この世で一番かわいい同担拒否
近所の幼稚園で
「うちがキュアアイドルゥ!!」
「だめェ!うち!」
「違うよ、私!」
「ギャアアアア!!!!」
という仁義なき戦いが日々繰り広げられています。
今日も今日とて止まらぬ争い。
そんなに喧嘩ばかりしているなら
“月に代わっておしおきよ”!
そんなこんなで本日のテーマ「同担拒否」、
いってみましょう。
※私は同担スーパーウェルカムです。
1.科学的な同担拒否
類は友を呼ばない磁石。
磁石のN極とN極、S極とS極は反発し合い
さながら“同族嫌悪”といった様相を見せます。
“同担拒否”を感じざるを得ないあの性質…
【類は友を呼ぶ】
気の合った者や似通った者は自然に寄り集まる。
類を以って集まる。
小学生の頃、クラスメイトのポンプさんが
スイカバーを食べて前歯が折れた翌日のこと。
理科の授業で磁石が登場しました。
↑
ポンプ室に住むマジカルおじさんことポンプさんに憧れ過ぎて“自称ポンプさん”になった少年の話。
「ポンプさんがあずきバーを食べた日には歯は
折れるどころじゃなく、木っ端微塵だろうな…」
と余分なことを考えながら
配られた磁石をくっつけたり離したりを繰り返す私。
同じ極同士を無理矢理近づけようとした時のあの
可視化できない弾力がクセになり、やめられなくなりました。
スイカバーで前歯が折れた話の次に聞こえたのは、
先生「O川くん!O川くん?聞こえてますか?」
ポンプさん「え、あ!筋トレしてました!」
というやりとり。
時を同じくしてポンプさんは
あの可視化できない弾力で筋トレをしていたらしいです。
先生「よもぎさんもね、磁石が面白いのはわかるんだけど説明するから聞いてね。」
磁石が面白いわけではない、可視化できない弾力が面白いのだ
とも当時の私は言えないので時を超えて今言いました。
磁石のN極とN極、S極とS極は一生仲良くなることはありませんが、
磁石ではない“類”はいつか仲良くできると
有意義な推しトークができると思うので、
海馬の片隅にでも置いておいてください。
2.しょうもない同担拒否
私がまだ悪意の天使としてICUに堕天降臨していた頃、
一緒に同じ患者を担当することを
“推し被り”と呼んでいました。
で、新人は基本的に先輩悪意の天使と一緒に患者を受け持つので
まさしく同担。
↑悪意の天使の正体を暴きにいきます。
私「プリセプターに同担拒否されたんだが。」
マイちゃん「え?」
私「“もういい、私が全部やるからどっか行って!”だってさ。」
マイちゃん「ヤバ。」
私「で、今日私単推しだからさ?そういうことを言われると新しい推し見つけないといけないわけよ。」
マイちゃん「たしかに。」
私「だから、満遍なく推そうと思って。」
マイちゃん「満遍なく推す?!ブッフォ!なにそれ!」
私「推しに会いに行くとあいつがキレるから全員分のこれ見てんの。」
マイちゃん「ブッフォ!!それ箱推しじゃん!ヒィィィイ!!箱推しのこと“満遍なく推す”とか言うのやめてよ無理!」
私「だからアレよ、一般病棟だとみんな複数推しとかざらでしょ。」
マイちゃん「推しが多過ぎて逆につらいやつね、グッズ費かさむし?」
私「そうそう、推しの握手会も全部回らないとだし。」
マイちゃん「待って…バイタル測定って患者さん側からのファンサっていう考え方なの?」
私「そう、ほぼほぼ握手会じゃんあんなの。なんなら推しの呼吸回数とかうんこの回数とか全部記録してるんだよ?ストーカーじゃない?看護師キモ過ぎでは?」
マイちゃん「途端に自分が犯罪者に思えてきた、無理!」
【看護体制】
1人の看護師が何人の患者を受け持つかの基準。
◽︎ICU→2:1
◽︎SCU→3:1
◽︎HCU→4:1
◽︎急性期→7:1
◽︎急性期・慢性期・精神科→10:1
◽︎亜急性期・回復期・精神科→13:1
◽︎精神一般→15:1
◽︎療養型病院・ケアミックス→20:1
