【中央アルプス】麦草岳|コガラ登山口から冬の急登1,450m・ガス抜け絶景の記録
冬の中央アルプスで、静かに展望を楽しめる山。
それが麦草岳です。
木曽駒ヶ岳の陰に隠れがちですが、実は真正面から主稜線を望める“展望台”のような存在。
この日は中央アルプスの天気が好転予報。
週中の雨で雪の状態が読みにくい状況でしたが、「今のコンディションを知る」ことも目的の一つでした。
この記事では、
・コガラ登山口からの冬季ピストンルートの実際
・標高帯による雪質変化
・装備判断のタイミング
・ガス予報からの展望待ち判断
を実体験ベースでまとめます。
これから冬の麦草岳を考えている方の参考になれば幸いです。
山行概要
山名:麦草岳(2,733m)
山域:中央アルプス
日付:2026年2月28日
天候:曇りのち晴れ
コース:コガラ登山口ピストン
距離:10.2km
累積標高:+1,452m/-1,449m
行動時間:7時間21分
距離は短めですが、標高差1,400m超の直登ルート。
体感的には“数字以上にきつい”コースです。
コース全体図

コガラ登山口から麦草岳を往復。短距離・高標高差の急登ルート。
この山を選んだ理由
・中央アルプスエリアが最も安定した天気予報
・冬の麦草岳の展望を見てみたかった
・夏に歩いた三ノ沢山方面の稜線を冬景色で見たかった
・週中の雨の影響を実際に確認したかった
“ベストコンディションを狙う”というより、
“今の状況を自分の目で見る”という山行でした。
コースの様子と感想
■ 登山口〜林道
コガラ登山口からスタート。
序盤は林道歩き。凍結箇所があり慎重に進みます。
この時間帯、山頂はガスの中。
予報では10時頃から晴れ。焦らず進みます。

■ 渡渉後〜七合目避難小屋
渡渉を越えると、すぐに急登が始まります。
ひたすら続く直登。
四合半あたりで息が上がり始めます。
標高の低いエリアは雨の影響でガリガリの雪面。
6合目付近で12本爪アイゼンを装着。
七合目避難小屋を越えたあたりから雪質が一変。
ふかふかの新雪に変わり、一気に冬山らしい雰囲気になります。

■ 稜線〜山頂
森林限界を越えると視界が開けますが、まだガスの中。
「本当に晴れるのだろうか」
そう思いながらも登り続けると、徐々に雲が動き始めます。
まず現れたのは
木曽駒ヶ岳。

続いて振り返ると
御嶽山。

そして山頂到着。
先行者の方が一名。
綺麗なトレースのおかげでとても歩きやすく、本当に助かりました。
「隣のピークの方が展望がいいですよ」
そう教えていただき素直に向かうと、そこには宝剣岳の鋭い稜線と三ノ沢山方面の広がり。
信じて登って正解でした。

🌟 関連記事・絶景写真はこちら
▶︎ 【中央アルプス絶景】麦草岳|木曽駒・御嶽を望む冬のパノラマ
※山行記録では伝えきれない冬の大展望を写真で紹介しています。
■ 下山
山頂に戻り、名残惜しく景色を眺めます。
絶景を前におやつタイム。
木曽駒ヶ岳ともそろそろお別れ。

下山途中も御嶽山が印象的でした。
急登は下りも神経を使います。
凍結帯は特に慎重に。
コース状況・注意点
・序盤林道に凍結箇所あり
・距離は短いが急登が続く(体力消耗大)
・七合目避難小屋からさらに傾斜増加
・森林限界以降は風の影響を受けやすい
・トレースがない場合、難易度は大幅上昇
今回の装備判断
・スタート:つぼ足+ポール
・6合目付近:12本爪アイゼン
・森林限界:ピッケル使用
※降雪直後や強風時は別次元の難易度になる可能性あり。
向いている人
・急登耐性がある
・冬山経験がある
・短時間で高標高帯を歩きたい
振り返り
歩いてみて実感しました。
麦草岳は、中央アルプスの素敵な展望台です。
ガスの中から晴れていく瞬間。
あの時間は、山に通う理由のひとつかもしれません。
静岡の山を中心に歩いていますが、
時折アルプスに足を伸ばすことで、判断力や経験値を磨いています。
これからも「実際に歩いたからこそ分かること」を記録していきます。
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参考リンク
麦草岳から見えた
木曽駒ケ岳の大展望を写真中心でまとめました。
▶︎ 【中央アルプス絶景】麦草岳|木曽駒・御嶽を望む冬のパノラマ
同じ冬の中央アルプスで歩いた、もうひとつの雪稜。
▶︎ 【中央アルプス】将棊頭山|下積みの先に広がる大展望
▶ 今月のまとめはこちら
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