スタチンを飲んでLDLコレステロールが100台になった
LDLコレステロールが160前後まで上がった私が、スタチンを飲み始めました。
108まで下がった今だからこそ感じる、コレステロールとの向き合い方を書きます。
LDLコレステロール値
血液検査のLDLコレステロールが、上がってきました。
長らく140前後だったものが、気づけば160前後くらいになっていました。
思い当たるのは、たんぱく質を効率よく摂ろうと玉子をよく食べるようになったことです。
私は、牛肉はほとんど食べず、魚と鶏肉が中心で、外食も少ない方です。
運動もしていて、通勤で毎日1万歩以上は歩いています。
もちろん、外食がまったくないわけではありませんが、週に2〜3回くらいでしょうか。
この外食も魚か鶏肉の料理が多いです。
それでも上がるのですから、体質的なものに加えて、玉子の影響もあるのだと思っています。
スタチンを服用する
以前の記事にも書きましたが、スタチンを飲み始めました。
すると、およそ1か月でLDLは108まで下がりました。
数字だけ見れば、「下がりすぎではないか」と思われる方もおられるかもしれません。
たしかに、以前の私なら低すぎると感じたはずです。
けれど今の私は、この108という値に安心しています。
コレステロールは高くても気にしない?
世の中には「コレステロールは気にしなくていい」という健康本がたくさんあります。
歳をとったらコレステロールは少し高めのほうが元気で長生きだ、という趣旨の主張があるということです。
私もこうした本を何冊も読んできましたし、正直うなずけるところもあります。
たしかに、ご高齢で弱っている方では、コレステロールが低いことがむしろ良くない兆候のことがあります。
これは病気や低栄養が「結果として」コレステロールを下げている、いわば逆の因果です。
高齢の方にも一律に体重やコレステロールを下げることを求める風潮への警鐘としては、耳を傾ける価値があります。
しかし、「誰でも気にしなくていい」と受け取るのは、違うと思うのです。
LDLコレステロールが動脈硬化の原因になること自体は、医学の中でも揺るがない事実だからです。
生まれつきLDLが極端に高い家族性高コレステロール血症の方は、若くして動脈硬化を起こす確率が高いです。
逆に、生涯にわたってLDLが低い体質の人は、心筋梗塞がとても少ないことが分かっています。
そしてLDLを下げるほど心血管の病気が減り、「低いほどよい」という方向が繰り返し確かめられています。
これらは体質や運まかせの話ではなく、きちんとデータで裏づけられているのです。
つまり、40代や50代でLDLがじわじわ上がり、家系的にも上がりやすい私のような人間にとって、「気にするな」はむしろ危うい助言になりかねません。
人本来のLDLコレステロール値
そして、下がった108という数字も、決して下げすぎではありません。
ヒトのLDLは、一般に考えられているより低いほうが本来の状態に近いと考えられています。
生まれたばかりの赤ちゃんのLDLは、30〜40くらいしかありません。
海外の基準でも、LDL100未満が「至適(最も望ましい状態)」とされてきました。
コレステロールはホルモンや細胞膜の材料だから、低いと体に悪いのでは、と心配される方もいます。
けれど、その材料は肝臓が自前で作れますし、血液の数値は運搬中の在庫量を映しているにすぎません。
108まで下がっても、体はきちんとホルモンも細胞も作り続けます。
むしろ私は、薬の力を借りて、本来の状態に近づけてもらったのだと思っています。
勉強会に参加
実は先日、家族性高コレステロール血症の勉強会に参加しました。
そこで「成人のLDLは100mg/dL程度が自然なレベルだ」という話を聞きました。
この話を聞いていたからこそ、私は診察時ドクターに「もっと弱い薬に変えてください」と提案しなかったのです。
下がった数字に慌てて、せっかくの効果を自分で薄めてしまうところでした。
学ぶ機会があって、本当によかったと思います。
コレステロールをめぐる話で本当に大事なのは、「気にするか、気にしないか」ではありません。
「自分のリスクに応じて考える」ということだと思います。
高齢で弱っている方と、働き盛りで数値が上がってきた人とでは、答えがまるで違います。
また、一律に「気にするな」と言うのは、一律に「怖がれ」と言うのと同じくらい、雑な話なのです。
私は、自分の数値ときちんと向き合い、必要な手を打ちました。
その結果の108を、私は前向きに受け止めています。
検査値で気になる数字がある方は、どうか自己判断で放置せず、かかりつけの先生と一度しっかり相談してみてください。
まとめ
・LDLコレステロールは生活習慣だけでなく体質の影響も受ける
・LDLを下げることで心血管疾患のリスクは減ることが分かっている
・LDL100mg/dL前後は望ましいレベルと考えられている
・コレステロールは年齢やリスクに応じて判断することが大切
・血液データの値は自己判断せず、かかりつけ医と相談しながら治療方針を決めることが重要である
