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舞台 「あたらしいエクスプロージョン」 観劇レビュー 2025/11/29


写真引用元:CoRich舞台芸術!プロデュース 公式X(旧Twitter)


写真引用元:CoRich舞台芸術!プロデュース 公式X(旧Twitter)


公演タイトル:「あたらしいエクスプロージョン」
劇場:新宿シアタートップス
企画・制作:CoRich舞台芸術!プロデュース
作:福原充則
演出:堀越涼
出演:鈴木裕樹、浜崎香帆、金子侑加、段隆作、秋本雄基、猪俣三四郎、島田大翼(演奏)
期間:11/28〜12/2(東京)
上演時間:約2時間(途中休憩なし)
作品キーワード:昭和、群像劇、映画、劇中劇、生演奏
個人満足度:★★★★★☆☆☆☆☆


舞台ポータルサイトを運用する「CoRich舞台芸術!」がプロデュースする名作リメイク第2弾として、2017年に初演された『あたらしいエクスプロージョン』が上演されたので観劇。
本作は浅草九劇のこけら落とし公演として福原充則さん作・演出のもと上演され、第62回岸田國士戯曲賞を受賞している。
今回の上演では『イノセント・ピープル 〜原爆を作った男たちの65年〜』(2024年3月)に続き、CoRich舞台芸術!プロデュースの名作リメイク第2弾として、演出に「あやめ十八番」の堀越涼さんを迎えて上演された。
なお、私自身『あたらしいエクスプロージョン』を観劇することも初めてであり戯曲も未読である。

物語は、終戦後の日本において「邦画史上初のキスシーン」を撮ろうと奮闘する映画人たちを描いたヒューマンドラマである。
玉音放送が流れて映画俳優たちは日本が敗戦したことを知る。東京は一面焼け野原で浅草寺が残っているくらいであった。
月島右蔵(猪俣三四郎)は、再び剣戟映画で撮影されるだろうと信じて、殺陣の稽古に明け暮れていた。
しかし、デビッド・コンデ(秋本雄基)からGHQの命令により剣劇を創作することは戦争を想起させるため禁じられてしまう。
一方、映画界では野田富美子(浜崎香帆)が映画の出演女優として引っ張りだこであった。
杵山康茂(鈴木裕樹)や貞野寛一(段隆作)はそんな野田を起用して、剣戟映画を作ることが禁止されたのなら、恋愛映画を作ってキスシーンを撮ろうと試みるが...という話である。

まずは、この戯曲は堀越さんが執筆されたのではないかというくらい「あやめ十八番」でありそうな戯曲で驚いた。
いつも「あやめ十八番」の作品の多くは、日本の大正〜昭和の戦争の時代に翻弄されたエンタメ業界の人たちの群像劇を描くので、本作の終戦後の映画人を描く物語というのは、「あやめ十八番」で上演しても良いのではというくらいピタリとハマっていると感じた。
こんなに堀越さんが演出すべき戯曲が、しかも岸田國士戯曲賞として眠っていたことに驚いた。

脚本については、今まで剣戟映画で頑張ってきた役者たちが、終戦という一つの時代の節目を経て禁止されてしまうという逆境から、恋愛映画、そしてキスシーンという新しい要素に出会って上手く融合させていくというその過程にグッときた。
岸田國士戯曲賞を受賞するほどなのかというと、私個人的にはもっと優れた戯曲はありそうに思えたが、時代の転換期を乗り越えようとする群像劇として胸が熱くなるシーンが複数あり活力をもらえた。

そして堀越さんの演出らしく、演劇でしか出来ない演出がてんこ盛りで大満足だった。
まずは演奏に島田大翼さんが入って、生演奏と生音でBGMと効果音を流していて「あやめ十八番」らしさを感じて好きだった。
普段の「あやめ十八番」だと、奏者が何人もいてもっと壮大に生演奏が披露されるのだが、新宿シアタートップスということもあって非常にこじんまりとした空間を活かして、良い意味で手作り感ある生音で雨の音や様々な効果音を表現している点にグッときた。
それに、ステージ手前に白い幕を引いて、そこにシルエットで役者を映して表現する手法も演劇ならではで好きであったし、そこまで豪華な舞台セットを用意しないからこその、演劇の見せ方の工夫が随所にあってさすが堀越さんの演出だなと思った。

