第2話:高校デビュー!…の前に「脂肪燃焼剤」に手を出した話(だいたいバカ)
高校デビューするぞ。
そう決めた自分は、まずダイエットを決意しました。
そして同時に、もうひとつ大事な決意をしたのです。
木村拓哉に憧れて、髪を伸ばす!!!
・・・ここで皆さん、もう分かりますよね?
丸いやつが髪伸ばしても、キムタクにはならない。
ただの「清潔感を失った作家志望」みたいになるだけ。
しかも、ただ髪を伸ばしてるだけ。
手入れ?何それ美味しいの?
「キムタク」どころか、【発掘途中の縄文人】みたいなシルエット!

この時点で、デビュー失敗の予兆はビンビンに漂い始めていましたね。
なのに、その道を突き進みましたよ!
なぜか?
努力の方向性がズレる天才だったから!!!
兄が持ってきた「救いの手」
そんな自分に、救いの手を差し伸べたのが長兄でした。
長兄が、急に筋トレにハマり始めたのです。
毎日トレーニングジムに行き、家にはプロテインっぽい粉が増える。
ちょっとずつ筋トレ用品が家に増えていく。
そして、ある日、兄は言いました。
「これを飲め・・・弟よ」
あの時の長兄、なぜか世紀末の覇王みたいな雰囲気ありましたね。
(筋トレしてるだけなのに)
そこで出てきたのが――
「ファットバーナー」(テッテレー)

これ・・・・名前が強すぎません?
中学生なんで、もう、あの病気が発症してもおかしくない名前!
"FAT BURNER"って、響きがもう勝ち確!!
日本語にしたらもっと強い。
「脂肪燃焼剤」
どうですかこれ。
「燃焼剤」ってだけで、脂肪が戦闘機並みに飛んでいきそうじゃない?
当時の自分は思いました。
「これだ・・・これ飲んだら、脂肪が燃えて、キムタクになり、若者の全てになるわ」
※なるわけない
で、ファットバーナーって何なの?
ざっくり言うと、
「運動前に飲んで、代謝を上げたり、脂肪の分解を促す“っぽい”成分が入ってるサプリ」
です。
よく入ってるのは、刺激系(カフェインとか)や、柑橘由来(ビターオレンジ=シネフリン)みたいな、なんかいろいろ燃えそうな気がする成分。
ただし大事なのはここ。
「飲んだら痩せる薬」じゃありません。
基本は補助的なものなのです。
運動・食事・生活がベースで、それを助けるもの。
なんですが・・・当時の自分はそんなこと1ミリも考えてません。
だって、ビンには英語で書いてたしね!
読めるわけがないじゃない。
名前から伝わる、その効果はシンプル(自分内)。
「燃やすって書いてある=自分の勝ちじゃね?」
当時のファットバーナー、臭いがヤバい
今のサプリって、味も匂いもそれなりに整っています。
でも当時のファットバーナーは違った。
味?そんなものはない。
そのわりに臭いはある。
しかも結構ある。
記憶が正しければ・・・らっきょ。
いや正確には「らっきょっぽい何か」。
運動前に飲むものなのに、口の中が急にカレー屋の横になる。
まあ、当時はらっきょのうまさなんて、さっぱり分からなかったのですけどね。
それを毎日、飲みながら思っていたのです。
「あ・・・・なんか燃えてるわ」(気のせい)
運動前に飲むものを、なぜか昼食後に飲む男
説明書には「運動前に飲め」って書いてある・・・・はず(英語だからわからない)。
でも自分はお昼の弁当を食べ終わってから飲んでいました。
そう、あの油弁当。
揚げ物で構成された弁当。
茶色化している弁当。
それを平らげた後に、ファットバーナー。

