【ジョグ鉄】東京メトロ東西線の全線全駅をジョギングして東京を横断する
鉄道路線に沿ってジョギングする「ジョグ鉄」の模様を紹介しています。今回は2026年1月11日に走った東京メトロ東西線です。前回の東葉高速線の続きです。
太い路線の細い思い出
東京メトロ東西線のイメージとして真っ先に思い浮かぶのが通勤時間帯の混雑です。以前は東京で最も混む地下鉄と言われていましたが、現在は以前ほどではないようです。でも混雑率は160%ほどですから私のような田舎者には苦痛に感じるでしょう。
参照:東京圏における主要区間の混雑率
ただ、私は通勤で東西線を通らないので混雑の実感が湧きません。会社に行く日は早朝出発するので電車は空いています。始発の列車を待てば座って目的地に行く事もできます。
振り返ってみれば私の東西線の思い出は薄いです。京都で学生だった頃に一度だけ高校時代の友達に会いに東西線に乗ったのですが、高田馬場から早稲田までの1区間のみでしたので印象には残っていません。卒業後にも東西線沿線に住んでいる別の友達のところに遊びに行った時も交通手段はクルマでした。

満員電車に乗って真の通勤地獄を味わうのも東西線の理解に繋がったかもしれませんが、愛媛マラソンに向けて最後のロング走をしたかったため西船橋から中野まで走る事にしたのです。このランで私は東西線の素敵な思い出を作る事ができるでしょうか。
東京横断と縦断の違い
東西線を走るにあたり、比較対象をイメージした方が面白いでしょう。以前に紹介した東京メトロ南北線との違いを意識しながらコースを味わってみたらどうでしょうか。南北線はとにかくまいばすけっとのイメージが強かったです。東西線沿線にもまいばすけっとがたくさんあるでしょうか。楽しみですね。
近郊3.1
■西船橋駅(スタート)
時刻 10時02分
移動時間 -
移動距離 0km
平均ラップ -
いつも通り、走るかどうしようか逡巡しながら朝を過ごしてから家を出たのでスタートが遅いです。愛媛マラソンのスタートが10時なので結果的にマラソンの環境に合わせる事ができたと前向きに考えましょう。
西船橋駅は千葉県内の駅で最も乗り入れ路線が多いそうで、だいぶ人出が多いです。この調子なら駅前はさぞ都会なのでしょうね。と、思っていたら……

駅から700mほど走ったら農地と思われるビニールハウスが登場しました。高架線路が地方の新幹線を思わせる雰囲気で、逆に田舎っぽい印象を抱きました。これはこれでサイバーなんですけどね。
さらに走り続けると途中で京葉道路を跨ぎます。跨線橋のフェンスの隙間から6車線の都会的な高速道路が見えます。田舎なのか都会なのか判断が難しいエリアですね。

この日は太陽が雲に隠れて寒かったのですが、ちょっと走ったらその冷たい風が逆に心地よくなってきました。気がついたら次の駅に着いていました。
■原木中山駅
時刻 10時21分
徒歩移動時間 0:18:32
路線距離 1.9km
徒歩移動距離 2.92km
徒歩表定速度 9.45km/h
平均ラップ(1km毎) 06分21秒
途中で写真撮っていた割に良いペースです。到着した原木中山駅は高架下に商業施設が入っていて田舎の高架駅の寂しさが無く安心しました。

ここから先は江戸川(旧・江戸川放水路)を渡ります。東西線に並行する歩道橋は無いため大きく迂回します。この迂回で東西線より2km余計に移動する羽目になります。


■妙典駅
時刻 10時48分
徒歩移動時間 0:45:58
路線距離 4km
徒歩移動距離 7.58km
徒歩表定速度 10.19km/h
平均ラップ(1km毎) 06分04秒
妙典駅前はかなり栄えています。駅前にイオン(イオンシネマ含む)とスーパーホテル(意匠がカッコよくリニューアルされてる)があります。東葉高速線の「野っ原2.0」と違い、しっかり近郊都市です。

東西線の高架区間は一般的な郊外電車と同様の規格で造られています。追い抜き可能な駅があったり直線区間が長かったりで、快速電車の運行が可能です。ラン中に何度か快速運転している様子を目撃しました。
ここから浦安駅まで線路はほぼ直線です。景色も大きな変化が無く、延々と続く高架に側道があり、その筋向かいにマンションが並んでいます。野原が続く東葉高速線と違い沿線が成熟しています。東西線の地上区間は「近郊」のバージョン3くらい来てる感じがします。バーガーキングとか私が好きなチェーン店もありましたので「近郊3.1」としておきましょう。


