【南アルプス】仙丈ヶ岳〜農鳥岳|35km縦走・仙塩尾根から白峰三山をつなぐ2日間
夏休みに歩く予定だった縦走路がありました。
早川尾根で北沢峠へ、仙丈ヶ岳から熊ノ平、そして農鳥岳へ。
本来は3日間の計画でしたが実現できず、しばらく心のどこかに残り続けていました。
それでも諦めきれず、1泊2日で歩ける形に組み直して向かった南アルプス。
仙丈ヶ岳から仙塩尾根、間ノ岳、農鳥岳へ。
憧れていた稜線をつなぐことができた山行です。
はじめに
今回歩いたのは、
北沢峠から仙丈ヶ岳へ登り、
仙塩尾根を経て両俣小屋へ。
翌日に三峰岳、間ノ岳、農鳥岳を越えて奈良田へ下山するルートです。
仙丈ヶ岳と間ノ岳を結ぶ仙塩尾根は、南アルプスの中でも特に静かな縦走路。
百名山だけを巡る山旅とは少し違い、稜線そのものを味わう楽しさがあります。
この記事では、
・北沢峠から両俣小屋までの仙塩尾根の様子
・間ノ岳〜農鳥岳の縦走路
・大門沢下降点から奈良田への下山
について実体験をもとに紹介します。
仙丈ヶ岳周辺を歩いてみたい方や、仙塩尾根縦走を検討している方の参考になれば嬉しいです。
仙丈ヶ岳〜農鳥岳縦走とは
仙丈ヶ岳(3,033m)は南アルプス北部を代表する日本百名山。
優美な山容から「南アルプスの女王」と呼ばれています。
一方、間ノ岳(3,190m)は日本第3位の標高を誇る名峰。
その二座を結ぶのが仙塩尾根です。
大仙丈ヶ岳、伊那荒倉岳、横川岳、三峰岳といったピークをつなぎながら進む長大な稜線は、南アルプスらしい雄大さと静けさを感じられる場所。
さらに間ノ岳から農鳥岳へ続く白峰三山の稜線は、日本でも屈指の高所縦走路です。
派手な岩稜ではありません。
けれど、一歩ずつ進むほどに山の奥深さを感じられる。
そんな縦走路だと思います。
仙塩尾根の魅力やおすすめ区間、歩く前に知っておきたいことについては、こちらの記事で詳しくまとめています。
▶ 仙塩尾根とは?|南アルプスで一番好きな静かな稜線。その魅力とおすすめ区間を紹介
山行概要
山名: 仙丈ヶ岳・間ノ岳・農鳥岳
山域: 南アルプス
日付: 2019年8月17日〜18日
天候: 晴れのち一部ガス
コース
1日目:
北沢峠→仙丈ヶ岳→大仙丈ヶ岳→伊那荒倉岳→横川岳→両俣小屋(泊)
2日目:
両俣小屋→三峰岳→間ノ岳→西農鳥岳→農鳥岳→大門沢下降点→奈良田
行動データ
距離:35.7km
累積標高:登り3,256m、下り4,452m
実際の行動時間:16時間36分
標準コースタイム:22時間54分
体力度:★★★★★
長距離縦走に慣れている方向けのルートです。
おすすめ度:★★★★☆
おすすめしたい人
・仙塩尾根を歩いてみたい人
・仙丈ヶ岳から白峰三山をつなぎたい人
・南アルプスらしい静かな稜線が好きな人
コース全体図

仙丈ヶ岳から仙塩尾根を南下し、両俣小屋で宿泊。
翌日に三峰岳、間ノ岳、農鳥岳を越えて奈良田へ下山する縦走ルートです。
この山を選んだ理由
本来は夏休み前半に、
早川尾根
↓
仙塩尾根
↓
熊ノ平
↓
農鳥岳
という2泊3日の計画を立てていました。
しかし予定どおり出発できず断念。
それでも諦めきれず、家族に1泊2日の時間をもらい、歩ける形に組み直しました。
結果として歩いたのは、計画の一部を切り取ったような縦走。
全部ではなくても、一歩前に進めたことが嬉しかった山行でした。
コースの様子と感想
北沢峠〜仙丈ヶ岳
始発バスを乗り継いで北沢峠へ。
馬ノ背ルートから仙丈ヶ岳を目指します。
青空の下で見上げる仙丈ヶ岳はやはり存在感があります。
途中ではライチョウにも遭遇。
多くの登山者で賑わう山頂でしたが、その人気にも納得できる景色でした。

仙丈ヶ岳〜大仙丈ヶ岳〜横川岳
大仙丈ヶ岳へ進むと人影は一気に少なくなります。
仙塩尾根らしい静かな世界の始まりです。
大仙丈ヶ岳、伊那荒倉岳、独標、横川岳。
大きなアップダウンは少なく、広々とした稜線歩きが続きます。
振り返るたびに仙丈ヶ岳。
進むたびに北岳と間ノ岳。
この景色だけでも歩く価値がある尾根でした。

両俣小屋で一泊
当初は熊ノ平まで進むことも考えていました。
しかし三峰岳までの登りを見て予定変更。
無理をせず両俣小屋に宿泊しました。
沢の音を聞きながら昼寝をした時間が印象的です。
長い縦走では、こうした余白も大切だと感じます。

三峰岳〜間ノ岳
2日目は早朝に出発。
仙塩尾根へ戻り三峰岳を目指します。
三峰岳周辺は岩場もありますが、それ以上に景色が素晴らしい場所でした。
仙丈ヶ岳。
甲斐駒ヶ岳。
塩見岳。
間ノ岳。
南アルプスの主役たちが一度に見渡せます。

間ノ岳〜農鳥岳
間ノ岳から農鳥岳までは大きなアップダウンが続きます。
歩幅を合わせやすく整備された道ですが、数字以上に体力を使う区間でした。
西農鳥岳を越え、
最後に農鳥岳へ。
白峰三山の南端へ到着した時には達成感がありました。

大門沢下降点〜奈良田
午後は天気が崩れる予報。
農鳥岳から大門沢へ下ります。
上部は急斜面。
下部は沢沿いとなり、渡渉も複数回あります。
長い下山ですが、大門沢小屋まで来ると安心感がありました。
最後は奈良田へ。
予定していたバスにも間に合い、無事に山旅を終えることができました。

コース状況・注意点
北沢峠〜仙丈ヶ岳
一般登山道。
危険箇所は少ないです。
仙塩尾根
全体的に明瞭。
三峰岳周辺のみ岩場あり。
間ノ岳〜農鳥岳
道迷いの心配は少ないですがアップダウンが大きい区間です。
大門沢下降点〜奈良田
長い下山路。
渡渉あり。
雨天時は注意が必要です。
コース状況まとめ
道迷いリスク:★★☆☆☆
体力必要度:★★★★★
危険箇所:★★★☆☆
眺望:★★★★★
静けさ:★★★★★
おすすめ季節:7月〜10月
※2019年8月時点
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振り返り
計画どおりに歩けないことはあります。
仕事や天気、家庭の都合。
山だけを優先できるわけではありません。
それでも、歩ける形に変えて山へ向かう。
今回の縦走はそんな山行でした。
仙丈ヶ岳から農鳥岳まで。
憧れていた稜線の一部を、自分の足でつなぐことができた。
その事実だけで十分だった気がします。
またいつか。
歩けなかった続きを歩きに行きたいと思います。
おわりに
静岡の山を中心に、
毎週末、稜線を歩いています。
派手な山よりも、
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