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アートは視点に動きを与えて

高松から電車に乗って降りたった

駅のすぐそばに建つ建物。バーリントンスレート
という名の石で覆われた外壁は変化に富んでいる。
アートのひとつでもあるかのような、MIMOCAの
シンプルなサイン。朝日に輝く風景に心も高まる。



駅のホームから美術館を望む



アートの風景を求めて西へと進み、丸亀市へとやってきた



開催中の展覧会も、まだ美術館の開館前で



建物の前面の広場に並ぶ彫刻をたどる



青と白に輝く空にすっと伸びる赤い線


色がつなぐ風景に旅の余韻を感じつつ



少しずつ形を変え、より合わさる形は



足元でゆるやかに広がり



太陽の光を浴びて、輪郭を際立たせる



アートのようなMIMOCAのサインの先には



打ち放しコンクリートの壁に落ちる影と



子どもの落書きのような壁画が続く



近づくほどに、その圧倒的な大きさが体に迫る。



素朴で優しげな絵は、壁面に埋め込まれるようして



質感を帯びた一つ一つの線が、壁画に命を吹き込んでいる



やわらかな線で描かれる壁画と、直線で構成された建物



ここでは芸術と建築が混ざり合う



まだ開館前の静かな美術館の空間を



見上げ、歩き、立ち止まる



「子どもの心で、世界に驚きと興味を持ち続ける」という



画伯の精神が形となった壁画は



現代美術を身近なものにとの美術館の精神に響き合う



朝日に輝く黄色の彫刻の、何度も折り返される線は



空間と訪れる人に動きを与え



その光の帯のような彫刻と、素朴な壁画に



黒色のうずまくシェルが放つエネルギーに、引き寄せられ



光と影が交わり合う瞬間に出会う



ここは建築と芸術が、日常と非日常が



交差する美術館。早朝の静かな建物を独り占めにして


街に開かれた建物の前面広場に並ぶ彫刻。黄色
の星座、黒色のシェルの歌。赤色の四つの生命。
そして正面には建物と一体となった巨大な壁画。
建物はアートと混じり、街に開かれる。ここには
日常に芸術が置かれていて、その組み合わせは
日常を非日常へ反転させる。香川はアートが散り
ばめられた場所。フェリーまでの少しの時間を、
太陽の光と彫刻と美術館の間を縫うようにして。


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