2.6.2項 M票・問題点管理
更新 Z
小中高生に、エンジニアの魅力を伝えたい「エンジニアの教科書」 2.6.2項。
開発・設計・試作・評価・不具合対応 など、
多くの課題 や 改善すべき点 が発生します。
1人で解決することは、はっきり言って ムリ です。
みんなで共有 して、チームで解決 していきましょう。
そのために使用する「フォーマット」「管理する表」の話をします。
1. 問題点の「見える化」
2.5節 「不具合・不満足への対応 」 でも使用するのが、
改善すべき項目を一覧表にした 問題点管理表 です。
俗に「M票」「問題点チケット」「課題管理表」 などと呼ばれます。
呼び名は重要ではありません。
キレイに整理され、管理・更新されていること が重要です。
課題や問題は、1人で解決するのが難しいことが多く、
一覧表を使って情報を共有し、
チームや組織で解決していくのが一般的です。

2. 問題点管理表に記載される項目
一般的な管理表には、次のような項目が含まれます。
基本は 5W1H です。
行頭の〇△ について。〇は必須、△は場合による 項目です。

〇 管理No.
発生順に番号を付けます。
整理は後回しで、気付いた順にどんどん書く方が効率的なことが多いです。
「〇番と〇番の件」と番号で話せると、コミュニケーションが楽になります。
逆に、番号が無いと、「○○の件、□□の件は、同じで・・・」など、会話が長くなり、混乱の元です。
〇 タイトル(概要)
俳句の5・7・5程度、あるいは主語・述語レベルで簡潔に。
後日「ああ、あの件ね」と思い出せることが重要です。
△ 対象部位
項目が多い場合は、大分類・中分類・小分類を記載します。
ソートして項目数を減らすために使います。
△ 登録日
時間が経つと風化する課題の把握に使います。
△ 登録者
問い合わせ先として使います。
〇 担当者
誰が責任をもって進めるのかを明確にします。
〇 期限日
「いつまでにやるか」を決めます。
〇 優先順位
S・A・B・C・D などでランク付けすることが多いです。
Excelでソートし、重要な項目に集中します。
1人でSランクを3件以上持つのは、混乱の元です。
影響度(ひどさ) や 頻度 を掛け合わせて、数値化する場合もあります。
〇 ステージ/ステータス
未着手・着手中・完了など。
△ 方針・成果物
ゴールイメージの共有です。
山の頂上(目標点)が見えている方が、登りやすく(解決しやすく)なります。
〇 進捗状況・詳細説明
すぐに終わらない作業について、
「今どこまで進んでいるか」を共有します。
助言やヘルプを受ける、ためにも重要です。
△ 写真
個人的には、〇にしたい項目です。
100の言葉より、1枚の写真の方が、状況を語る ことが有ります。
管理表に貼らなくても、保管フォルダのリンク先情報でも可です。
△ コメント・備考
自由記述欄です。なにを書いても、OKとしましょう。
記入した以外の人が見た時に、消したくなることが有ったとしても、積極的に「無視」してあげましょう。書いた当人が大事、と思えばそれでOK。
この欄が無いために、別ファイルを作る人もいますが、ムダなのでやめましょう。
△ 関連資料・レポートへのリンク
一覧表だけでは情報が足りません。
後日、無関係の人が見ても理解できる資料を残します。
フォルダ・ファイル・ホームページなど、探せる様にします。
△ ソート用行
Excelなどでの運用に使います。
3. 「票」と「表」について
「票」と「表」のどちらを使うかで、もめることがあります。
チケット・タスクの意味合い →「票」
見える化して理解を助ける →「表」
どちらでも問題ありません。
このような点は、チームや組織内でルール化・文章化しておくと、
新しく加わった人の混乱を防げます。

4. 運用のヒント: 管理表は、みんなで回す
管理表は、1人が書く前提にしない方が、うまく回ります。
「あの人が書く担当だから」となると、
必ず 抜けや漏れが発生 します。
気付いた人が追加する
打ち合わせで担当を決める
進捗は各自が更新する
このように「表」を回せるようになった組織は、強い組織です。

5. やる気Upポイント
✅ ソート機能 をうまく使おう
人の記憶は、多くて7項目 と言われています。
自分に関係 する項目、重要度の高い 項目だけを表示し、
今やるべきこと を絞り込んで、効率よく解決 していきましょう。
✅ グラフを併用すると、やる気がUpする
課題がいつまでも残っていると、やる気は下がっていきます。
一方で、
「なんか、どんどん解決しているな」
「解決スピードが速いぞ」
とチーム内で共有されると、
課題解決のスピードは、想定を超えて速く進むことがあります。
6. 参考図書/Webサイト
① 課題管理とは:kaizen-penguin.com
このサイトにある 「課題管理表のサンプル」 は、書いたことが無い若手エンジニアには とても参考になると思います。
プロジェクトの課題管理に用いられ、課題内容や担当者、期限、対応状況、進捗状況などを見える化します。
ExcelやGoogleスプレッドシートのテンプレートを活用したり、Backlog等の管理ツールを利用します。
プロジェクトを進行していく上で、目標達成に向けて大小問わず必ず課題が発生します。
今後発生しうる課題、現在発生している課題を一覧化し管理しておくことで、大きな問題の発生を防ぎ、正しく事業を推進することに繋がります。
本記事では課題管理表の作成方法とポイントや、実際のテンプレートをご紹介しますので、ぜひ活用してください。
② 書籍
こんな基本スキルだから、良書が有るはず・・・と探しましたが。
なぜだろう?出版されていないのかな?
見かけた方は、コメント欄に連絡が欲しいです。
99_履歴
( 読者様にお願い: 誤記・間違い・改善点など、指摘ください。)
改定日 記号 変更点
2026/01/09 Z 初版
9A_全体像
この文章を読んでくださった皆さまへ。
私はセミナー・講演の ご依頼を承って おります。
次世代を担う若手エンジニアの育成に役立つ、現場で本当に使える知見をお届けできます。
ご要望・講演テーマ・日時など、お気軽にご相談 ください。
ご連絡は、この noteメール にご返信いただければ幸いです。
.
