAOラジオでやるかは別ですが、鈴木惇さんにも、「もっと影響力を活用するような取り組みを増やしてください」とお願いしています。
山本:
せっかくなら、ぜひアビスパDAOラジオでお願いしたいですね。鈴木惇さんの登場回も楽しみです。
神野:
「一緒に発信などをしたいです」ということに対して、前向きな返答をもらっています。話もすごくわかりやすく発信されるんですよ。ぜひ呼びたいですね。
山本:
鈴木惇さん登場回も、皆さんには期待していただきたいなと思います。今回はそろそろ締めたいと思いますが、引き続き音声、映像、noteなど、いろいろな形で聞いて、見ていただければありがたいです。
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