印象の薄い区間ではありますが、強いて特徴を上げると高級そうなクルマが目立っていました。他の地域で良く見かける大型の高級車も見ましたが、クーペやオープンカーといったfun to driveなクルマが多いようです。湾岸線から夜の首都高をドライブするには都合の良い場所ですよね。

■浦安駅
時刻 11時20分
徒歩移動時間 1:18:14
路線距離 8km
徒歩移動距離 12.4km
徒歩表定速度 8.85km/h
平均ラップ(1km毎) 06分19秒
行徳、南行徳と駅が続き、千葉県最後の駅、浦安に到着しました。線路は旧江戸川を越えて東京都に続きます。旧江戸川には23区内唯一の自然島、妙見島があります。島というか中洲ですね。たまにSNSで一般人は入れないような説明がされますが、公道が島を横切っていて島内に入る事は可能です。一般向けの商業施設も3店舗ほどあるようです。

県民じゃなくて都民への罰
東京23区内に入り次第に都会らしい景色に移り変わってきました。葛西と西葛西の駅を通過すると荒川を渡ります。ずっと平坦だった東西線でしたが、この区間は土手を乗り越えるため少々登ります。

■南砂町駅
時刻 12時15分
徒歩移動時間 2:12:46
路線距離 13.8km
徒歩移動距離 20.37km
徒歩表定速度 9.39km/h
平均ラップ(1km毎) 06分31秒
日が出てきて暑さが感じられ、いつも通りポジティブスプリットの傾向が見られます。ジョグ鉄はスピードの強化を目的にしていませんので気にしない事にしましょう。
線路はこの辺りから地下区間に移ります。周りの建物が都会らしくなってきました。


ふと気付いたらまいばすけっとがやたらと多いです。後で調べたら船橋方面から既にまいばすけっと地獄だったようです。東西線に面したスーパー42店舗のうち16店舗がまいばすけっとです。まいばすけっと率30%超えています。「線」で見ても相当な数ですが、線路に面していない部分(面)で見るとまいばすけっとはもっと多いです。


千葉県側は他の選択肢(マルエツとか)があるのですが、葛西と木場はほぼまいばすけっとで、まさに都民への罰という状況でした。
■門前仲町駅
時刻 12時51分
徒歩移動時間 2:48:37
路線距離 17km
徒歩移動距離 24.16km
徒歩表定速度 5.93km/h
平均ラップ(1km毎) 06分59秒
東陽町と木場を通過して門前仲町に到達しました。途中木場駅で休憩を入れたのでラップタイムが落ち込みました。門前仲町には富岡八幡宮と成田山東京別院(深川不動堂)があり、観光客でひしめく歩道を走る事ができず遅れが大きくなりました。

日本と東京の中心だ
隅田川を越えると茅場町です。東京証券取引所を中心として証券会社が軒を連ねます。続いて日本橋、そして東京メトロ最大のターミナル大手町駅に続きます。


■大手町駅
時刻 13時17分
徒歩移動時間 3:14:33
路線距離 20.1km
徒歩移動距離 27.79km
徒歩表定速度 9.11km/h
平均ラップ(1km毎) 07分00秒
まだ30kmの壁には到達していませんがタイムは遅くなりつつあります。ペースを意識しながら走らなければいけません。と、考えていたらランナーの聖地、皇居外周にいました。竹橋駅出口の和気清麻呂像付近はいつも通りランナーのたまり場になっていました。みんなランステに荷物置いてきていて身軽な見た目です。バックパックとフルフェイスサングラスをしている私は完全に浮いています。

皇居の外堀は元々海でした。江戸時代に埋め立てて現在の街になっているので、この辺りの標高は低いです。つまり、ここから先は概ね上り坂です。皇居ランナーに吊られて多少ペースが上がっていましたがここから先はどうでしょうか。

■飯田橋駅
時刻 13時39分
徒歩移動時間 3:36:45
路線距離 22.8km
徒歩移動距離 31.14km
徒歩表定速度 9.56km/h
平均ラップ(1km毎) 06分58秒
飯田橋駅で南北線と交差します。南北線のジョグ鉄の時はずっと下り坂だったので気分的に楽でした。また、南北線沿いに走るとこの辺りはまいばすけっとが無く景色がバラエティに広がっていたのですが、東西線はずっとまいばすけっとが目に付いて気になってしまいます。

