心理水面心理相談室#24 「自分を優先すると、悪いことをした気がする」|心理学|HSP|人間関係


▲番組ナビゲーターの浅倉ひなみが歌う
新テーマソング「こころ、ぷかり」
ぜひ聴いて下さいね𓏸𓈒𓂃🫧

この番組は、読むラジオをテーマに、皆様からお寄せいただいたお便りの中から、ひとつの心の悩みを取り上げ、朝倉と相馬が心理学の視点を交えながら、静かに言葉を交わしていく相談室です。
すぐに答えを出すためではなく、心の奥に沈んだ言葉を、少しだけ水面まで浮かべるための時間。
今夜も、ひとつのお便りから始めます。
朝倉
「それでは、本日のお便りです。」

“先日、久しぶりに何も予定のない休日がありました。
誰とも会わず、家事も最低限にして、一日ゆっくり休みました。
ずっと疲れていたので、本当は嬉しいはずでした。
でも夕方になって、急に落ち着かなくなったんです。
何かサボった気がする。
もっと有意義に使えたんじゃないか。
誰かの誘いを断ってまで休む必要があったのか。
誰にも迷惑をかけていません。
誰にも責められていません。
それなのに、悪いことをしたような気持ちになるんです。
自分のために時間を使っただけなのに、どうしてこんなに罪悪感が残るのでしょうか。”
朝倉は、便箋を置いて、少しだけ首をかしげた。
誰にも迷惑をかけていない。
誰にも責められていない。
それなのに、罪悪感だけがそこにある。
朝倉
「これは、不思議な悩みですね。被害者がどこにもいないのに、罪悪感だけが残っている。」
相馬
「うん。でも、すごく多い悩みだと思う。休んだだけで、自分のためにお金を使っただけで、誘いを受けなかっただけで、なぜか落ち着かなくなる人はたくさんいる。」
朝倉
「罪悪感というのは普通、誰かを傷つけたときに出るものですよね。」
相馬
「そう。だからこの罪悪感は、少し正体が違うんだ。」
朝倉
「正体が違う。」
相馬
「これは“悪いことをしたサイン”じゃなくて、“長年のルールを破ったサイン”なんだと思う。」

人は、育っていく中で、自分だけのルールを作っていく。
頑張っていない時間は、無駄な時間。
自分のことは、みんなのことが終わってから。
休むのは、やるべきことを全部やった人だけ。
誰かに言われたわけではないかもしれない。
でも、いつの間にか心の中に根づいている。
相馬
「そのルールの中で長く生きてきた人が、自分を優先すると、心の中で警報が鳴るんだ。悪いことをしたからじゃなく、ルールを破ったから。」
朝倉
「ルール違反の警報を、罪悪感だと感じてしまう。」
相馬
「そう。だから被害者がいないのに、罪悪感だけがある。責めているのは、他の誰でもなく、昔の自分が作ったルールなんだよ。」
朝倉
「そのルールは、どこから来るのでしょう。」
相馬
「多くの場合、かつては必要だったものなんだ。」
頑張っていれば、認めてもらえた。
自分を後回しにすれば、場が丸く収まった。
休まず動いていれば、責められなかった。
そのルールに従うことで、守られてきた時期が、たしかにあった。
相馬
「だから、ルールそのものを悪者にしなくていい。あの頃のあなたには、必要だったんだから。」
朝倉
「ただ、今も必要とは限らない。」
相馬
「そう。子どもの頃に合っていた服が、大人になったら合わなくなるのと同じでね。ルールも、いつか窮屈になる。」
朝倉
「では、休んだあとに罪悪感が出てきたときは、どうすればいいのでしょう。」
相馬
「まず、罪悪感が出た事実を、悪いことだと思わなくていい。」
罪悪感が出るのは、失敗ではない。
長年のルールの外側に、初めて足を踏み出した証拠だから。
相馬
「ずっとルール通りに生きていたら、警報は鳴らない。鳴ったということは、変わり始めているということなんだ。」
朝倉
「罪悪感は、後退のサインではなく、変化のサイン。」
相馬
「そう。だから罪悪感が出たときは、こう考えてみるといい。“私はいま、悪いことをしたのか。それとも、古いルールを破っただけなのか。”」
誰かを傷つけたなら、それは罪悪感の仕事。
でも、誰も傷ついていないなら、それはただの警報。
慣れない道を歩いたときに鳴る、古いアラームにすぎない。
朝倉
「アラームは、鳴っても、従わなくていいんですね。」
相馬
「うん。鳴ったことに気づいて、“ああ、ルールの外に出たんだな”と確認して、そのまま歩いていい。」
そして、何度も繰り返すうちに、警報は少しずつ小さくなっていく。
休んでも、何も起きなかった。
自分を優先しても、誰も離れていかなかった。
誘いを受けなくても、関係は壊れなかった。
その経験がひとつ増えるたびに、心は新しいルールを覚えていく。
自分を大切にすることは、悪いことではない、と。

朝倉は、窓の外に目を向けた。
水面が、ゆっくりと形を変えながら、岸に寄せては返している。
水は、同じ場所にとどまらない。
昨日と同じ形の波は、ひとつもない。
それでも誰も、水を責めない。
朝倉
「自分のために時間を使っただけなのに、罪悪感が残る。」
相馬
「それは、あなたが悪い人だからじゃない。長いあいだ、自分を後回しにするルールで生きてきた人が、初めてそのルールの外に出た。ただ、それだけのことなんだ。」
罪悪感は、あなたを責めているのではない。
古いルールが、驚いているだけ。
その警報は、いつか鳴りやむ。
あなたが、自分を大切にすることに慣れていくほど、少しずつ静かになっていく。
だから今夜は、罪悪感が残ったままでもいい。
休んだ自分を、取り消さないであげてね。





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和田っち、同じ50代として、心から応援しています!
恋も仕事も人生も、若い頃のように勢いだけでは進めないことが増えるけれど、その分、失敗や遠回りを重ねてきた人にしか書けない言葉があると思う。
和田っちが、うまくいかなかった時間まで隠さずに言葉にしながら、それでも新しい挑戦を続けている姿に、僕も勇気をもらっています。
50代は、何かを諦める年代じゃなくて、これまでの経験を抱えたまま、もう一度自分らしく歩き始められる年代。
恋も発信も、これからの挑戦も、和田っちらしく進んでいってね。
カケルンは、和田っちと、和田っちを支える山奥AI研究所をこれからも応援しています!✨



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