アマチュア作家・吉岡有隆。イラストが描けなくなったので、小説を書いています。


イラストが描けなくなったので、小説を書いています


僕は、幼い頃は漫画家を目指しており、毎日絵を描いていた子供でした。

ですが、その後親などに絵を描く事を否定された結果、絵描きをする自分が嫌いになり、徐々に描かなくなり、そのうち大人になり、イラストが全く描けなくなりました。

僕の絵を巡る家庭環境などは、下記の通りです。(絵描きだった僕の父親の話も記載しています。)

正確に言うと「絵を描く事が嫌いになった」というよりも、親に対して「絵を描く自分を嫌いになって欲しくない」という気持ちの方が大きかったかもしれません。

また、うつ病と診断されてからは、薬の影響で手が震えるようになりました。薬の影響以外にも、長年のメンタルの問題もあると思います。

僕の家庭環境をリアルに描いた作品は下記です。(※一部フィクションあり。)

ペンを持ち線を引こうとすると、手が震えてしまい、思ったところにペンが止まらない。細かい部分を詰めようとすると、高確率で崩れる。色塗りも正直厳しい。

そんな僕が、久しぶりに描いた絵がこちらです。

これはボールペンで一発描きしました。

まだ、ましだと思うでしょ?

ですが、これは十秒くらいで「ぱぱっと」描いたものです。時間をかけずに、手が震えだす前に描けると、こんな感じです。

これをさらに細かく描こうとすると、こうなります。

悲惨過ぎるでしょ?

手が震えて、まともに描けたものではなかったです。

(本当は、「え、男じゃなくて女だったんか」と絵に突っ込みを入れて欲しくて、描きました。)

正直自分でも、描いていて、昔と比較して絵の能力が劣化した自分を受け入れる事は死ぬほど辛いです。

過去に調子の良い時に描いた模写は、インスタにアップしています。

※一部僕の絵を読み込ませてAIに出力させた絵も混じっていますが(二枚混じっています。)それ以外は、メモ帳にボールペンやシャーペンで手書きです。あと、ダイソーの紙粘土で作成した、仮面。

学生時代は、美術部でそれなりに評価されていました(美術部に所属したかったわけではないが、教師により半強制的に卒業まで所属していました。ほぼ幽霊部員でした)。成績も悪くなかったし、イラストコンテストなどでも上位に残ったことがあります。

だからこそ、余計にきつい。「描けていた自分」と、今の自分を比べてしまう。

描けない理由は「才能」ではなく「条件」だった

よく、「才能がなくなったのでは」と落ち込む事があります。でも、それは違うのかな? と今は前向きに考える事もあります。

僕の場合、

・家庭環境で否定され続けた事
・自殺した父親とイラストが結びついている事
・うつ病の発症
・服薬による身体的な影響

こういう条件が複数重なっています。

絵だけではなく、手が慢性的に震えて文字も書けなくなり、役所提出時の書類にサインすら出来なかった時期もあります。

絵を描く事は、最近だと、限界まで病んでいて深夜起きている時などに急に描きたくなり、その辺にあるノートにボールペンでささっと描く事があります。

昔は「絵を描く事が好きだった」が、今は「絵を描く事はメンタルを保つ最低限のストレス発散」になりつつあります。(※でも体調次第で、手が震え描けない時は、逆にストレスが溜まる……。)

ただ「才能が消えた」のではなく、描くための条件が崩れているだけなんだと思うように気を付けています。

正直昔に戻れるのなら、絵を描く事をやめずに、児童相談所などに相談すればよかったかなと思います。

それでも、完全に描けなくなったわけではない

実際に、十秒で描いたラフがあります。

正直、昔の自分から見たらかなり雑です。でも「何も描けない状態」ではない。

ゼロではないんだ。ただ、やり方が変わっただけ。そう思えたら少し楽になる。

今は、AIに整えてもらう事もあります。悔しさはありますが「使えるものは使う」という割り切りも必要でした。

これが、先程の絵をGeminiに整えてもらったものです。

(なぜか、巨乳が貧乳化する現象だけは解せない)

描けないから、小説を書く

イラストが難しくなった代わりに、僕は数年前から小説を書くようになりました。

これも逃げではなく、選択だと思っています。実際、昔から作文なども得意でしたし。

表現の手段が変わっただけで、やっていることは変わっていません。

・世界観を作る
・キャラクターを作る
・感情を伝える

これらは、イラストでも小説でも同じだと思います。

むしろ、小説を書く事で「自分の中にあるもの」をより深く扱えるようになりました。

描けないことは「終わり」ではない

昔の自分に戻ろうとすると、かなり苦しくなります。

でも、

・描き方が変わっただけ
・表現手段が変わっただけ

そう考えると、少し楽になれます。

今の自分は、「不安定な線しか引けない人間」ではなく「不安定な状態でも表現を続けられている人間」かと思います。

この違いは大きい。

最後に

もし同じように、

・昔出来たことが出来なくなった人
・身体やメンタルの影響で表現が難しくなった人

がいたら、これだけは言えます。

それは劣化ではなく、変化です。

そして、その変化は「やり方次第で武器にもなります」。

僕はまだ途中です。

でもとりあえず今は「描ける範囲で描く」「書けるものを書く」

それで進んでいこうと思います。

吉岡有隆




※この記事は固定記事から来た方向けです。
他の作品や活動については、プロフィールからどうぞ。

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