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復職準備のチェックリスト(メンタル不調者のための)

こんにちは!

今回は、復職準備のチェックリストを解説します!

このチェックリストは、「復職までにどんな状態を目指せば良いか」を分かりやすくまとめたものです。復職までのゴールを明確にし、復職に向かう道のりを具体的にイメージしていただくことで、みなさんの復職成功のお手伝いができたらと思い作成しました。

私の考える復職成功とは、「復職後に病気を再発せず、継続して働くこと」です。私は、復職自体をゴールとするのではなく、「復職後に再発せず継続して働くこと」を目標にすべきと考えています。復職はゴールでなく、スタート。このことを頭の片隅に置いてチェックリストを読んでいただけたらと思います。


これまでの復習

まずは、簡単にこれまでの記事の復習をします。

1本目の記事で、「復職は準備が大事だよ!」というお話をしました。

「復職準備が大事な理由」の要約
★復職後、再休職するメンタル不調者が多い
(復職5年後には約47.1%の人が再休職している)
★復職自体ではなく、再発せず継続して働くことを目標にすることが大事
★復職後、再発せず継続して働くためには、復職前の準備が必要
★復職準備が不十分だと、状況がもっと悪化する可能性が高い

そして、2本目の記事で、復職の大方針を解説しました。

「復職に向けた大方針」の要約
★復職すること自体を目標にするのはNG
★復職後、再発せず継続して働くことを目標にする
★大方針①:病気前に戻す(働ける状態に戻す)
★大方針②:病気前の自分から進化する

今回の復職準備のチェックリストは、復職に向けた大方針をさらに細かく分解したものになります。

チェックリストの関して

チェックリストを紹介する前に、前提知識をいくつか共有いたします。

復職タイミングの考え方

復職のタイミングに関しては、大きく2つの考えがあります。

❶ ある程度症状が軽減した段階で部分的な職場復帰をする
❷ 体調が完全に整ってから職場復帰をする

それぞれのメリットを知りながら、ご自身の病状や職場の対応状況などを総合的に見極める必要があります。


❶ ある程度症状が軽減した段階で部分的な職場復帰をする

「症状が100%近く回復するまで待つのではなく、60~80%ほど回復した時点で短時間勤務や在宅勤務などを活用しながら段階的に仕事へ戻る」という考え方です。

社会とのつながりを維持
休職期間が長期化すると、外部との接点が少なくなり孤立感が高まるリスクがあります。早めに職場や社会と関わることで、自信の回復や社会的役割を感じやすいというメリットがあります。

長期休職によるデメリットを軽減
離職リスクや経済的プレッシャーを抑えることができ、キャリア面で大きな不利益を被る可能性を下げられます。長期休職が続くほど自己効力感が低下し、職場への再適応が難しくなるケースもあるため、部分的な復帰によって“完全なブランク状態”を防げます。

実際に働くからこそ得られるリズムや感覚
実際の業務を通じて、生活リズムや「自分が求められている役割」を早い段階で取り戻せます。勤務時間や業務量を少しずつ増やしていくことで、心身の負担を“徐々に”上げられる点も利点です。

❷ 体調が完全に整ってから職場復帰をする

一方で、段階的復帰が必ずしも最適ではない場合もあります。あえて症状が完全に整うのを待ってから復職するメリットも見逃せません。

未回復のまま働くリスクを回避
段階的復帰は短期的には復職率が上がるものの、「十分に回復しきっていない状態で働く」状況を常態化させてしまう恐れがあります。体調がしっかり安定してから復帰すれば、再休職のリスクを抑えられます。

職場サポートが不十分なケースへの対応
部分的な復帰をしたくても、慣らし勤務や時短勤務などを受け入れられない職場もあるのが実情です。体調が万全にならないと復帰を認めない企業もあるため、制度・環境の不備がある場合は、完全回復まで待ったほうがトラブルを回避しやすいでしょう。

残遺症状の影響を最小化
うつ病の回復期には、軽い抑うつ感や疲労感が残る「残遺症状」が続く場合があります。こうした残遺症状を抱えたまま働くと、さらにストレスが重なって回復が長引いたり、自己効力感が高まりにくいリスクもあります。体調がほぼ完璧に戻るまで待つことで、こうした懸念を減らせます。

どちらが合っているかは、一概には言い切れません。それぞれメリット・デメリットがあります。

  • 病状の重さ・回復度合い

  • ご本人の性格や不安の程度

  • 職場環境の柔軟性(慣らし出勤、時短勤務や在宅ワークが可能か)

  • 会社の理解や体制

これらを踏まえて、主治医や産業医と相談し、どのように復職を進めるかを検討する必要があります。大事なのは、どの選択が「復職後、再発せず継続してこと」に繋がるかです。ご自身に合った復帰方法を模索しましょう。

本チェックリストの前提

ここでチェックリストの説明に戻ります。本記事で紹介する復職準備のチェックリストは、後者の「❷体調が完全に整ってから職場復帰をする」を前提として作成しています。

理由は、休職者の中で社会復帰の難易度が高いのは、休職と復職を繰り返している、もしくは休職期間が長期化している場合ですが、この場合「❷体調が完全に整ってから職場復帰をする」を選択することが有力なるからです。そのため、本チェックリストでは、こちらを前提として作成しています。

