【恐怖体験】移住先の山奥で遭難しかけた話|免許なし・虫無理・引きこもりのドタバタ田舎暮らし #9
こんにちは!
地元横浜で勤めていた会社を退職し、山のてっぺんの絶景カフェ「天空の楽校」で働きながら秩父移住生活をしているたかみです。
今回は、移住先で初めて迎えた夏のある日、誰もいない山中で危うく遭難しかけた…そんな恐怖体験について紹介いたします。
私が会社を退職し、秩父移住生活を始めることになった経緯については、下記のシリーズで詳しく記載しています。よかったら見てみてね!
↓目次はこちらです↓
【ほぼ登山】無免許ワイ、はじめての徒歩出勤
2025年7月下旬…
秩父での移住生活が始まってから3ヶ月が経ち、山奥での生活にもかなり慣れてきたころのお話です。
タイトルにもある通り…
私は自動車の運転免許を持たずに山奥での移住生活を開始したため、勤務先のカフェ「天空の楽校」まではいつもオーナーに車で送り迎えをしてもらっていました。
ただ、自宅↔︎勤務間を毎回送り迎えしてもらうということは、そのぶんオーナーの貴重な時間を奪っていることになるわけで。
短い距離とはいえ燃料費も嵩むし、ましてや開店準備でバタバタする朝に人を一人迎えに行く、というのは結構な負担だよなあ…と考えていたのですよね。
そこで…
「足(交通手段)がなければ足(自分の)を使えばいいじゃない」
と、野生児マリーアントワネット(?)みたいなことを思い立ち、シェアハウスからお店までの山道を歩いてみることにしたのです。
ちなみに「パンがなければ〜」のセリフは実際にはマリーアントワネットのものではないらしいです
思い立ったが吉日…ということで(実際には翌日でしたがw)、早速徒歩通勤を実行してみることに。
この日は日曜日で、普段であれば9時ごろに出勤すれば問題ない、という状況だったのですが…
炎天のもと長時間歩くのは危険と判断し、日差しが強くなる前に出発せねば!と気合を入れて2時間以上早く家を出ました。
結果…
意外といけちゃいました。
シェアハウスから楽校まで、何度か休憩を挟みつつゆったりペースで坂を登って行ったのですが、なんと1時間もしないうちに頂上に到達。
全く疲れなかった…と言えば流石に嘘になりますが、繁忙期に向けて体力をつけたいな〜と思っていたので当時の自分にとってはちょうど良い運動量でした。
そして何より、道中の景色がもう〜〜〜本当に最高!

人も車もほとんど通ることのない早朝に、大自然を全身で堪能しながら職場へ向かう…。こんな充実した朝があっていいのか!と、1歩ずつ幸せを噛み締めながら歩きました。
風に吹かれてこすれる葉っぱの音や、鳥・虫といった生き物たちの歌声に耳を傾けながら歩いていると、この世界に人間は自分ひとりしかいないのではないか…。そんな錯覚に陥ってしまうほど、日野沢の大自然の癒しパワーは凄まじいものでした。
この贅沢な体験にすっかり虜になってしまった私は、翌日も「徒歩で出勤します!!お迎えは大丈夫です!!」とオーナーに連絡し、早朝に出発することに。
そして、そのまた翌日…
この日はシフトに入っておらず、自宅で作業をしようかな〜と思っていたのですが…
「シフトが入っていない日なら、時間を気にせずもっと長時間お散歩できるのでは??」
と、エジソンもびっくりの天才的な発想に舞い上がってしまい「今日は楽校で作業しようと思います!!」とオーナーに連絡し、誰よりも早く楽校に到着し、自然の風が心地よい屋根の下でオンラインの仕事を進めました。

そして…
仕事もひと段落し、お店の営業も終わった17時半ごろ…
「日が暮れる前にぼちぼち退散するか〜」と、帰りの準備を始めるのでした。
この後に起こる悲劇など知る由もなく…
美しい紫陽花と甘い香りに誘われて…
その日は、気温も湿度も高く、セミとヒグラシの音響効果も相まってまさに「田舎の真夏」と呼ぶのにふさわしい1日でした。
ただ、夕方になって日が傾いてくると「まあ、いけなくはないかな」程度の暑さに落ち着いてきたので、水筒の水を満タンにして自宅に向かうことに。
ちなみに…
徒歩通勤を始めて最初の2日間は、素直に来た道を戻るルートで帰宅していたのですが…
オーナーが前に車で送ってくれたときに「ちょっと遠回りだけど」と紹介してくれた別のルートがあったな〜と、ふと思い出し。
その方面に向かってみたところ、道の奥の方に紫陽花が咲いているのが見えたので「これは良い写真が撮れるかも!!」とウキウキで足を踏み入れました。

すると…
色とりどりの紫陽花が「ようこそおいでくださいました!!」と言わんばかりに鮮やかな花弁を見せびらかしてくるではありませんか!!




