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【ジョグ鉄】近鉄湯の山線の全線全駅をジョギングだけで行く

鉄道路線に沿ってジョギングする「ジョグ鉄」の模様を紹介しています。今回は2025年8月に走った近鉄湯の山線です。


帰省のタイミングを利用して

夏休みを利用して妻の実家のある関西方面に帰省しました。クルマ移動ですが、私の実家がある静岡県内にも寄るので体力的に厳しいです。そのため静岡から関西に移動する間のどこかで休憩を兼ねて1泊するようにしています。今回は四日市市内の宿に宿泊しました。そのタイミングでジョグ鉄した模様をお伝えします。四日市から都合良くランが楽しめそうな路線を調べたところ、近鉄湯の山線が候補として上がりました。

湯の山温泉…… どこだっけ?

温泉地は湯治で利用しますから通いやすい所を認識しがちです。関東なら草津とか箱根とか鬼怒川とかでしょうか。私は京都にも住んだ事があるので、有馬とか城崎とかも湯治場と思っています。では他の地域の「奥座敷」はどうでしょうか。正直、ピンときません。

中京圏でよく聞くのは下呂温泉ですが、それ以外は馴染がありません。今回の話題である湯の山温泉とか、蒲郡・西尾の西浦温泉とか、地名としては知っていますが、イメージが湧かないんですよね。終点の駅を目指して走るだけなのでその先にある温泉街への興味は薄いのですが、どんなところか気になります。実際に見てどんな気持ちになるでしょうか。

この間行った鬼怒川温泉の景色です。わざわざ新幹線に乗って湯治しなくないですか?

鉄道ジョガーの朝は早い

8月後半の某日、早朝に起きてジョギングの支度を始めました。スタートした時間ですか? 3時30分です。夏至から2ヶ月経った西日本ですから当然外は真っ暗です。都会のせいか地形のせいかわかりませんが、一日の中で最も涼しいはずの夜明け前の時間なのに蒸し暑くて仕方がありません。

四日市の街はまだ眠りの中です。自撮りをnoteに上げるためにフルフェイスのサングラス導入しました。

三泗の闇をジョギングで切り裂け

宿から1km強走ってスタート地点となる近鉄四日市駅に到着しました。早速走ります。四日市と三重郡を合わせた地域を「三泗さんし」と言うそうです。「泗」って素敵な雰囲気出してますよね。まだ暗いですが三泗さんしの景色を存分に楽しみましょう!

■近鉄四日市駅(スタート地点)
時刻 3時55分
移動時間 -
移動距離 0km
平均ラップ -

近鉄四日市駅です。三重県最大の都市で、立派なデパート(近鉄百貨店)が鎮座しています。

近鉄四日市駅から隣の中川原駅までは高架です。全線単線の湯の山線ですがこの区間は都会的な雰囲気が漂います。

■中川原駅付近
時刻 4時06分
移動時間 0:10:32
移動距離 1.88km
平均ラップ 5分36秒

最初の駅である中川原なかがわら駅に到着しました。線路は高架から地平に降り、景色も住宅街らしくなってきました。概ね平坦で走りやすく、普段生活するにしても自転車が便利でしょうね。

中川原駅です。曇り空なので街の明かりを反射して明るいですが、日の出はだいぶ先です。

■伊勢川島駅付近
時刻 4時33分
移動時間 0:37:33
移動距離 6.14km
平均ラップ 6分07秒

戸建て住宅が大半を占める町並みに変わってきました。この辺りから路線は国道477号と並行して伸びていきます。この道路は東名阪道や新名神のインターチェンジへのアクセス道路という性格があるようで、大型のトラックの往来が目立ちました。

国道と路線だけではなく、路線と人との距離も近いです。道路と鉄道敷地の間に柵がありません。
伊勢川島駅の手前の伊勢松本駅を過ぎたところです。この辺りはまだマンションが目立ちますが、田畑も広がっています。

■高角駅付近
時刻 4時43分
移動時間 0:47:22
移動距離 7.8km
平均ラップ 6分04秒

高角たかつの駅は東名阪道の四日市インターチェンジ最寄り駅です。周りは幹線道路と倉庫の他は田畑が広がっています。まだ日の出まで40分くらいありますし、曇っているので空は暗いままです。暗いけど虫の音は聞こえますしイタドリの酸っぱい匂いは感じられます。田舎のグルーヴですね。

高角駅手前の景色です。足元は真っ暗です。虫の音とイタドリの酸っぱい匂いに包まれていました。
44歳 8月25日 最近ハマっている川というジュース 炭酸がきいておいしいです
写真の奥は東名阪道の四日市ICです。高角駅から数100m進んだ場所です。

