【南アルプス】早川尾根〜仙塩尾根〜白根三山|広河原から奈良田53km・北岳を囲む2泊3日縦走
静かな稜線を、3日間かけて歩きました。
広河原から早川尾根へ上がり、
仙丈ヶ岳から仙塩尾根をつないで、
最後は間ノ岳から農鳥岳へ。
ガス、強風、そして最後に待っていた景色。
4回目にして、ようやく出会えた三峰岳の景色が
すべてを持っていきました。
はじめに
南アルプスの中でも、
少し“奥”に入ると一気に人が減ります。
今回歩いたのは
早川尾根〜仙塩尾根〜白根三山をつなぐルート。
いわゆる「北岳の周りを大きく回る縦走」です。
この記事では
・3日間のルート構成
・それぞれの区間の特徴と体感
・判断したポイントと注意点
をまとめています。
ロング縦走を考えている方の
ひとつの判断材料になれば嬉しいです。
山行概要
山名: アサヨ峰・栗沢山・仙丈ヶ岳・大仙丈ヶ岳・三峰岳・間ノ岳・農鳥岳(西農鳥岳)ほか
山域: 南アルプス(早川尾根・仙塩尾根・白根三山)
日付: 2023年7月15日(土)〜17日(月)
天候: 1日目 曇・ガス
2日目 曇・ガス→午後晴れ
3日目 晴れ
コース:
1日目|広河原 → 白鳳峠 → アサヨ峰 → 栗沢山 → 仙水峠 → 長衛小屋(テント泊)
2日目|長衛小屋 → 仙丈ヶ岳 → 大仙丈ヶ岳 → 仙塩尾根 → 三峰岳 → 熊ノ平小屋(テント泊)
3日目|熊ノ平小屋 → 三峰岳 → 間ノ岳 → 農鳥岳 → 大門沢 → 奈良田
距離: 53.3km
累積標高: 登り5,387m・下り6,077m
行動時間: 約26時間33分(3日合計)
体力度: ★★★★★(長距離縦走の経験がある方向け)
標準CTとの比較:標準34:56に対し26:33(約76%)
コース全体図

広河原スタート、早川尾根から北沢峠、仙塩尾根を南下し熊ノ平、白根三山を経て奈良田へ。
北岳をぐるりと囲む反時計回りの大縦走。
このルートを選んだ理由
かつて1泊2日で歩いた仙塩尾根(北沢峠〜奈良田)の、完全版を歩きたかった。
早川尾根は長年気になっていたルートでした。
ヤマテンの予報を何度も確認しながら、候補の中でいちばん可能性があった天気窓がこの3日間でした。
夜叉神からスタートするのが理想でしたが、今の自分にはこれが精一杯。
それでも、北岳を中心に山を「線でつなぐ」ように歩けたことに満足しています。
コースの様子と感想
▶ 1日目:広河原〜早川尾根〜北沢峠
広河原から一気に標高を上げて
白鳳峠へ。

この登りはかなりきつく、
序盤でペースを上げすぎると後半に響きます。
稜線に出ると
アサヨ峰〜栗沢山のアップダウン。
風が強く、体力を削られる展開でしたが
甲斐駒ヶ岳が近づいてくる景色は良かったです。

▶ 2日目:仙丈ヶ岳〜仙塩尾根〜三峰岳
早朝から仙丈ヶ岳へ。
ただし、上部はガス。
本来の展望は見えず、そのまま仙塩尾根へ。

この区間は樹林帯が多く、
淡々と進む時間が続きます。
そして核心はここ。
野呂川越から三峰岳への登り返し(約700m)
すでに消耗した状態での登りはかなりきつく、
精神的にも削られるポイントでした。
この日はガスの中で終了。

▶ 3日目:三峰岳〜間ノ岳〜農鳥岳〜奈良田
早朝、再び三峰岳へ。
そしてようやく――
視界が開けました。
これまで見えなかった稜線、
北岳、塩見岳、南アルプスの主稜線。
4回目にして、
ようやく“この山の景色”を見ることができました。

その後の
間ノ岳〜農鳥岳の稜線は、
「日本一高い稜線」と呼ばれるだけあって
スケールの大きな景色が続きます。

最後の大門沢の下りは長く、
疲労状態ではかなり消耗しました。
コース状況・注意点
早川尾根(白鳳峠〜仙水峠)
白鳳峠までの登りは急登。体力の消耗が早い
アサヨ峰前後は岩場。手を使う場面あり
仙水峠はガレ場で足元不安定
仙塩尾根(北沢峠〜三峰岳)
ルート全般は明瞭で迷いにくい
三峰岳直下の岩場は手を使う場所あり
野呂川越〜三峰岳の700m登り返しは後半の核心。十分な体力を残しておくこと
間ノ岳〜農鳥岳
ルートは明瞭。小さい歩幅で歩けるよく整備された道
山が大きく、アップダウンも大きい
大門沢
序盤は急下降
渡渉が数カ所あり。増水時は注意
テント場情報
■長衛小屋
・予約不要
・料金1,000円
・水蛇口からじゃぶじゃぶ
・ドコモ電波なし
■熊ノ平小屋
・予約不要
・料金2,000円
・水場じゃぶじゃぶ
・ドコモ電波小屋周辺なし
・テン場先の登山道に電波ポイントあり(標識あり)
アクセス
奈良田駐車場は4時到着で満車。別途スペースへ駐車
奈良田〜広河原バス:始発5:30(この日は5時過ぎに発車)
混雑時はバスに乗れない可能性あり
バス代:1,400円(協力金300円含む)
※2023年7月時点の情報です。
最新情報は各小屋・バス会社へご確認ください。
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振り返り
4回目にしてようやく、三峰岳から晴れた景色を見ることができました。
爆風のアサヨ峰も、ガスの仙丈ヶ岳も、700mの登り返しも、 全部あってこその3日目だったと思います。
北岳を中心にした山域は、何度来ても飽きない奥深さがあります。
夜叉神から歩く完全版を、いつかやりたいと思っています。
おわりに
静岡の山を中心に、
毎週末、稜線を歩いています。
派手な山よりも、
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