そして戦後の日本を舞台にした物語なので、どの役者も力強くて熱量漲っているところが好きだった。
新宿シアタートップスという小劇場の空間だからこそ響く役者の声が堪らなく好きで、小劇場演劇の良さを改めて実感した。

出演者陣も皆素晴らしかった。
杵山康茂役を演じた鈴木裕樹さんの熱量溢れる演技は戦後の昭和を感じられてとても好きだった。
また、野田富美子役を演じた浜崎香帆さんも、非常に声に熱量がこもっていて魅力的に感じられた。
自ら殻をぶち破って演技している感じが伝わってきて引き込まれたし、色々な衣装に着替えて変幻自在に演じる点も好きだった。
そして、月島右蔵役を演じた猪俣三四郎さんも特に素晴らしく、侍役としてずっと刀を振り回している姿が格好良かった。

岸田國士戯曲賞を受賞していて戯曲としても優れているのだが、小劇場演劇の良さを色々詰め込んだ演劇作品でもあったので、多くの人に届いてほしいと感じた。

↓戯曲




【鑑賞動機】

CoRich舞台芸術!プロデュースは、第一弾として『イノセント・ピープル 〜原爆を作った男たちの65年〜』(2024年3月)を拝見したときに、非常に素晴らしい戯曲が眠っているものだと驚いたし、こういう作品群を沢山発掘してもらいたいとも思ったので、第二弾である本作も観劇することにした。


【ストーリー・内容】(※ネタバレあり)

ストーリーに関しては、私が観劇で得た記憶なので、抜けや間違い等沢山あると思うがご容赦頂きたい。

ステージ上では、役者たちがメイクをしている。そこへ玉音放送が流れる。日本は敗戦を迎えたようである。
杵山康茂(鈴木裕樹)と今岡昇太(秋本雄基)は二人で焼け野原になった東京を見つめる。そこには浅草寺だけがポツリと立っていた。二人は映画を撮りたくてウズウズしていた。
一方で、月島右蔵(猪俣三四郎)は、武士の格好をして刀を振り回していた。そこへ柚木灘子(金子侑加)が現れる。月島は、せめて映画の中ではメリケンに仕返しをしてやりたいという意気込みで、剣戟映画で武士として活躍できるように殺陣の稽古をしていた。
しかし、そこに金剛地(鈴木裕樹)が現れ、GHQの命令により剣戟映画は禁止されたと伝えられる。月島はショックを受ける。

杵山と今岡は映画を撮りたいと放浪していたが、そこへ野田富美子(浜崎香帆)という女性が通りかかる。この女性なら映画に出てくれそうだと思った二人は野田を追いかける。
そして二人は野田を見つけて捕まえる。杵山と今岡は野田に映画に出て欲しいとオファーする。野田は全くお金を持っていなくて、お金を稼ぐことに必死で風俗嬢などをしていた。しかしいつ襲われるか分からないという恐怖があった。映画に出てお金を稼ぐことができれば殺されそうになることはないのかと思う。
月島と坊やの哲(段隆作)は、GHQに乗り込んでいた。そしてGHQの人間であるデビッド・コンデ(秋本雄基)と対峙する。月島は剣戟映画を禁止しないでほしいと訴えるが、コンデは剣戟映画は戦争を想起させるから禁止であると言って、剣戟映画の製作を許可してくれなかった。コンデは穴の中へと消えていく。

杵山と今岡は映画を撮るにあたってカメラを探すために、貞野寛一(段隆作)の元を尋ねる。寛一は石王なら映画撮影用のカメラを持っているのではないかと言う。
杵山と今岡は石王を探す。その間、野田には様々な男性から引っ張りだこに合うが、自分は正直男たちの希望になっちゃっていると言う。
杵山たちは石王時子(金子侑加)を見つける。石王は髭を生やしたカメラマンであったが、カメラは壊れていると言う。
杵山たちは石王に映画を撮ってほしいと頼み込み、石王は壊れたカメラを直して映画監督として杵山たちの映画を撮ると約束する。
そんな最中、杵山は突然GHQのコンデに逮捕されてしまう。

