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復職に向けた大方針|メンタル不調からの復職

こんにちは!

メンタル不調で休職している方にとって、復職は大きな目標です。しかし、休職や復職が初めての場合、「復職に向けて何を、どのように進めればいいのか分からない」という方が多いと思います。

ある研究によると、メンタル不調から復職した人の約半数は、復職後に再休職しているというデータがあります。

メンタル不調者が復職した場合、復職後6ヶ月で約19.3%、1年で約28.3%、2年で約37.7%、5年で約47.1%の人が再休職している。

主治医と産業医の連携に関する有効な手法の提案に関する研究
平成28年度 総括・分担研究報告書より

復職後に再休職してしまうケースが多く、復職に向けて何をすればいいか分からないまま復職している人が多いと推測できます。

この数字からも、復職後に再び休職してしまうケースは決して珍しくなく、多くの方が十分な準備や方針を持たないまま復職していると考えられます。

そこで今回は、復職を目指す方に向けて「復職までの大方針」を解説し、どのように準備を進めていけばよいのか、そのヒントをお伝えします。


復職の目標:復職自体ではなく、継続して働くこと

復職に向けた大方針を解説する前に、復職の目標についてお話ししたいです。多くの方が復職を目指す中で、よくやってしまう間違いがあります。それは「復職すること自体を目標にしてしまうこと」です。

実際、復職後に再休職してしまう方が多いのが現実です。先ほどもお伝えしたように、復職から5年後には半数近い人が再休職しているというデータがあります。このデータは、復職そのものがゴールではなく、その先に続く「再発せずに継続して働くこと」が重要であることを教えてくれます。

したがって、「復職後に病気を再発せず、継続して働くこと」を目指すことが大切です。復職は決してゴールではなく、むしろスタートであるという意識を持ちましょう。このことを意識するだけで、復職の成功確率がぐんと上がります。

復職に向けた大方針

それでは復職に向けた大方針を解説します。大方針は2つあります。

<復職に向けた2つの大方針>
① 病気前に戻す(働ける状態に戻す)
② 病気前の自分から進化する

① 病気前に戻す(働ける状態に戻す)

最初に目指すべきは、「病気前の状態に戻すこと(働ける状態に戻すこと)」です。私たちはうつ病になり、働くことができなくなり休職しました。体調の悪いまま復職しても働き続けることはできません。心と身体を回復させ、病気前の状態に戻す必要があります。

病気前の状態に戻すまでには2ステップあり、「休職開始」→「日常生活を送れる」→「働くことができる」と進みます。よくある誤解として、「日常生活を送れる状態になったから復職できる」があります。しかし、これは間違いで、「日常生活を送れる状態」と「働くことができる状態」は全く別物です。

例えば、休職中に日常生活を送れるようになったとします。生活リズムも整ってきて、家事や育児などを何とかこなせるようになり日中の活動もしています。しかし、この状態で復職しても失敗する可能性は高いです。なぜかというと、復職してフルタイムで働くと通勤時間なども含めて約10時間ほど、仕事によって拘束されます。

どうでしょうか?家事や育児を何とかこなしている状態に約10時間の働く時間が追加されると考えると、急に難しく感じないでしょうか?働くことができる状態とは、日常生活(家事や育児など)と同時に、仕事もこなせる状態になります。

そして、大方針1つ目の病気前に戻す(働ける状態に戻す)だけでは十分ではありません。

② 病気前の自分から進化する

病気前に戻す(働ける状態に戻す)ことができたら、次に目指すべきは「病気前の自分から進化すること」です。病気前の元気な状態にまで回復しても、病気前の自分から進化することができていなければ、再休職する可能性が高いです。

その理由を解説するために、病気になった原因を内的要因と外的要因に分解して考えます。内的要因は自分自身、外的要因は自分を取り巻く環境です。業務量過多、高ストレス業務、人間関係、パワハラなど、これは環境に入ります。

下の絵のように、「病気になった自分」と「病気の時にいた環境」があります。病気になり働くことができなくなり休職しました。そして病気の時にいた環境の外へ出てゆっくり休養をしました。

さて、元気になった状態から「病気の時にいた環境」に戻ります。どうなるでしょう?これ、絵を見れば一目瞭然ですが、病気になり再休職した当時と全く同じ状況です。病気の時にいた環境に、以前のままの自分が戻れば、再び同じことになるのは容易に想像できると思います。

つまり、心身が回復しても、生き方・考え方・働き方など自分自身が変わっていなければ病気が再発し、再休職する可能性が高いです。

そこで必要なのは病気前の自分からの進化です。

「環境を変えれば自分自身を変える必要はない」という考えもありますが、復職は元の職場への復帰が推奨されていますし、病気の時にいた環境自体を大きく変えることは難しいのが現実です。仮に環境を変えられたとしても、同じ状況に陥らないとも限りません。

もちろん、環境要因が大きいケースもあるでしょう。しかし、それでも自分のストレス対処や自分の限界を認識する力があったならば、病気を防げた可能性があります。

結局、病気になった原因に少なからず自分自身にも要因があったと考えることもできます。病気になった原因の一部は自分にもあると考え、病気前の自分から進化しておくことが重要です。

病気前の自分からの進化とは何?と思う方にいくつか例を上げておきます。

  • セルフケアの向上

  • 自己理解の進化

  • ストレス対処の見直し

  • 働き方の見直し

  • 仕事の進め方の見直し

  • コミュニケーションスキルの向上

こういった進化が「復職後、再発せず継続して働く」に繋がります。具体的な方法に関しては、今後の記事で解説していきます!

まとめ

今回は復職に向けた大方針を解説しました。今回の大事なところのまとめです。

★復職すること自体を目標にするのはNG
★復職後、再発せず継続して働くことを目標にする
★大方針①:病気前に戻す(働ける状態に戻す)
★大方針②:病気前の自分から進化する

大方針①②と分けていますが、実際は同時並行で取り組むことになります。次回記事では、「復職に向けた大方針」をさらに詳細化した「復職準備のチェックリスト」を解説します。復職までにこのチェックリストに全てチェックが付くように準備をすれば、復職が成功する可能性が高いよというものです。よかったら、また見に来てください。

今回はここまでです!ありがとうございました!

下記↓に復職に関する記事をまとめています。

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