レポート:「内なる変容が、社会を変える」 IDGs×U理論|オットー・シャーマー博士からのビデオメッセージと共に、日本に内発的リーダーシップの灯をともす
本記事は、IDG Japan Essential Dialogue NetworkとNPO法人U Journeyが共同開催した『「内なる変容が、社会を変える」|オットー・シャーマー博士からのビデオメッセージと共に、日本に内発的リーダーシップの灯をともす』についてレポートしたものです。
IDGs(Inner Development Goals)は2020年以降、北欧から世界中に広がりつつある、持続可能なビジネスや社会を実現するため、個人の内面的な成長を促進するための概念及びフレームワークです。
本プログラムを主催したIDG Japan Essential Dialogue Networkは、IDGsの考え方や実践を普及・推進するために世界各国に存在するHubの内の1つです(2025年4月現在、全世界700近く、日本国内ではIDG Japan Essential Dialogue Networkを含め15の組織・コミュニティが活動しています)。

このIDG Japan Essential Dialogue Networkが、MIT上級講師でありU理論(Theory U)提唱者であるオットー・シャーマー博士からビデオメッセージを受け取ったことが今回の企画の発端となったと言います。

まず、組織学習の領域における調査・研究から生まれたU理論(Theory U)がIDGsのツールキット(実践に役立つ理論・フレームワーク)にも取り上げられているメソッドであるということがありました。
さらに、このビデオメッセージがIDG Japan Essential Dialogue Network以外の方々にとっても重要なメッセージが含まれていたことや、オットー・シャーマー博士の言葉の細かいニュアンスを伝える上で国内におけるU理論の普及啓発・社会実装を推進するイニシアチブであるNPO法人U Journeyによる翻訳協力・解説等が必要だという背景から、今回の企画の共同開催が実現したとのことでした。
以下、本プログラムを通じて得た気づき・学びや、印象的だったトピックなどについてまとめたいと思います。
本プログラムに関する前提共有
今回、実施されたプログラムには複数の文脈や多様なトピック、テーマが扱われていました。
以下、本プログラム開催のきっかけとなったビデオメッセージの制作背景とIDGs(Inner Development Goals)、U理論(Theory U)について簡単に取り扱った後、本プログラムの内容に入っていければと思います。
開催背景
今回、U理論(Theory U)提唱者であるオットー・シャーマー博士からビデオメッセージが日本に届けられることになった背景には、OECD(経済協力開発機構)教育スキル局就学前学校教育課(PISA担当)の小原ベルファリゆりさん(Yuri Obara Belfali)のご協力がありました。
ストックホルムでのIDGsサミットでの登壇、IDGs本部のステークホルダー代表ミーティングへの参画などの他、IDG Japan Essential Dialogue Networkともたびたび協働されてきた小原ベルファリゆりさん。
ゆりさんは今回、OECDのプロジェクトの一環でオットー・シャーマー博士及びPresencing Institute(PI)が開発したリーダーシップワークショップに参加されており、ワークショップの時間の合間を縫ってIDG Japan Essential Dialogue Networkが用意した問いを直接博士に投げかけてインタビューしていただき、全体で20分弱にもなるメッセージを現地から届けてくださいました。
その後、IDG Japan Essential Dialogue Networkの内田奈及子さん、福井牧子さん、佐々木一誠さんが今回の翻訳ビデオ制作に当たられ、NPO法人U Journeyによる翻訳チームとして向出圭子さん、佐藤華炎さん、安井弘恵さん、宇野朗子さん、鳥居正年さんらがより細かい言葉のニュアンスの調整・監修を担当されたとのことです。