道の端にずらーーーっと並ぶ満開の紫陽花に感動し、心の中で勝手に「紫陽花ロード」と命名。
人や車が通る気配も全くなかったので、あたりを気にせずパッッッッシャパシャ写真を撮りまくりながら進みました。
ほのかに甘い香りも漂ってくるし、ここは桃源郷か…?と思いながら、夢見心地で歩いていたことを覚えています。
しかし…
このルートに足を踏み入れた当初は、遠回りと聞いていたこともあり「一通り写真を撮り終えたら、元の道に戻って急いで帰ろう」と思っていたのですが…
この「紫陽花ロード」とにかく長い!!
細道に入ってから10分近く歩いていたので「今から引き返すの、ちょっと面倒だな…」という気持ちと「もっと綺麗なフォトスポットがあるかもしれない!」という好奇心が入り混じった結果…
「まあ、道はなんとかなるっしょ」
と謎の自信が生まれ(?)結局元の道に引き返すことなく、このルートでおうちまで帰ろう!!!!!と無謀な決断をしてしまったのです。
悪夢のはじまり!
こうして、おぼろげな記憶を頼りに山道を進んでいくと…
紫陽花ロードの入り口あたりからほのかに香っていた甘い香りがだんだんと強くなってきました。
ローズ系の香水?のような甘ったるい香りで、じめっとした暑さの中、この匂いを長時間嗅ぎ続けるのは結構しんどいなあ…と思いながら進むこと数分。
なんと、先ほどの美しい紫陽花とは正反対の「バケモノ百合」が姿を現したのです。
次の写真、花びらの模様がちょっとゾワっとするので集合体恐怖症の方は見ない方がいいかも!!


あまりの量と大きさに驚きながらも「これも大自然が生んだ奇跡だ」ということでパシャパシャ写真を撮りました。感性が適当でいいな。
ちなみに、この時の百合と紫陽花は↓の記事でも紹介したよ!
と、こんな具合に、普段とは違う景色を楽しみながら山道をずんずん降りて行ったのですが…。
いくら歩いても一向に見覚えのある道が出てこないので、このときちょっとだけ「本当にこのまま進んで大丈夫かな…?」と不安になりました。

そこで、試しにGoogleマップに自宅の住所を入れてみたのですが、なぜか経路が表示されず…。
山道だからGPSが不調なのかな〜と思い、結局「なんとかなるでしょ!」と地図ではなく自分の勘を頼りに突き進むことにしました。
方向音痴ほどマップに頼らず自分の勘を頼りに突き進んじゃう現象、なんなんですかね???????
見覚えのある顔に遭遇、訪れる絶望
そのまま山道を下り続けること数十分。
道中、何度か現れた分かれ道も「多分こっちで合ってるっしょ」とテキト〜なギャルマインド(?)でずんずん突破していきました。
すると…

明らかに何かのスポットでしょ…みたいな大仏??オブジェ??が突如目の前に現れました。
ん???
この顔…どこかで見たことあるぞ…?
そう思ってカメラロールを見返すと…

いました。同じ顔。
撮影日が去年の12月6日、ということはつまり…
私が初めて「天空の楽校」に訪れた日…?
この日は確か…
皆野駅からバスで天空の楽校まで行って、ご飯を食べて、オーナーと仲良くなって、その後、次の目的地にしていた「秩父華厳の滝」まで軽トラで連れて行ってもらって…
「華厳の滝…?」
あ
「これ滝の上の方にあった大仏だ!!!!!!!!」
ということは…
「自宅とは真逆の方面に歩いてきてしまった!!!!!!!!!!」
気づくのおせーよ!!!!!
ことごとく潰される希望
気を取り直して解説すると…
「秩父華厳の滝」とは、私が働いている「天空の楽校」近くにある、赤い岩盤が特徴的な美しい滝です。
静かな山中にひっそりと佇むこじんまりとした滝ですが、時期によってはライトアップやホタル観賞といったイベントも開催されており、ここ目当てに訪れる方も多くいらっしゃいます。

そんな秘境スポットである「秩父華厳の滝」ですが、なんと近くに「秩父華厳前」というバスの停留所があるため、免許がなくても来れる!という私みたいな人間にはなんともありがたいスポットなのですよね。
そして、楽校の目の前にも「天空の里」という厨二病にとっては最高なネーミングの停留所があり、「秩父華厳前」はその6つ前に位置しています。
つまり…
そこからバスに乗れば、楽校までスムーズに帰れるじゃん!!
そう思って軽い足取りで「秩父華厳前」の時刻表を見に行くと…
最終バスの発車時刻は「18時32分」。
現在時刻は「18時38分」。(うろ覚えですが)
なんと、数分前に最終バスが出発してしまっていたのです。
私、何か悪いことしましたか???
悠長に写真を撮りながら山を降りてきたさっきまでの自分を全力で呪い、とりあえず次の手段を考えることに。いや、手段と言ってもあとは「自分の足で歩く」しか残ってないんだけども。なーにが野生児マリーアントワネットだ。
しかし、滝から楽校まではバス停6個分くらいの距離があるわけだし、そこからさらに歩いてシェアハウスに向かうとすると…
確実に日没までに帰れないのでは?と、焦る気持ちが一気に強まりました。さっきGPS効かなかったし。
ただ、これ以上考えられる手段がなかったので、藁にもすがる思いでGoogleマップを起動して現在地を確認。
すると、しっかりばっちり「秩父華厳の滝」がすぐそばにあることを確認できたので「なんだ、ここならGPS問題ないんじゃん!!」と一安心し、再度シェアハウスの住所を入れてみることに。
しかし、何度住所を入れても、なぜか「上日野沢」というめちゃくちゃ広範囲のスポットが表示されてしまい、自宅と思われる場所にピンが立たない。