ただし、前者の「❶ある程度症状が軽減した段階で部分的な職場復帰をする」の人に役に立たないかというと全くそんなことはありません。最終的には❶の人も、部分的な復帰をしながら本チェックリストの状態を目指していくことになります。そういった意味で、本チェックリストは復職を目指す人全員にとって、意味のあるものと考えています。

チェックリストの注意事項

本チェックリスト注意事項があります。このチェックリストの各項目が「完璧に満たせていないと復職が失敗する」というわけではありません。人それぞれ病状や職場環境、置かれた状況は異なります。そのため、自分に合った個別の対応が必要だということを、あらかじめご承知おきください。

「復職準備のチェックリスト」はあくまで大きな指針や見通しを立てるためのものです。復職準備のチェックリストを満たすことで、すべてが円満に解決するわけではありません。復職を考える上での道しるべのようなものだと捉えていただければと思います。

最終的な判断は、必ず主治医や産業医などの専門家と相談して決めてください。

また、復職準備を短期間で一気に進めようとすると、逆に再休職のリスクを高めかねません。ある程度の時間がかかることを念頭に置き、コツコツと少しずつ準備を進めていくようにしてください。

復職準備のチェックリスト

さて長い前置きをしましたが、ここからは復職準備のチェックリストを解説します。今、自分は何個クリアしているかを確認しながら読み進めてください。チェック項目は7つです。

https://x.com/atsuki_pro/status/1875649656123764764

<復職準備のチェックリスト>
① 病気の症状が治っている(おさまっている)
② 復職後と同じ生活リズムで過ごしている
③ 病気の原因を分析し対策している
④ 再発予防スキルを身につけている
⑤ 働き方を見直しそれを実行できる戦略がある
⑥ 新しい価値観を持ち言語化できている
⑦ 仕事以外の生きがいを持っている

このチェックリストは、3度の休職と復職を経験した、つまり、2度休職に失敗した私が「自分の経験談」「リワークの講義で学んだこと」「Xなどで交流している方々の経験談」をもとに作成したものになります。

Xで大きな反響があり、すでに復職し継続して働けている方からは「分かる」という声をいただきました。一方で、休職中の方からは「厳しすぎる」という声を多くいただきました。

チェックリストをもう少し詳しく見ていきましょう。このチェックリストを復職の大方針と照らし合わせるとこのようになります。

<復職準備のチェックリスト>

大方針❶:病気前に戻す(働ける状態に戻す)
① 病気の症状が治っている(おさまっている)
② 復職後と同じ生活リズムで過ごしている

大方針❷:病気前から進化する
③ 病気の原因を分析し対策している
④ 再発予防スキルを身につけている
⑤ 働き方を見直しそれを実行できる戦略がある
⑥ 新しい価値観を持ち言語化できている
⑦ 仕事以外の生きがいを持っている

復職前から進化する後半の項目は、私の考えが多分に含まれていますが、私と交流のある復職して継続して働けている方々を見ていると、③から⑦が復職成功に大きく寄与していると思われます。

ここまで読み、全然できていないと落ち込んでしまった方もいるかもしれませんが、今できている必要はありません。このチェックリストは復職までに目指す状態であり目標です。復職までにクリアできるように準備をしてただければと思います。復職に向けて、少しずつ準備をしていきましょう。

まとめ

ここまで、復職準備のチェックリストを中心に、復職前に意識すべきポイントをお伝えしてきました。「復職後、再発せず継続して働くこと」です。そのためには、単に「復職するだけ」が目的にならないよう、以下の点を意識して進めてください。

  1. 復職のタイミングの考え方を理解する:ある程度回復した段階で段階的に職場へ戻るか、あるいは体調が万全になるまで待ってから復職するか。それぞれにメリット・デメリットがあり、職場の環境や自身の状態を踏まえて決める必要があります。

  2. 復職準備のチェックリストの活用:復職準備のチェックリストはあくまでゴールイメージです。すべてが完璧でなくてもかまいません。復職までの期間を利用して、コツコツ取り組んでいけば大丈夫です。

  3. チェックリストはあくまで指針・道しるべ:すべての項目を満たせば必ず成功するというわけではありませんが、指針や道しるべとしてご活用ください。自分の状況や職場の制度などを照らし合わせながら、主治医・産業医と相談し、現実的に可能なところから取り組んでいきましょう。

  4. 焦らず、無理なく進めることが大事:短期間で一気に準備しようとすると、かえって再休職リスクを高める場合があります。自分のペースで時間をかけ、体調・メンタル面を安定させながらチェックリストを進めていくほうが、長い目で見るとプラスになります。

復職はゴールではなく、スタート。ぜひ今回のチェックリストを参考にして、少しずつ前進していただければ幸いです。何か迷うことや疑問があれば、主治医や産業医、心理士などの専門家に相談しながら進めてみてください。

今後、チェックリストの各項目にどのように取り組めばいいか、より具体的に解説していきます。もしよかったら、フォローしてお待ちください。

皆さんの復職が成功することを願っています。

今日はここまで!

下記↓に復職に関する記事をまとめています。


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