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新しい知識は、なぜ頭に入らないのか

新しいことを勉強しようとすると、なぜかほとんど頭に入りません。
今日は、その感覚について、FPの資格試験の勉強を例に書いてみたいと思います。

勉強における挫折
私は以前、ファイナンシャル・プランナー(FP)の資格を取ろうと思い立って、参考書を買いました。
ところが、読んでも読んでもまったく頭に入りませんでした。
文字の上を目が滑っていくばかりで、内容がどこにも残らないのです。
数ページで嫌になって、日にちをおいて挑戦しても、また同じことが起こります。
結局、私は断念せざるを得ませんでした。
参考書は本棚の肥やしになりました。

勉強リトライ
しばらくして、職場の人が「FPを受けてみる」と言い出しました。
その当時、私は薬局に勤務していたのです。
それを聞いて、私も「じゃあもう一度やってみるか」という気になりました。
本当は前に失敗しているので、同じことを繰り返しそうだと思ったのですが、一緒に勉強する人がいると違うかもしれないと思ったのです。
無駄になる可能性を感じながらも参考書を買い直しました。
その職場の人が、これを買うようにと参考書を指定してくれたのです。

YouTubeの活用
ところが、以前とまったく同じで、どう勉強したらいいのかわかりません。
そのとき、その職場の人が、あるYouTubeチャンネルを教えてくれました。
試験対策として、その参考書の内容を解説してくれるチャンネルだそうです。
私は、参考書はひとまず置いて、さっそく見始めました。
でも、やっぱりわかりません。
正直、何を言っているのかほとんど頭に入ってきませんでした。
それでも今回は、わからないなりに、とりあえず見続けることにしたのです。
一度目は、はっきり言って苦痛でした。
わからないものを見続けるのは、思った以上にしんどいものです。
何度もやめたくなりました。
それでも我慢して最後まで見ました。
ところが、二度目に見たときには、少しわかるようになっていました。
あれ、と思いました。
二度目は、YouTubeを見たあとに参考書で確認することにしました。
そして三度目になると、今度はだいたいわかるようになっていたのです。

問題を解く
ここで気づいたことがあります。
「わかった」と「解ける」はまったくの別物だということです。
試験がある以上、いくらわかった気になっても、問題が解けなければ意味がありません。
問題を解きなさいは、大学でも学生によく言うことです。
職場で受験すると言っていた人に、どう勉強しているのか聞くと、スマートフォンアプリを使っているとのことでした。
なるほどと思い、探してみると、練習問題が登録されているものが見つかりました。
それを解き始めました。
最初は間違いだらけでした。
しかし解いているうちに、だんだんと合格点が取れるようになっていきました。
さらにネット上には過去の試験問題も公開されていて、それも解きました。

試験合格
そうして、私はFP3級試験に合格することができました。
一度は本棚の肥やしを作って断念した資格です。
あとから振り返って思うのは、最初に本を読んで頭に入らなかったのは、私の能力の問題ではなかったのではないか、ということです。
新しい知識が頭に入らないのは、能力の問題というより、頭の中に「引っかける場所」がまだないからなのだと思います。
知識は、すでに知っていることと結びつくことで残りやすくなります。
ところが、まっさらな分野には結びつく先がないので、ザルで水をすくうように、どんどん抜けていってしまいます。
最初に感じるあの「入らない」という抵抗は、たぶんそういう仕組みなのだと思います。
だとすれば、一度で完璧に理解しようとするから苦しいのです。
濃く一回よりも、薄く何度も。
わからないまま繰り返し触れているうちに、引っかける場所が少しずつできてきます。
私の場合、それが二度目、三度目の「少しわかる」「だいたいわかる」だったのでしょう。

資格試験に応用できるかも
成人後の勉強は、資格試験が多いように思います。
この方法は、わからないなりにでもYouTubeなどの解説を何度も繰り返し見ること。
そして、そのうえで問題と過去問をひたすら解くことです。
これは、けっこう使えるのではないかと考えています。
もっとも、この方法が他の試験でも通用するかは、まだ検証していません。
特に難易度の高いものは、これだけでは無理だろうと想像しています。
ただ、FP2級ぐらいまでの試験であれば、この方法で十分対応できると、私は思っています。
新しいことに手を出して「まったく頭に入らない」と感じたとき、それは向いていないサインではなく、ただ引っかける場所がまだ育っていないだけなのかもしれません。
抵抗を感じるのは、ちゃんと新しいことに挑んでいる証拠でもあります。
取っ掛かりのいいことから始めるのがいいのではないでしょうか。
という私のこれからの勉強対象は、筋肉の名前を覚えることと、筋トレの機械との関係を理解することです。

まとめ
・新しい知識は最初から頭に入らなくても珍しいことではない
・知識は既に知っている内容と結びつくことで定着しやすくなる
・一度で理解しようとせず繰り返し触れることが理解への近道になる
・解説を見るだけでなく問題や過去問を解くことで知識が身につく
・頭に入らないと感じても諦めずに続けることが次の理解につながる


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