明けない夜は無い 温泉を目指して

■桜駅付近
時刻 5時03分
移動時間 1:07:52
移動距離 9.97km
平均ラップ 6分48秒

桜駅に到達した時点で常用薄明時間を経過したようで、空が白んできました。山に向かって走ってきたので、今までの田園風景から山らしい景色に変わると思っていました。しかし実際に来てみると昔ながらの住宅街といった町並みが広がっていました。

桜駅前です。立派なロータリーがあります。街の中心といった感じです。
駅付近の景色です。住宅が広がっています。鉄道と生活はガードレールでしっかり分けられていて安心しました。
高角駅から桜駅にかけての地図です。桜駅付近は旧桜村の中心地だったようで建物が集積しています。

■中菰野駅付近
時刻 5時34分
移動時間 1:38:49
移動距離 14.51km
平均ラップ 6分49秒

中菰野駅に着いた時点で道程の5分の4に達した事になります。ここに来るまで高角駅付近の田園地帯以外は蒸し暑く、朝なのに元気が削られています。走行ペースを抑えているつもりはなかったのですが、平均ラップタイムが7分に迫ろうとしています。ずっと緩い上り坂というのも影響しているかもしれません。

今回のコースの高低差です。路線距離15.4kmを進み130mほど登った事になります。

景色は桜駅以降、街道沿い然としており、懐かしい感じです。まだ温泉街の雰囲気はありません。

中菰野駅付近の様子です。線路と道路を主題にした写真なので伝わりにくいですが、街道沿いっぽい雰囲気です。山の中という感じは全くありません。

ここからさらに1kmほど進むと急に景色が変わります。RPGゲームで町からフィールドに出る感じで、急に「外の世界」になります。

終点のひとつ手前の大羽根園駅を過ぎた辺りです。家が一気に減り「町」から「フィールド」に出た感覚があります。
さらに進むと新名神が見えてきました。周りは野っ原です。
ゴールの湯の山温泉駅手前になると急に山っぽい景色になり、里と山の境界線が体感できます。

達成感はあるが実感が薄いフィニッシュ

中菰野駅から約3kmほど走り、湯の山温泉駅に到着しました。温泉街は見当たりませんが、鉄道の路線の終点をゴール地点と決めていますのでランはここで終了です。

■湯の山温泉駅(ゴール地点)
時刻 5時51分
移動時間 1:55:36
移動距離 17.48km
平均ラップ 6分37秒

温泉街の駅前という感じはあるのですが、肝心の温泉宿は見当たりません。後で調べたら、湯の山温泉の温泉街はここからさらに3kmほど先にあるのだそうです。この日は次の予定が差し迫っていたため、すぐ電車に乗って帰りましたが、温泉街まで走っていたら旅程が崩れていた事でしょう。

駅の全景です。温泉街はこの道を進んだ3km先です。
湯の山温泉の頭端式ホームを外から眺めています。温泉街まで線路が伸びる事は無さそうな構造です。確かにこの先から本格的な山道になります。

今回は新しいシューズでジョグ鉄に挑みました。NEW BALANCE FuelCell Rebel v5は非常に軽量で足への負担が少ないです。一方で厚底で反発性もありスピード重視の走りにも対応しやすいように感じます。また、ソールの反りで体の重心を常に前に向けてくれるため、気分的にポジティブになれるような気がします。

シューズの色が図らずも近鉄の電車の色に近かったです。カッコいいですね~

FuelCell Rebel v5|ニューバランス公式通販 | - New Balance

初めての近鉄ラン体験

都心から住宅街を抜けて田園、古い街並み、そして温泉街の手前でフィニッシュを迎えました。都会から山へと続く街のグラデーションを体で感じられる事ができました。乗り物に乗っていては感じられない気温や湿度、匂いを味わいながら終点を目指すのは、得られるものが多いです。

コース全景です

湯の山線は今まで利用した事が無く、全く馴染みがありませんでした。でも、今回のようにジョグ鉄する事で路線への理解が一気に進みました。近鉄線沿線に住んだ事が無いのに、近鉄ユーザー並みの理解と言っても差し支え無いと思います。

汗臭いまま電車に乗って到着した近鉄四日市駅構内です。やはり三重といえばチャンカワイでしょう。

鉄道路線を手っ取り早く自分のモノにできるジョグ鉄は魅力的です。みなさんもぜひ挑んでください。まずは朝3時に起きる事から始めましょう!

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