小暑|「冷ややっこはミョウガのせるー?」
7月に入った。スクールは1学期末に向けて、何かと忙しい日々である。梅雨時で雨が降り続くせいか、身体が重く感じることもある。子どもたちにとっても、気分の浮き沈みが起こりやすい時期でもある。そんな中、スクール業務で思いがけない出来事が起こった。

それは、移動中のバスの中でのこと。助手席に座っていたA君とその後ろに座っていたB君のやりとりである。(私はB君の右隣の補助席に座っていた)
日頃、助手席に座る子は音源の管理をする役割がある。その日に聞くお話、そのあとに聞く音楽、音量の上げ下げなどを任せている。
車内でお話が流れている途中で、後ろのほうから、「音量上げてー」と小さな声が聞こえた。これはよくあることで、音量上げてー、音量下げてー、などと度々声がかかるので、助手席に座る子は忙しいのだ。
そのとき、A君はその声には反応しなかった。もしかすると、その声が聞こえていなかったのかもしれない。すると、後ろに座るB君がA君の右腕をトントンと軽く叩き、顔を近づけて、囁くようにして伝えている。
いつもなら、「早く音量上げて!」、「うるさい!」、「いまからやるねん!待って!」といった言い合いが、どうしても始まってしまうのだ。
A君は静かに音量を操作した。そのようなことがそのあと2回ほどあったように思う。
こんなことは初めてである。朝の会では、落ち着いて音量を操作したA君を褒めた。そして、B君のファインプレーがあったことをみんなに伝えた。

夕方、雨上がりに畑へ向かう。先日に植えた黒大豆とコットンのことが気になっていた。トウモロコシもそろそろのはずである。
黒大豆とコットンは大方元気そうだった。数本根付かずのものが見つかったので、追加で苗を植えておく。
畑の奥のほうへ目をやる。サツマイモ、スイカ、オクラ、トウモロコシが植わっている畝があるのだ。みな元気そうである。
さて、トウモロコシは収穫できるのだろうか。大きさ、傾き、先っぽをつまんで感触を確かめる。一旦離れて、また戻る。
畑を見渡す。夏草の茂り方がなんとも速すぎるのではなかろうか。こちらは、すでに夏真っ盛りの様子である。
すっかり汗をかいた。風呂上りに晩ごはんをいただく。
「冷ややっこはミョウガのせるー?」
「もちろん!」

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