月島たちは忠臣蔵のシーンを映画で撮影しようとやっていたがコンデがやってきて止められてしまう。
杵山は裁判所に連行される。杵山は戦時中にプロパガンダ映画を複数本撮っていたのではないかと追及される。確かに杵山は戦時中に映画を複数本撮っていたと言う。
このまま杵山は懲役を喰らうのかと思っていたが、最終的にはその製作したプロパガンダ映画の影響を受けた人は0人だったとして無罪判決を言い渡される。

杵山はアザミ(段隆作)にどんな映画が観たいかと尋ねると恋愛映画が観たいと言う。であるならば恋愛映画を撮ろうと杵山は決意する。
月島たちは別で、剣戟映画が禁止されたのならどんな映画を撮るべきか悩んでいたが、そこにコンデがやってきて自由恋愛を広げるためにも恋愛映画を撮ると良いと言う。
そこから杵山たちも月島たちもキスシーンを撮ったら良いのではないかと考え始める。杵山たちの映画のロケでもキスシーンを入れようとしたり、月島たちの忠臣蔵でもキスシーンを入れようとしたりする。
杵山が撮っている映画で、野田は色々な衣装を身に纏いながら色々な立場や職業の人の侮辱を披露する。

杵山は石王と二人で話す。石王には小さい息子がいて、戦時中はずっと満州にいた。しかし息子がはしかにかかってしまったので日本へ帰ることにした。しかし、日本に着いた時には、はしかにかかった息子は息を引き取っていた。石王は息子が死んだ分、息子のためにも映画を作りたいと言う。
石王のカメラの前で、野田や月島たちはチャンバラをした後にキスシーンをするという映画を撮影して成功させる。
コンデと坊やは、公開されたチャンバラとキスシーンの映画を観て、坊やからの投げキスをコンデが右ポケットで受け取る。ここで上演は終了する。

岸田國士戯曲賞だったのかというと、個人的にはそこまで優れていたのかは疑問が残るし、一人の役者が複数人の役を演じる意味がよく分からなくて上演中混乱したなという印象だった。
しかし、日本が敗戦して剣戟映画が禁止されるという表現の自由が奪われた転換期において、新しい映画方法を生み出そうと奔走する人々の人間模様などはとても熱く描かれていて好きだった。
メリケンをせめて映画の中だけでも倒してやると躍起になるも禁止されてショックを受ける月島の気持ちもわかるし、なんとか新しい映画を生み出そうと奔走する杵山の気持ちもよくわかった。
そしてラストは上手く融合して綺麗に収めているとも思った。
GHQの存在もすごくコミカルに描いている点も好感が持てた。


【世界観・演出】(※ネタバレあり)

「あやめ十八番」の堀越涼さんらしい、演劇でしか出来ない演出盛り沢山且つ小劇場演劇の良さを活かした演出の数々がとても良かった。
舞台装置、舞台照明、舞台音響、その他演出の順番で見ていく。

まずは舞台装置について。
ステージ上には可動式の衣装タンスのようなものが複数置かれていて、それらを役者たちが巧みに移動させることによって様々なものに例えて表現していた点が面白いと感じた。また出演者は複数役を演じることが多いので、その早着替えに衣装タンスを使って着替えていた点も素敵な演出方法だなと感じた。
またステージ上には鏡も複数用意されていて可動式だった。この鏡の使い方も素晴らしかった。鏡に映された役者を映し出しながら見せ方も工夫されていて演劇として面白いなと感じた。
また衣装タンスと鏡があることによって、ステージ全体が楽屋っぽく見えるのも素敵だなと思った。映画俳優の話なので、役者がスタンバイする楽屋っぽくステージを見せるのは良いなと思った。
マネキンの存在感も良かった。ラストのシーンでマネキンを鏡に映すインパクトがとても良かった。
そして、ステージ手前に白い幕が降りるシーンがあり、その後ろでシルエットを使ってチャンバラなどを映し出す演出も良かった。堀越さん演出らしいなと感じた。