また、今回ビデオメッセージを届けてくださったゆりさんの活動のエネルギーの源泉については以下の書籍でも紹介されておりますので、よろしければこちらもご覧ください。
IDGs(Inner Development Goals)
IDGs(Inner Development Goals:内面の成長目標)とは、SDGs(持続可能な開発目標)の課題解決を促進するために、個人の内面的な成長を促すフレームワークです。
2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)ですが、2030年までの目標達成に向けてさまざまな課題が指摘されてきました。
その中で注目されてきたのが、社会課題を解決し、持続可能な社会を築いていく私たち人間の「内面的な成長(Inner Development)」です。
IDGs(Inner Development Goals:内面の成長目標)は2020年頃から内面の成長に必要な要素が検討され、2022年に国連で認められて推進がスタートしました。
また、IDGsは成人発達理論の権威であるロバート・キーガン(Robert Kegan)、心理的安全性の概念を提唱したエイミー・エドモンドソン(Amy C. Edmondson)、学習する組織を提唱したMIT上級講師のピーター・センゲ(Peter M. Senge)をはじめ、最先端の人材育成の知見と心理学や経営などの世界基準の理論・研究に基づいており、オットー・シャーマー博士(C.Otto Scharmer)もまた、IDGsに参画されています。
現在、IDGsでは「IDG Initiative」という非営利組織が設立され、学術機関やGoogle、IKEAなど計50以上の企業や組織の参画のもと、オープンソースとして内面の成長のための情報やIDGs Toolkitが公開されている他、サミットの開催、世界各国で発足するHubの支援を行うなど、日々活動はアップデートされています。
そして、IDGsでは人の内面の成長に不可欠な要素を5つのカテゴリーに分類し、さらに23の資質・スキルを示しています。5つのカテゴリーについては以下のように紹介されています。
Being – Relationship to Self(自分のあり方 – 自己との関係性)
Thinking – Cognitive Skill(考える – 認知スキル)
Relating – Caring for Others and the World(つながりを意識する – 他者や世界を思いやる)
Collaborating – Social Skills(協働する – 社会的スキル)
Acting – Driving Change(行動する – 変化を推進する)
IDGs Toolkit及び、その一覧については以下のまとめもご覧ください。
IDGsに関して日本語で網羅的な情報を入手する上では、2023年6月に出版された『IDGs 変容する組織』(経済法令研究会)が、最も体系的かつアクセスしやすい情報源だと言えるでしょう。

また、IDGsの考え方や実践を普及・推進するために世界各国に点在するHubは全世界700近く、日本国内では15の組織・コミュニティが活動しています。IDGsに関する実践者と出会う際は、日本各地に存在する各Hubにアクセスすることもおすすめです。
日本国内におけるHubの情報は以下からご覧いただけます。
◎日本全国15のIDG Hub(名称と代表者及び連絡先等)◎
●IDG Japan Essential Dialogue Network(全国)
内田奈及子(Naoko Uchida), uchida.idgsjapan.edc@gmail.com
●IDG Japan Human Radiance Network(全国)
垣内啓江(Keiko Kakiuchi), idg.h.radiance@gmail.com
●IDG Chubu Japan Collective Story Hub(中部エリア)
鬼木基行(Motoyuki Oniki), idg.collective.story@gmail.com
●IDG Kamakura Zen Hub(鎌倉)
三木康司(Kouji Miki), mikikouj@gmail.com
●IDG Kanagawa つながりの学校 Hub(神奈川)
河合美月(Mizuki Kawai), tsunagari.no.gakkou@gmail.com
●IDG Kasama Community For All Hub(笠間)
小野孝太郎(Kotaro Ono), kotaro.ono@community4all.org
●IDG 京都 ソーシャルリーダー ハブ(京都)
山田瑠人, info.hal.dialog@gmail.com
●IDG Aichi Okazaki Holding Space Hub(岡崎)
北川智美(Tomomi Kitagawa), ourlibrary.mayu@gmail.com
●IDG Japan Hubs Collaboration(東京)
小林麻紀(Maki Kobayashi), maki@nordic-wellbeing.com
●IDG Tokyo Everyday Evolution Hub(東京)
榎吉郁夫(Enoyoshi Ikuo), eno@everydaygolf.jp
●IDG Tokyo Gateway Hub(東京)
水野みち(Michi Mizuno), michi-mizuno@nmp-g.jp
●IDG Tokyo Japan Community Hub(東京)
熊平美香(Mika Kumahira), mikakumahira@gmail.com
●IDG Tokyo Mindful Leadership Institute Hub(東京)
荻野淳也(Junya Ogino), junya@mindful-leadership.jp
●IDG Tokyo Nippon Labo Hub(東京)
森雅司(Masashi Mori), masashi@global-foresta.com
●IDG Tokyo Seven Generations Hub(東京)
野崎安澄(Azumi Nozaki), info@sevengenerations.or.jp
2025年4月現在の記述を基に作成
今回のプログラムの主催であるIDG Japan Essential Dialogue Networkの内田奈及子さんもまた、IDGsについて詳しく解説されております。詳しくはこちらもご覧ください。
U理論(Theory U)
『U理論(Theory U)』とは、2000年にマサチューセッツ工科大学のオットー・シャーマー博士(C.Otto Sharmer)が発表した論文『Presencing: Learning From the Future As It Emerges』の中で紹介されたプレゼンシング(Presencing)という概念及びプロセスを体系化した理論です。
オットー・シャーマー博士及び彼の同僚は「あなたの仕事の根底にある問いは何ですか?」という問いから始まるインタビューを学者、起業家、ビジネスパーソン、発明家、科学者、教育者、芸術家など約130名の革新的なリーダーたちに対して行う研究を行いました。
そしてその研究から、繰り返されてきた過去のパターンの延長線上ではなく「出現する未来」から学び、行動することから個人・組織・コミュニティ・社会で変容・イノベーションを生み出す原理と実践の理論体系……U理論(Theory U)の体系化に至ります。

