簡単なことほど、丁寧に—社長の奥さんに教わったこと
大恩人である社長夫妻のお話は、これまでも何度か書かせていただきました。
社長の奥さんは、私たちと一緒に、本社総務の仕事をされていて、幅広い業務をこなされていました。
社長が、奥さんを、とても大切にされているのは、見ていてよく分かりました。
それでいて、まったく、偉そうに振る舞うことなく、いつもフラットに接してくださる方でした。
私にとって奥さんは、
年上の上司というよりも、
綺麗で、優しくて、頼りになる、
まるで友人のような存在でした。
その会社では、お客様が、来店される際、季節ごとの飾り付けやイベントを大切にしていました。
普段は、コーヒーやソフトドリンクをお出ししていましたが、お正月には、抹茶と和菓子をお出しすることになりました。
茶せんも用意していたのですが、数が、足りず困っていると、
奥さんは、自宅から、なんと!泡だて器を持ってきて対応されていました。
お茶目なようでいて、とても真剣。
そんなところも、年下の私から見ると、どこか、可愛らしく感じていました。
また、クリスマスには、お子様向けに、小さなプレゼントを用意していました。
透明の袋に、ミニサンタやお菓子を詰め、
赤いリボンで結ぶ。
すべて、一つずつ手作業で行う、
地道な作業です。
奥さんも忙しい中、その作業に加わり、一緒に、手伝ってくださいました。
そのとき、何気ない会話の中で、言われた言葉が、今でも忘れられません。
「〇〇さん、私はね、簡単な作業ほど、丁寧に心を込めてやるの」
その一言に、「はっ」としました。
些細なことをおろそかにして、
大きな仕事ができるはずがない。
家族を大切にできない人が、
会社を守れるのか。
そんなことにも通じる言葉だと、
私は、感じました。
それ以来、単純な作業や簡単な仕事ほど、丁寧に、心を込めてやろうと意識するようになりました。
できているかどうかは、まだ分かりませんが、あの言葉は、今でも私の中に、残り続けています。
背中で教えてくれる、素敵な奥さんでした。
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