ちなみに、業務を終えることを
“担当をおりる”と言います。
翌日には推しが変わることもあるので、
悪意の天使は推し変が激しい生き物ですね。
3.この世で一番可愛い同担拒否
ところで
この世で一番かわいい“同担拒否”は
子どものごっこ遊びだと思うんです。
例えば、私が保育園に通っていた頃の
“セーラームーンごっこ”。
月野うさぎ:セーラームーンやりたがる子が多かったです。
「うさぎちゃんが一番好き!」
とツインテールで園に来る子の多いこと多いこと。
いわゆる推し被り=同担ですね。
【美少女戦士セーラームーン】
作者:武内直子
変身女子モノの金字塔。
月の戦士セーラームーンを中心に、
各惑星を守護星とする戦士がさまざまな悪と対峙するスリリングなお話。
「ミカちゃん、セーラームーンの髪型似合うね!」
「ミユちゃんも似合ってるよ!かわいいよ!」
「やっぱりうさぎちゃんだよねッ」
「うん!」
ここまではいいんです。
自分達の推しの尊さを共有していますからね。
雲行きが怪しくなるのはこのあと。
「セーラームーンごっこしよー!」
戦いの火蓋が切られました。
「セーラームーン役やりたい人ー!」
「はーい!」
「はいっ!」
「わたしがやるゥ!」
「えー!私ー!」
毎度お馴染み、セーラームーンを巡る熾烈な争い。
それを穏やかに見つめる
私とナツミちゃん。
ただ、ナツミちゃんは気が気ではありません。
セーラームーン戦争に敗れた戦士が
「じゃあ私マーキュリー“でいいや”」
と謎にマーキュリー役を
“しゃあなし、やったる”
といったノリで奪いにくるパターンが存在するためです。
ナツミちゃんからすれば、
「“でいいや”の妥協案に私の推しを使わないでいただきたい」案件。
私の推しはセーラージュピター。
同担拒否のしようがありません。
同担なしです。
一人勝ちみたいなものです。
私だけが毎回やりたい役をできる夢のような世界。
おそらく人生のピーク。
それが故に、私が風邪で保育園を休むと、
セーラームーン戦争と同じ規模の
“ジュピターやりたくない戦争”が勃発し、
ひどい時には
“喧嘩だけで午前中が終わった”(ナツミちゃん談)日もあったのだとか。
…セーラームーン戦争よりも大規模な戦い。
推し被りはごっこ遊びの天敵
結局埒があかず、
とんでもない人数のセーラームーンが存在する世界線。
“月に代わっておしおき”する人数が多すぎて
一生満潮。
我々の“セーラームーンごっこ”が催されている間は
厳島神社の鳥居は見られませんし
開始前に潮干狩りを始めた人は帰って来られません。
思考回路ではなく、アサリが溺死寸前。
お月様の代理が多すぎて、
さながら大手保険会社かスーパーマリオの残機無限増殖のごとし。
【月に変わっておしおきよ】 「美少女戦士セーラームーン」における、 主人公セーラームーンの決め台詞。 セーラームーンが“月”の戦士であることに由来する。
それもさることながら、
ごっこ遊びになると突然人気をなくす
“タキシード仮面”が不憫でなりません。
あんたら散々言ってたじゃない?
「タキシード仮面様ァ!」
「かっこいい!」
「大好きィィィイ!」
って。
あの現象に名前をつけるまで死ぬわけにはいかない。
ここまで頑張って呼んだ結果
セーラー戦士になりたくなった方はこちらをどうぞ。
なお私はこちら。

毛量がすごい。
今毛量がすごいので髪ピンクにしてくればちびうさになれる。
間違いない。
それから、類でもなんでもないのに寄ってくる蚊へ。
私を推さないでください。
以上です。
【参考資料】
◽︎コメディカルドットコム
小口紗穂「看護師の人員配置基準とは?看護基準・看護体制の種類や特徴、看護方式との違いを解説」
◽︎美少女戦士セーラームーン
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