U理論(Theory U)は2006年、『出現する未来(原題:Presence)』(講談社)の邦訳出版以降、少しずつ国内において知られ始めました。
ピーター・M・センゲ(Peter M, Senge)、オットー・シャーマー博士、ジョセフ・ジャウォースキー(Joseph Jaworski)、ベティ・スー・フラワーズ(Betty Sue Flowers)の4名によって著された本書ですが、オットー・シャーマー博士は本書の出版以前からさまざまな場面でこの共著者らと協働してきました。
以下、Uプロセスに関して初めて言及された書籍『出現する未来(原題:Presence)』が国内で出版されるまでの流れを簡単にまとめたものです。
1990年8月
ピーター・M・センゲが『The Fifth Discipline』を出版。
1991年9月
ロイヤル・ダッチ・シェル社(現シェル社)の戦略企画部門に所属していたアダム・カヘン(Adam Kahane)が、南アフリカの民族和解を推進するモンフルー・シナリオ・プロジェクトにファシリテーターとして参画。
アダム・カヘンにとってジョセフ・ジャウォースキーは当時、社外採用の同僚に当たる存在だった。
このプロジェクト以降、アダム・カヘンは企業・政府における問題解決プロセスのオーガナイザー兼ファシリテーターとしての活動を開始する。
1993年
アダム・カヘンがシェルを退職し、ジェネロン・コンサルティング(Generon Consulting)を設立。ジョセフ・ジャウォースキーとハノーバー保険元社長ビル・オブライエン(Bill O’Brien)がパートナーとして、オットー・シャーマー博士がリサーチパートナーとして参画。
1995年6月
ピーター・M・センゲ著『The Fifth Discipline』が『最強組織の法則』として邦訳出版(『The Fifth Discipline』増補改訂版が2011年6月に『学習する組織』として出版。小田理一郎さんが翻訳者として参加)。
1997年4月
ピーター・M・センゲがSoL(The Society for Organizational Learning:組織学習協会)を設立。(後にSoLジャパンが地域コミュニティとして立ち上がり、現在、小田理一郎さんはGlobal SoLの理事、SoLジャパンの理事長を務めている)
2000年1月
オットー・シャーマー博士が『Presencing: Learning From the Future As It Emerges』を発表。
本論文の発表に際し、ピーター・M・センゲ、ジョセフ・ジャウォースキー、アダム・カヘンをはじめとする協働パートナーや、『知識創造企業』著者・野中郁次郎、組織心理学の第一人者エドガー・H・シャイン(Edgar Henry Schein)、組織開発の大家ビル・トルバート(Bill Tolbert)らへ協力に対する謝辞を述べている。
2001年1月
オットー・シャーマー博士、ピーター・M・センゲが共同執筆した『Community Action Research1』が、『Handbook of Action Research』に寄稿される。
2004年8月
アダム・カヘンが『Solving Tough Problems(邦題:それでも、対話を始めよう)』出版。
オットー・シャーマー博士が後に自身の書籍で紹介することとなる3つの複雑性(ダイナミックな複雑性、社会的な複雑性、生成的な複雑性)や、4つの話し方・聞き方について紹介している。また、本書の序文はピーター・M・センゲが担当している。
2005年8月
ピーター・M・センゲ、C.オットー・シャーマー、ジョセフ・ジャウォースキー、ベティ・スー・フラワーズの4名の共著で『Precense』が出版され、翌年2006年5月に『出現する未来』として邦訳出版される。
この後、オットー・シャーマー博士は2007年に『Theory U: Leading from the Future as It Emerges』を出版し、2010年11月に中土井僚さん、由佐美加子さんらの翻訳によって『U理論―過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術』が英治出版より出版されます。
この、2010年の『U理論』(英治出版)出版をきっかけに、U理論は本格的に国内へと紹介されていくこととなりました。
中土井僚さん、由佐美加子さんのお二人はその後も継続的にオットー・シャーマー博士の著作の翻訳出版を続けられ、現在、邦訳出版されているU理論関連書籍には、以下の5冊が挙げられます。