次に舞台照明について。
割と野田のシーンで派手に見せるような舞台照明が多かったように思う。野田が色々な職業の侮辱を演じ分けるシーンなどは、照明の使い方が上手かった記憶である。
あとは石王の終盤の戦時中に満州から日本に帰る時に子供を亡くしたシーンでの照明の感情を掻き立てられるようなじんわりとした照明も良かった。

次に舞台音響について。
堀越さんの演出だと「あやめ十八番」の公演でもそうなのだが、生音や生演奏が使われることが多いが、本作でもBGMは使わずに全て生音、生演奏で表現している点が非常に演劇的で面白かった。
生演奏に関しては、オペラシアターこんにゃく座の島田大翼さんによる生演奏が繰り広げられ、小劇場だからこそ響く音色がとても演劇らしさを感じられて良かった。奏者が一人というのもあって騒がしい感じはなく素朴に生演奏が劇場に響き渡る感じが良かった。
生音に関しても良い演出だった。役者たちが口で雨音を表現する演出が好きだった。口をぱくぱく鳴らして雨音が滴る音を表現するのはあまりお目にかかったことなかったので面白いなと感じた。

その他の演出について。
一人の役者が何役も演じていて素晴らしいなと役者に思うと同時に、そして早着替えがめちゃくちゃ多くてすごいなと思うと同時に、混乱した部分はあったなと思った。そもそもの戯曲が一人何役もこなす設定になっているのだが、どうして多くの役者が複数役をこなす設定になっているのか分からなかった。そしてむしろ堀越さんはそうなっているからこそ、ステージ上に衣装タンスを設けて着替えるところもシーンの一部として見せるのは上手いなと感じた。
忠臣蔵のチャンバラのシーンを白い幕の後ろでシルエットで見せるのはとても演劇的で面白いなと感じた。普通に見せるよりもインパクト残るし映画らしくも映るなと感じた。
野田が色々な衣装を渡されて、色々な職業の侮辱を演じるシーンは印象的だった。野田の中心を役者が円を描くようにグルグル周り、衣装を渡していくのは良かった。
ラストシーンのみんなでキスシーンを撮影するのも良かった。最後にみんなで力を合わせて一つの時代と映画を作っていくのは絵になるし、爽快だなと感じた。
新宿シアタートップスの奈落の活用の仕方も良かった。穴からGHQのデビッド・コンデが登場するのは面白かった。


【キャスト・キャラクター】(※ネタバレあり)

CoRich舞台芸術!プロデュースということで、小劇場演劇の役者も豪華だし、幅広くエンタメ界隈で活躍されている役者もいて総じて素晴らしかった。
特に印象に残った役者について見ていく。

まずは、杵山康茂役、金剛地役を演じた鈴木裕樹さん。鈴木さんの演技は、カムカムミニキーナ『かむやらい』(2024年2月)で演技を拝見したことがある。
杵山のキスシーンの映画を撮りたいという情熱がとても光っていて良かった。終戦後の何もかも失った戦後の日本を生きていて、そこから頑張っていくぞと奮闘しようとするその情熱を感じた。
GHQのデビッド・コンデに連行されて裁判所に連れて行かれるシーンは好きだった。杵山は戦時中に沢山プロパガンダ映画を撮っていたが、全て影響力がなかったとして無罪になるのは面白かった。無罪になるのは良いが、杵山のプライド的に辛かっただろうなと思う。
しかし、無罪になった上にプライドを潰されたからこそ、キスシーンの映画で成功できたのではと思っている。そういう辛い経験をバネにして乗り越える姿勢を教えてもらった。

次に、野田富美子役を演じた浜崎香帆さん。浜崎さんの演技は舞台『SHELL』(2023年11月)で演技を拝見したことがある。
ピンクの衣装を着ていて特に出演者の中でも目立っていたと思う。最初はお金がなくてずっとお金を稼ぐことだけを目的に体を売ることだってあったと思う、だから死を覚悟する危険もあったと思うし、警戒心も人一倍強かったと思う。
しかし映画の女優としてキャスティングされて、キスシーンを撮影するとなって、俳優として活躍していく姿にグッときた。
特に色々な職業で侮辱を演じるあのシーンは良かった。