茅場町、日本橋、大手町、皇居、靖国神社など、ここまで日本の経済と精神の中心を巡ってきました。派手な観光地ではありませんが、ランニングコースとしての東西線のポテンシャルを感じます。

神楽坂は地名に「坂」と入っている通り、登坂区間になります。道が狭く観光客が多く、少々走りづらいコースです。赤城神社とか早稲田通り沿いとか観光で訪れると楽しい場所なので日を改めて(ジョギング以外で)来ましょうね。
学生時代の思い出が無い学生街
■早稲田駅
時刻 14時02分
徒歩移動時間 4:00:00
路線距離 25.2km
徒歩移動距離 33.9km
徒歩表定速度 8.57km/h
平均ラップ(1km毎) 07分05秒
坂道の影響が大きくラップタイムがまた7分台に落ちました。ちょうど4時間経過しており30kmの壁も襲ってきます。ここを乗り越えて愛媛マラソンへの糧にしたいところですが、神楽坂の観光客エリアから続いて早稲田の学生街に突入しました。今度は学生っぽい人達がたくさんいて走りづらいです。

冒頭で申し上げたように、ここには学生時代に一度だけ来た事があります。でもここで友達に見送られて京都に帰っただけでした。何もせず帰るだけだったので懐かしい感じがありません。ここは早稲田大学の卒業生の方が走るべきコースと思いました。多分エモいと思います。
■高田馬場駅
時刻 14時13分
徒歩移動時間 4:10:31
路線距離 26.9km
徒歩移動距離 35.53km
徒歩表定速度 9.3km/h
平均ラップ(1km毎) 07分03秒
何の思い出も無い通りを馬場歩きで高田馬場駅まで来ました。一度は言ってみたい「馬場歩き」というフレーズを口に出せたから私は満足です。
高田馬場と言えば西武新宿線の敷地を不法占拠していたバラックが印象的でしたが、現在は撤去されています。


ここで学生時代を過ごしたわけではありませんが、BIGBOXとか学生ローンの看板とか学生街っぽいものに触れると自分の学生時代を思い出しますね。大学生の頃からジョグ鉄を始めていたら(そしてブロガーとかYouTuberになっていれば)私の人生は違う展開だったかも知れませんが、過ぎた事を考えていても仕方がありません。
高田馬場駅から走ってしばらくすると神田川が見えます。それを渡りさらに走り落合駅に着きました。
■落合駅
時刻 14時28分
徒歩移動時間 4:25:43
路線距離 28.8km
徒歩移動距離 37.73km
徒歩表定速度 8.68km/h
平均ラップ(1km毎) 07分03秒
落合駅がこのコースの最高標高地点で、これまでほぼ上り坂でした。ここまで来ると下り坂でも足がしんどいので登りも下りも変わりません。

この日は雪雲が出たり消えたりして空の色が不気味でした。来慣れていない街で見慣れない空模様の下走るのは不安になります。急いでゴールを目指しましょう。

■中野駅(ゴール)
時刻 14時43分
徒歩移動時間 4:40:56
路線距離 30.8km
徒歩移動距離 40.09km
徒歩表定速度 9.31km/h
平均ラップ(1km毎) 07分00秒
マラソン換算:4時間55分41秒ペース
終点の中野駅に到着しました。JRの駅に乗り入れていますし地上駅ですし、地下鉄らしい雰囲気はありません。でも中野区の中心的な街ですから賑やかで安心します。タイム的にも一応サブ5ペースは保てたので上々の結果でしょう。ジョグ鉄は楽しいので疲れていても走り続けられるのが良いですよ。南北線と合わせて東京を濃厚に満喫できました!

全国の東西線・南北線も気になってきた!
これで東京ジョグ鉄グランドクロスを結願しました。ありがとうございました。東京は他の地方と違って街の規模が段違いに大きいのでコースがずっと街中でした。街の中でもエリアごとに個性があって楽しいのですが、以前走った近鉄湯の山線みたいに「街を出たフィールド」が無いのがちょっと寂しい気もします。
全国には「東西線」「南北線」と呼ばれる鉄道路線がまだたくさんあります。既に走った路線もありますので、未来に向けた挑戦として記事にできればと思います。

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