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視点は旅を動的に

島に流れる静かな時間と

歩いてめぐる動的な時間。視点を奥へ、またその
先へ。自らの位置と対象の配置。散りばめられた
彫刻の間を縫うように、引いては寄って見上げて
みる。犬島の石の彫刻が形をなしては、角度を持つ。



風景を切り取る



全体像へと引く


視点をくぐらせては



奥へと伸ばす



ざらりとした石に沿い



離れては転じる



空と海。砂浜に彫刻が浮かぶ



海へと続く防波堤に



積み上げられた石の重量感を


記憶に重ねる



石に刻まれた線と大地の痕跡



椅子の彫刻がずらりと続く


体の重心を動かしては



彫刻が刻む線を伝い



海へと視線を運ぶ



リズムよく連なる影の間に



輝きを湛える海


石と石の間に望んだ先の風景を



つないではたどる旅をする



立ち並ぶ彫刻は、形を帯びる



入り口を持つ小屋の形に


五角形の家の形を



重ね合わせる。様々な形が並び



関係性が生み出される



地面に落ちる影は太陽の位置を示す



形は階段状に、搭状となり、開けられた窓から



見える景色



ざらりとした質感が



空へと伸びる


彫刻は視点を動的にして



伸びては縮み、ぐるりと円を描いては



散りばめられては風景に浮かぶ


ずしりとした石が軽やかに



島から島へと渡っていくかのよう



光は表面を波間のように照らし



影は重量感を地面に落とす



うねるような造形の石が



島と重なり風景の一部となる



緩やかに続く道の先に



たたずむ石の彫刻の



現代的な様相と



柔らかなシルエットに



光と影が混じりあう



海へと向けられた視線の先に



緩やかに島並みが続いていく


彫刻の背に、温かな気配を感じては


視点を転じ、またその先へ


静かに石が動き出す。それぞれに与えられた形が
生み出す関係性の間を歩く。彫刻の隙間の景色が
重なる。石の表面が風景と混ざり合う。視点を転じ
るほどに、静かに動的に、旅の景色をつないでいく。


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