こんな感じで表示されちゃうんですよね
ここで、ある事実を思い出しました。
シェアハウスに住み始めて間もないころ…
Amazonで荷物を頼んだ翌日、配達業者の方が「たかみさんの住所、カーナビで出てこないんですよね…」と電話をかけてこられたことがあったな〜と。
そして、オーナーにこの出来事を話したところ「楽校のシェアハウスの住所、カーナビはともかく、Googleマップでもヒットしないんだよね〜」と教えていただいたのでした。
そのときは「地図にない場所に住んでいる自分とか、なんかカッケーじゃん。ファンタジー世界の住民みたいでイイネ!」などと謎の特別感(?)に浮かれていたのですが…
ガチで帰り道がわからなくなっているこの状況で「自宅の場所が検索できない」のは本気でマズくないか…?と一気に冷や汗が吹き出ました。脳内のマリーアントワネットも「流石にマズいですわね」と焦り始める始末。何を言っているんですか?
あたりがだんだん暗くなっていく中、必死で頭をフル回転させ、どうにか打開策はないかと考えていたところ…
「自宅付近で検索にヒットする場所がないか探して、そこを目的地にすればいいんだ!」
と、これまたエジソンもひっくり返るレベルの、天才的な発想に辿り着いたのです!!!!!
なんかもう疲れてIQが下がりまくってたんだと思う
まず最初に「天空の楽校」の住所を入力して、そこから自分が覚えている自宅までの道を地図上で辿っていったところ…
途中で運良く検索にヒットするスポットを発見することができたので、そこを目的地に設定してみました。
しかし、安心したのも束の間…
そのスポットまでの経路を確認したところ、そこ経由で自宅に向かうにはこれまで数十分かけて下ってきた山道を引き返し、一度紫陽花ロードの入り口近くまで戻らないといけないという事実が発覚。距離は大体5kmくらいだった気がする。
この時点で楽校を出発してから3kmくらい歩いていたので「え、ここからその倍近く歩くの!?水筒の水もあとちょっとしかないのに!?」と、軽く絶望しました。
このまま画面と睨めっこしながら途方に暮れていても仕方がないので、来た道を引き返し、日没の恐怖と戦いながら死に物狂いで坂を登ることに。
焦って無理な走り方?をしていたせいか、足の裏がだんだん痛くなってきて、水筒の水も残りわずかな状態で、あたりもどんどん暗くなっていって…
本気で「コレほぼ遭難じゃん…」と思いました。
ピクミン2で日没のカウントダウン演出が始まったときと同じくらい心臓がバクバクした
自然の脅威を舐めてはいけない
結局、あれから1時間以上かけてなんとかシェアハウスに到着し、汗だくでへっとへとだったので速攻でお風呂に直行してシャワーを浴びました。いや〜〜〜無事でよかった。
しかしこれ、実際に帰って来られたから良かったものの…
もし、本当に位置情報を取得できず、Googleマップが機能しなかったら…?
スマホの充電が切れていたら…?
焦って道を踏み外して、崖下に落ちたりでもしていたら…?
誰もいない山道で動物に襲われでもしていたら…?
あの時の状況を考えると、命が危険に晒されていた可能性は十二分にあったな〜と思いました。
自宅付近の山道は、木が鬱蒼と生い茂っていて街灯も少ないので、日が暮れると本当に真っ暗で何も見えなくなるんですよね。
そんな中、夜行性の動物(鹿とか猪…最悪の場合は、熊…?)に襲われて怪我でもしたら…。想像するだけでも恐ろしいです。
自分の対策だけではどうにもならない…そんな危険がすぐそばにある事実を改めて自覚しなければならないな、と。
自分の置かれている環境の特殊さを、身をもって実感した出来事でした。
みんなも、道に迷った時はすぐにお手持ちの端末で居場所を確認しようね!!!!!

おしまい。
次回からは、今回の遭難よりももっと明確に"命の危険"を感じたとある事件について(自戒も込めて)詳しく紹介していこうと思います!
ここまで読んでくれてありがとうございました。
次回の記事でお会いしましょう〜!

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