石王時子役、柚木灘子役を演じた「あやめ十八番」の金子侑加さんも良かった。金子さんの演技は、あやめ十八番草創記『金鶏 一番花』(2025年9月)、音楽劇『金鶏 二番花』(2025年7月)、『六英花 朽葉』(2023年7月)で演技を拝見している。
特に石王役のモノローグのシーンがとても良かった。あのモノローグは聞き入ってしまう。はしかで子供を亡くした悲しみ、そしてその悔しさを映画を撮りたいという情熱に向ける感じがとても良かった。
金子さんは非常に観客を惹きつける演技が出来る方だよなと思う。石王がずっと魅力的に見えた。

月島右蔵役を演じた猪俣三四郎さんも素晴らしかった。猪俣さんの演技は、CCCreation『近松心中物語』、ナイロン100℃『江戸時代の思い出』(2024年6月)、TAAC『人生が、はじまらない』(2022年8月)、ナイロン100℃『イモンドの勝負』(2021年11月)、iaku『逢いにいくの、雨だけど』(2021年4月)で演技を拝見している。
猪俣さん演じる侍と、いつまでもチャンバラにこだわる情熱が好きだった。剣戟映画でずっとやってきて、それが禁止されてしまうショックは痛いほど分かると思った。
やはり演技の上手い役者は、自然と演技に引き込まれてその役を好きになっていってしまうなと思った。


【舞台の考察】(※ネタバレあり)

ここでは、本作の戯曲について個人的に思ったことを記載していこうと思う。

『あたらしいエクスプロージョン』は第62回岸田國士戯曲賞を受賞した作品ということもあって戯曲も売られていたのでAmazonで購入した。そのあとがきには非常に興味深いことが書かれていた。
どうやら本作を書いた劇作家の福原充則さんの祖母が満州から佐世保に帰ってきた石王時子のモデルらしく、福原さんの叔父にあたる方が祖母が佐世保に帰ってきた時に港で亡くなってしまったらしいのである。石王のエピソードはモノローグの力も相まって非常に胸に刺さるものだなと思っていたが、ノンフィクションであったこと、そしてそれが福原さん自身の家族の話であったことに驚かされた。

さて、本作のメインの物語である邦画史上初のキスシーンという内容だが、こちらもやはり元となるエピソードが存在する。それは、1946年に公開された映画『はたちの青春』である。この映画は佐々木康監督によって撮影された映画だが、日本映画で初めてキスシーンが演じられた作品とされる。
撮影後、主演の幾野道子は「お仕事だと割り切って、目をつむって夢中でした」と語り、相手役の大坂志郎は「接吻とは消毒臭いものでした」と感想を述べた。これは、演じるにあたり2人の間にオキシドールを染み込ませた小さなガーゼを挟んでいたためであった。
キスシーンが撮られたのは、GHQの占領政策によるもので、「日本人が恋愛、情愛の面でもこそこそすることなく、堂々と自分の欲望や感情を人の前で表明することが、日本人の思想改造に不可欠」といった思惑があったそうである。
この映画が公開された評判は、映画人や評論家のあいだでも、歓迎する声がある一方で、物語上「必然性を欠いている」などといった批判もあったそうである。

今でこそキスシーンは映画でもドラマでも当たり前のように日本では存在するが、それまでは御法度だったのかと思うと興味深く、一つ勉強になった。
常識破りなことを一つ実践するのは相当に困難なことであろうと思う。映画『はたちの青春』の製作に携わった人々に、本作を通じて改めてリスペクトを感じた。


↓堀越涼さん演出作品


↓鈴木裕樹さん過去出演作品


↓浜崎香帆さん過去出演作品


↓金子侑加さん過去出演作品


↓秋本雄基さん過去出演作品


↓猪俣三四郎さん過去出演作品


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