平胃散で、胃もたれ・食欲不振をリセット
皆さん、こんにちは。悠々漢方です。
昨日は、季節の変わり目である「土用」の時期、胃腸を中心とした「脾(ひ)」の働きが乱れやすくなるというお話をしました。今日はその脾胃をいたわる代表処方のひとつ、平胃散(へいいさん)をご紹介します。
本記事は一般的な漢方知識の提供を目的としており、特定の商品の効能を保証したり、医学的な診断・治療に代わるものではありません。不調がある場合は必ず医療機関を受診してください。
平胃散が胃もたれに効く理由
平胃散は、蒼朮(そうじゅつ)・厚朴(こうぼく)を中心に、陳皮(ちんぴ)・甘草・大棗・生姜を加えた、5〜6種類ほどの生薬から構成される処方です。「平胃」という名の通り、荒れた胃の状態を「平らに整える」ことを目指した組み立てになっています。
土用の時期は、盛夏の湿気と冷たいものの摂り過ぎで、胃の中に余分な水分(湿)が溜まりやすくなります。蒼朮・厚朴は、この胃の中の湿を取り除き、胃の動きを立て直す働きを持つとされる生薬の組み合わせです。そこに陳皮が加わることで、気の巡りを整え、もたれた感じを和らげるサポートをします。
使用目標としては、胃部の停滞感、消化不良、食欲不振、げっぷが出やすいといった症状が挙げられます。効能・効果としては、胃部膨満感、食欲不振、消化不良に伴う胃部停滞感、悪心、嘔吐といった症状の改善が期待されており、暴飲暴食や、湿気の多い時期の胃もたれに使われることの多い処方です。
副作用としては、比較的副作用の少ない漢方薬とされていますが、体質によっては胃部不快感や軽い発疹などが現れることがありますので、服用中に気になる症状が出た場合は医師や薬剤師に相談しましょう。

編集後記
「平胃」という、そのままの名前がなんとも分かりやすい処方だと感じています。土用の時期、食べ過ぎたかな、もたれるなと感じたら、まず胃を休ませてあげること。そのうえで、こうした処方の力を借りるのも一つの選択肢です。

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