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アレって、特別な人がやるものだと思っていた。〜パステルアートと私①〜

私は今、毎日のようにマンガ制作をしていますが、もともとはアナログアートの人でした。

いつの間にか夢中で10年以上やってきた「パステルアート」との出会いの話です。




子どものころから、絵を描くことが好きだった。

社会人になって、諸事情からだんだんと描かなくなっていた。
見ることも好きだから、美術館には行く。
旅先でも、気になる展覧会があれば足を運ぶ。でも自分では描かない。
何を描いたらいいのか、もう分からない。
そういう日々が続いた。

いつも何かを、どこかに置いてきたような感覚があった。

むかしむかし美術部にいた頃や、美術館で展覧会を見た時、いいなあ、素敵だなあと思っていた。
でもすぐに打ち消した。ああいうのは、美大を出た人や、特別な技術を持った人がやるものだ。自分には関係ないことなのだと…諦めの感情には慣れていた。

時が経ち、ある日インターネットをぼんやり見ていたら、画面にふと現れた作品があった。
パステルカラーの、やわらかくて幻想的な絵。
見たことのない美しさに衝撃を受けた。

パステルという画材があることも、その時に初めて知った。

パステルにはハード、ソフト、オイルなどがありますが、私の定番はハードパステルです


中途半端に絵が描けていたせいで、「絵を習う」という発想がそれまでなかった。
でもその時は違った。自分もやってみたい、という強い気持ちが、気がついたら体の中から湧いていた。

それが始まりだった。


描けば描くほど、楽しかった。
いくつもの先生に習い、やがて自分が教える側になった。
ずっとどこかに置いてきた自分を、迎えに行けた気がした。
自分と繋がりながら描いている。
パステルアートは、私にとってそういう時間だ。


そして、思いがけないことが起きた。

教わっていた先生に勧められて、海外公募展に応募してみたら入選した。
あの頃、美術館に飾られた絵の前で「自分には届かない世界」だと思っていた私が、だ。

さらには画廊を借りて、個展を開いた。

初めてのことをするには大きなエネルギーが要る。
たくさん怖かった。たくさん勇気を出した。
でも、やってみたら、できた。

その後もいろいろな経験をさせてもらえた。

パステルアートをやったお陰で、永遠に夢だと思っていたことが現実になった瞬間が、たくさん訪れた。

続く






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碧乃よしえ@やさしいエッセイマンガ 最後まで読んで下さりありがとうございます。いただいた応援は、マンガや文章など、誰かの心がほっとする作品づくりに使わせていただきます。これからも一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。