『U理論―過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術』
『出現する未来から導く―U理論で自己と組織、社会のシステムを変革する』
『U理論[第二版]―過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術』
『U理論[エッセンシャル版]―人と組織のあり方を根本から問い直し、新たな未来を創造する』
こうした中、国内では2024年8月にU理論の普及啓発・社会実装を推進するイニシアチブとしてNPO法人U Journeyが設立されました。
さらに、2025年4月にオットー・シャーマー博士は新著『Presencing: 7 Practices for Transforming Self, Society, and Business』を出版されました。
当日のプログラム
以上、本プログラム開催のきっかけとなったビデオメッセージの制作背景とIDGs(Inner Development Goals)、U理論(Theory U)について概観してきました。
ここからは、IDG Japan Essential Dialogue NetworkとNPO法人U Journeyが共同開催したプログラム本編の内容を見ていこうと思います。
オットー・シャーマー博士のビデオメッセージ
会の冒頭、参加者同士が互いに知り合うチェックインの時間が設けられた後、オットー・シャーマー博士からのビデオメッセージのシェアがありました。
1つは、オットー・シャーマー博士自身の「変革への情熱の源泉」について。
もう1つは、「日本でIDGs推進を進める上で注意すべきこと」についてです。

「変革への情熱の源泉」では、オットー・シャーマー博士はご自身がU理論を体系化するきっかけとなった研究及び、そこでの洞察について触れられていました。
ビジネスや科学の領域、あるいは社会において非常に重要な革新を生み出した人々に博士がインタビューされた中で、「(介入の成功は)介入者の内面の状態にかかっている」という言葉との出会いがありました。
このことはリーダーシップ研究における盲点であり、この内面の状態、目に見えない領域をマッピングし、支援するツールとしてU理論(Theory U)は生まれてきたとのことです。
「変革への情熱の源泉」についての研究こそが、博士自身の現在の活動に繋がっているというまさに核心的な問いであり、答えだったように感じました。

「日本でIDGs推進を進める上で注意すべきこと」の冒頭で博士は、現在、IDGsに関して巻き起こっている論争……「人の内面の成長について厳格に定義しすぎではないか?」「IDGsの前にはSDGsがあり、SDGsには17の目標、IDGsには5つのカテゴリーと23のターゲットスキル……そうした分類や定義、実践のためのツール等は本当に有効なのか?」といったことに言及されていました。
IDGsの取り扱う内面の成長に関して博士は、流動的かつホリスティックなものを直線的な従来のパラダイムで扱っており、それゆえに組織の制度やツールとして紹介しやすくなってはいる、とお話しされていました。
他方で、U理論の観点からであれば、まず目の前の課題に注意を払い、個人的にも集団的にも活動する内面の場を変える実践を根付かせることから始める、とお話しされていました。
また、IDGsに限らず内面の発達・変容のアプローチの実践については、各国の文化的背景、組織的背景、そして個人にとって意味があること……この3点のバランスを取ることの重要性についても博士は付け加えられていました。
ビデオメッセージについてさらに詳しくは、ぜひIDG Japan Essential Dialogue Networkにお問合せください。
IDGs×U理論共創トーク|実践者の活動紹介
続いては、オットー・シャーマー博士のビデオメッセージを協働しながら日本に届けてくださったNPO法人U JourneyとIDG Japan Essential Dialogue Networkの活動紹介が行われました。
NPO法人U JourneyはPresencing Institute(PI)が展開する学習プラットフォームu-schoolが提供する学習プログラムの1つu-labで出会った参加者たちが集い、結成されたHub「U jouney team MINAMOTO」を前身とする団体です。
このHubに参加していたメンバーは以前からPresencing Institute(PI)が展開するプログラムや、コロナ禍を機に急遽オーガナイズされたGAIA(Global Activation of Intention and Action)などの場でご一緒されてきた同志であり、Hubでの活動を発展させる形で2024年8月にNPO法人化されたとのことです。
私自身は同年12月のU Journey設立記念イベントのレポートをまとめさせていただき、この時のご縁が今回のプログラム参加に繋がっています。
U Journeyに続いて、IDG Japan Essential Dialogue Networkの活動紹介もいただきました。

