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【南アルプス】塩見岳〜北岳縦走|44km・蝙蝠岳と小太郎山をつないだ3日間

南アルプスの奥深くを歩く。

塩見岳から北岳へ続く稜線は、一度は歩いてみたい憧れの縦走路です。

今回は三伏峠から入り、塩見岳、蝙蝠岳、熊ノ平、間ノ岳、北岳、そして小太郎山まで。

3日間かけて南アルプスの核心部をつないできました。

長い稜線の先に待っていたのは、地図では分からない南アルプスの広さでした。


はじめに

塩見岳から北岳へ続く縦走路は、南アルプスの中でも特に人気の高いロングルートです。

百名山である塩見岳、間ノ岳、北岳をつなぐだけでも十分魅力的ですが、今回は途中で蝙蝠岳を往復し、下山前には小太郎山にも立ち寄りました。

アクセスの都合で2泊3日となりましたが、そのおかげで時間に余裕が生まれ、歩きたかった稜線をいくつもつなぐことができました。

この記事では、塩見岳〜北岳縦走の様子に加え、蝙蝠岳と小太郎山の魅力、そして実際に歩いて感じたことを紹介します。


塩見岳〜北岳縦走とは

塩見岳(3,047m)から北岳(3,193m)へ続くルートは、南アルプス中央部を代表する縦走路です。

途中には熊ノ平や三峰岳、間ノ岳など3000m級の峰々が連なり、日本有数のスケールを持つ稜線歩きを楽しめます。

登山者が集中する白峰三山周辺と比べると、塩見岳から熊ノ平周辺は静かな雰囲気が残り、南アルプスらしい奥深さを感じられる区間です。

今回特に印象的だったのは蝙蝠岳。

塩見岳を正面に眺めながら歩く稜線は本当に気持ちよく、南アルプスの中でもお気に入りの場所になりました。

仙塩尾根の魅力やおすすめ区間、歩く前に知っておきたいことについては、こちらの記事で詳しくまとめています。

仙塩尾根とは?|南アルプスで一番好きな静かな稜線。その魅力とおすすめ区間を紹介


山行概要

山名: 塩見岳・蝙蝠岳・間ノ岳・北岳・小太郎山
山域: 南アルプス
日付: 2018年8月10日〜12日
天候: 曇りのち晴れ

コース:
1日目:鳥倉登山口→三伏峠小屋(泊)
2日目:三伏峠小屋→塩見岳→蝙蝠岳往復→熊ノ平小屋(泊)
3日目:熊ノ平小屋→三峰岳→間ノ岳→北岳→小太郎山往復→広河原

行動データ

距離: 44.3km
累積標高: 4,288m
行動時間: 21時間24分

標準CT: 27時間22分
体力度:★★★★★

長距離縦走に慣れている人向けのルートです。

おすすめ度:★★★★★

おすすめしたい人

  • 南アルプスの核心部を歩きたい人

  • 長い稜線歩きが好きな人

  • 蝙蝠岳や小太郎山にも興味がある人

  • 百名山縦走を楽しみたい人


コース全体図

YAMAPより抜粋

三伏峠から入り、塩見岳を越えて熊ノ平へ。

翌日は間ノ岳、北岳を経由して広河原へ下山する縦走ルートです。

途中で蝙蝠岳と小太郎山を往復しています。


この山を選んだ理由

以前から歩いてみたかった塩見岳〜北岳縦走。

本当は1泊2日も考えましたが、公共交通機関でのアクセスを考えると2泊3日が現実的でした。

結果的にはこれが正解でした。

時間に余裕ができたことで、蝙蝠岳や小太郎山にも立ち寄ることができました。

地図で見ていた稜線を実際に歩いてつないでいく。

その積み重ねが好きです。

山頂に立つことよりも、線が一本ずつつながっていく感覚に惹かれているのかもしれません。


コースの様子と感想

鳥倉登山口〜三伏峠

始発電車とバスを乗り継ぎ、登山口に到着したのは午後。

初日は三伏峠までの短い行程です。

時間に余裕があったので烏帽子岳へ。

夕方の塩見岳を眺めながら翌日の稜線に思いを巡らせました。

三伏峠小屋に到着

三伏峠〜塩見岳

2日目の朝はガスの中。

塩見岳が見えるはずなのに見えない。

そんな時間が続きました。

塩見岳直下は岩場になっており、落石には注意が必要です。

山頂到着直後はガスでしたが、その後少しずつ展望が開き始めました。

塩見岳山頂直下はガスでした

蝙蝠岳往復

今回のハイライトの一つ。

北俣岳から分岐し蝙蝠岳へ向かいます。

分岐直後は岩場や痩せ尾根があり少し緊張します。

しかしそこを越えると景色は一変。

塩見岳を正面に見ながら歩く開放的な稜線が続きます。

山頂から眺める塩見岳と白峰三山は見事でした。

今でも南アルプスで好きな場所の一つです。

稜線の先に蝙蝠岳で左後ろに富士山

熊ノ平〜間ノ岳〜北岳

熊ノ平小屋で一泊。

アクセスしにくい場所だけに、宿泊者の縦走ルートも個性的でした。

熊ノ平小屋

翌朝はガスの中を出発。

三峰岳周辺は岩場があり、偽ピークも多く意外と時間がかかります。

その先に待つ間ノ岳の大きな山容。

さらに北岳へ続く日本最高所の稜線。

何度振り返っても見飽きませんでした。

北岳へ続く日本最高所の稜線と左後ろに仙丈ヶ岳

北岳〜小太郎山〜広河原

展望がなくても行きたかった場所。

それが小太郎山でした。

肩ノ小屋から先は一般登山道とは少し雰囲気が変わります。

踏み跡やマーキングはありますが、場所によっては注意が必要です。

山頂はガスの中でしたが、それでも来て良かったと思える場所でした。

晴れていれば甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳が目の前に広がります。

最後は広河原まで一気に下山。

予定していた奈良田行きバスに間に合い、無事に縦走を終えることができました。

広河原まで一気に下山

コース状況・注意点

鳥倉登山口

公共交通利用の場合はバス時刻の確認が必須です。


塩見岳直下

岩場あり。

落石に注意。


蝙蝠岳分岐周辺

岩場と痩せ尾根あり。

慎重な通過が必要です。


三峰岳周辺

岩場と偽ピークが多い区間。

疲労時は想像以上に時間がかかります。


小太郎山

マーキングはありますが一般道ほど明瞭ではありません。

ガス時は特に注意。


コース状況まとめ

道迷いリスク:★★★☆☆

体力必要度:★★★★★

危険箇所:★★★☆☆

眺望:★★★★★

静けさ:★★★★☆

おすすめ季節:7月〜10月

※2018年8月時点


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振り返り

山を歩いていると、つい次の山頂を目指してしまいます。

けれど印象に残るのは山頂そのものではなく、その間をつなぐ時間だったりします。

塩見岳から北岳へ。

地図の上では一本の線ですが、実際に歩くと無数の景色や出会いがありました。

あの長い稜線の記憶は、今でも南アルプスを好きでいる理由の一つです。


おわりに

静岡の山を中心に、
毎週末、稜線を歩いています。

派手な山よりも、
静かな山・深い山・条件を読む山行が好きです。

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