「午後の体育でそこで、かなり脂肪が燃える!!」
午後の体育は確かに汗をかいた。
ばっちり汗をかいた。
でもね。
ここで冷静に言わせてもらいますが、
それで痩せるなら、全人類すでに痩せてるはず!
食べる量、変わってない。
弁当の油、変わってない。
生活習慣、大して変わってない。
なのに、
「ファットバーナー飲んでれば痩せる」
と本気で思ってた。
なぜなら「脂肪燃焼剤」だから!
素人すぎる。
いや、素人の中でも最下層の思考回路。
でも、やってやりましたよ。
兄にお小遣いからお金を渡して、買ってもらい続けましたよ。
半年間!!
結果:73kg → 63kg(は?)
夏休み終わりの時点で73kg。
中学校を卒業する頃には……
なんと63kg!!
10kg落ちたぞぉぉぉぉ!!
正直、当時の自分はこう思ってました。
「やっぱ脂肪燃焼剤すげぇ!!!相変わらず名前かっけー!」
でも友達には言われましたね。
「怪しい薬飲んで痩せたクセに!!」
いや待って!!
怪しい薬って言い方やめろ!!
こっちは脂肪燃焼剤って言ってんだよ!!
(ひたすら名前に踊らされる男)
冷静に振り返ると、勝因は「若さ」だった説
ここ、ちゃんと言っておきますが、
当時の体って、今より代謝が高い。
しかも体育でそれなりに動いてましたし、学校生活だとなんだかんだ動きます。
そこに刺激系のサプリを入れたら、多少は影響する可能性はある。
つまり、
ファットバーナーの勝利というより、ただの若さのチート!!
でも当時の自分はそんなことは分からず、痩せた事を喜んでました。
最悪の「成功体験」が残った
ここからが本当の地獄の始まりです。
自分の中に、こういう勘違いが刻まれたのです。
自分は痩せられる
自分はファットバーナーでいける
自分は努力しなくても何とかなる
・・・はい、来ました。
人生を太らせる考え方ランキング、堂々の1位。殿堂入り!
しかもこのファットバーナー、効いた(気がした)のはこの時期だけ。
たまに飲んではいましたが、この時期より効果がなく、
高校時代は体重を維持してたつもりでも、
「食べる量は普通なのに、じわじわ太っていく」のです。
これが怖い。
急に太るなら気づく。
でも、ゆっくり太ると、マジで自覚できない。
気づいたらこうなる。
「え、最近ズボンきついな」
↓
「気のせいだろ」
↓
「気のせいじゃなかった」
↓
「現実」
次に「あ、太ったな」と感じたのは、20歳手前でした。
ちなみに高校も昼は母親の弁当。
油は続く。
自分も続く。
脂肪も続く。
ちょっと真面目な話:中高生が“脂肪燃焼サプリ”に手を出すリスク
ここだけ真剣に聞いてほしいのですが、
自分みたいなバカな真似は中学生・高校生は絶対にしないで欲しい。
① 刺激系は、若いほど影響がデカい
ファットバーナーにはカフェインとかの刺激成分が入ってることが多い。
で、10代は体重が軽いし、神経系も発達途中。
だから影響が出やすい。
エナジードリンクでさえ、若者の不整脈やけいれんが問題になることがある。
サプリも成分しだいでは同じようなリスクがあり得る。
② ビターオレンジ(シネフリン)は心臓に来る可能性がある
脂肪燃焼系によく入ってる「ビターオレンジ(シネフリン)」ってやつ、
心拍数や血圧を上げる可能性が指摘されてる。
カフェインと組み合わさると、さらにリスクが上がる可能性もある。
③ 昔の“エフェドラ系”はガチで危険だった
昔の脂肪燃焼系で有名だったエフェドラ(麻黄系)は、
心血管系のトラブルや発作を起こすリスクがあって、アメリカでは禁止されてる。
当時の“燃やす系サプリ”には、こういうヤバいのも混ざってたってこと。
自分は運が良かっただけですやん・・・・。
脅すつもりはないけど、これは事実として知っておいてほしい。
次回予告
次回は、
「痩せたことで調子に乗った自分が、高校で“ゆっくり太る地獄”に突入し、再度、ダイエットに挑む話」
を書く予定です。
ゆっくり太るの、マジで気づけないからね。
気づいた時には、ズボンが先に死んでる。
▼ 第1話をまだ読んでない人はこちら
▼125キロ→65キロの軌跡まとめ