IDG Japan Essential Dialogue Networkは、IDGsの考え方や実践を普及・推進するために世界各国700近く存在するHubの内の1つであり、日本の豊かな精神文化と歴史的叡智を現代に活かし、「内なる変容」と「社会的変革」の架け橋として個人・組織・企業の実践と研究の場を提供している実践共創コミュニティです。
当日は「教育・研究・実践フィールド」「リトリート・内面の探求」「ネットワーク・共創イベント」「企業導入・プログラム提案」という4つのテーマ・切り口から、内田奈及子さん、福井牧子さん、佐々木一誠さんよりお話しいただきました。
なお、「ネットワーク・共創イベント」のお話の中では名城大学社会連携センターとIDG Chubu Japan Collective Story Hubが共同して開催した「みんなのIDGs」のストーリーを紡ぐ:私が変われば世界も変わる」についても言及されていました。
U Journeyの鳥居正年さん、白川陽一さんはIDG Chubu Japan Collective Story Hubのメンバーでもあり、今年はさらに『IDGs 変容する組織』共著者の鬼木基行さんや水野みちさん、内田奈及子さん、福井牧子さん等、IDGsに関する多様な実践者が中部圏に集う場になったとのことです。
IDG Japan Essential Dialogue Networkが重視する、様々な立場の方々が集うことによる創発や、協働・共創を後押ししていこうというあり方が感じられるエピソードでした。
協働と次の一歩を探求するダイアログ
当日のプログラムでは、チェックイン、オットー・シャーマー博士のビデオメッセージ視聴後、そしてIDG Japan Essential Dialogue NetworkとNPO法人U Journeyの活動紹介後の3つのタイミングで、3人1組にわかれてじっくり対話できる時間が設けられていました。
ここまでご覧いただいたように、IDGs×U理論というテーマや、2つの団体それぞれのこれまでの歩みと今回のコラボレーション、そして当日のトピック等、わずか2時間のイベントとは思えないほど、さまざまな文脈やテーマが扱われた時間となりました。
また、当日のプログラムも、まずオットー・シャーマー博士のビデオをきっかけに深く自身の内面へ潜り、そこからIDG Japan Essential Dialogue NetworkやU Journeyの具体的な取り組みについて扱い、最後にアクションを個人の創出するというU理論のUプロセスを辿るような構成になっていたように思います。
最後のブレイクアウトセッションの前には以下のような問いが投げかけられ、参加者の皆さんがそれぞれ次の一歩を見出す後押しをされてました。
「あなたの意図を現実化するためのプロジェクトに着手するとしたら、次の3日間で取る実際的な最初のステップは何でしょうか?」
当日、私がその問いに対して答えた内容は「今回のレポートをまとめる」というものです。つまり、これまで皆さんがご覧いただいたこのレポートです。
まとめる上で、「IDGsやU理論に初めて触れる方にとっても、その背景が伝わるもの」「イベントに当日参加された方にとっても、あいにく都合が合わなかった方にとっても、新たな学びや気づきが得られるようなものとすること」を願いつつ書き進めてきましたが、いかがだったでしょうか?
今回のレポートが内面の成長・発達というテーマについて探求を進める皆さんにとって、この中で扱われたさまざまなテーマ、活動、領域へ手を伸ばすための架け橋や、そのきっかけになれば幸いです。
終わりに
以上、本プログラムについて開催背景や扱われた主要なテーマ等についてまとめてきました。
本プログラム参加の数日前にも私はU Journeyが主催する対話イベントSOIL(Seeds of Insight Lab)にて話題提供する機会をいただいており、今回のプログラムに参加できたことも、大きな流れの中で生じたご縁のように感じられてとても嬉しく思います。
お声がけいただきましたIDG Japan Essential Dialogue Networkの内田奈及子さんと、ご縁を繋いでくださったU Journeyの皆さんに感謝申し上げます。ありがとうございました。
近日開催予定の関連イベント
(近日公開)『ロバート・キーガンの成人発達理論』ダイアログ読書会シリーズ|IDG Japan Essential Dialogue Network

プレゼンシングシリーズ2025: セッション1「ビジネス・社会・自己を変革する7つの実践」|NPO法人U Journey
8月2日(土)〜3日(日)スクライビング対面ワークショップ|Scribing in Japan
さらなる探求のための参考リンク
IDGsで実現する持続可能な未来 個人の内面的成長と企業の発展に生かすには|朝日新聞
IDGサミット2023参加報告|キャリアのこれから研究所-水野みち
IDGs Summit 2024報告会|IDGs Japan Collaboration Hub
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