シリーズ「摩訶不思議」1 日本でここだけ!!東京〜神奈川の「鶴見川」近辺にのみ鎮座する「杉山神社」とは?
皆さんは「杉山神社」をご存知でしょうか?
主に東京都の多摩丘陵から神奈川県東部一帯(川崎市、横浜市など)に鎮座している神社です。
同じ名称の神社がかなりありますので、「神社群」「神社グループ」と呼んだ方が良いくらいです。
全国的にはさほど有名ではないと思います。見た目もごく普通の神社です。
ですが何やら「摩訶不思議」な神社なんですよ。
〇何が摩訶不思議なのか?
東京都、神奈川県を流れる「鶴見川」。
鶴見川は、東京都町田市上小山田町にその源を発して、多摩丘陵から川崎市〜横浜市東部を経て東京湾に注いでいる一級河川です。
杉山神社群は、
この鶴見川流域、水系近辺にのみに鎮座している神社なんです!

その数は一社などではなく、現在宗教法人として登録されているその数は四十四社。(神社本庁より)
つまりこの四十四社が全てこの鶴見川水系近辺に鎮座しているんです。
そしてまたこれも不思議なんですが。
その名称「杉山」を称している神社は、現在日本に約八万社あるといわれている神社の中でも、この鶴見川水系以外の場所には殆ど鎮座していません。つまりこの鶴見川水系に集中している、と言う事です。
これだけでも何で?、と思いますが、他にも摩訶不思議な点がいくつか有りますので、簡単に述べさせて頂きます。
1.「杉山」という名称
通常の神社は「◯◯天満宮」とか「◯◯八幡神社」などの様にその名称を聞けば、そこにはどんな神様が祀られているのか、幾分かは想像出来るますよね。
ですが、「杉山神社」という名称だと、どの神様が祀られているのか、解りますか?
失礼となる事十分承知ですが、何故こんなにも特徴のない、ありふれた名称としたのでしょうか?
やはり「摩訶不思議」デス。
2.ではどなたを祀っているのでしょうか?
杉山神社の殆どは、『五十猛命』(イタケル 或いはイソタケルノミコト)か、『日本武尊命』(ヤマトタケルノミコト)を祀っています。
同じ名称の神社でありながら、どうして違う神様を祀るのでしょうかね?
※杉山神社主祀神(横浜市内のみ)
『五十猛命』……… 十六社
『日本武尊命』…… 十七社
共に祀る杉山神社… 二社
3.『五十猛命』と『日本武尊命』
ご存知の方も居られるかと思いますが、まず『五十猛命』は産業(林業や造船)の神様。そして何と言ってもあの『素戔嗚命』(スサノオミコト)の息子です。初代天皇「神武天皇」が登場する遥か以前の神様です。
そしてもう一方の『日本武尊命』は、九州の熊襲(クマソ)、東国のまつろわぬ(従わぬ)勢力を征討した古代の英雄。こちらは第十二代「景行天皇」の皇子です。
この二柱の神様は共に日本神話に登場する神様ですが、描かれている時代が違いますし、各々の役割や性格も全く異とする神様です。
この二柱の神がどうして同じ名称の神社「杉山神社」に、それも「配神」などではなく「主祀神」として祀られているのか?
また同じ杉山神社でも、平安時代や室町時代に奈良の大神神社から直に勧請し、『大己貴命』(オオナムチノミコト)、『大物主命』(オオモノヌシノミコト)を祀る神社もあります。


4.同じ水系だから?
共通しているのは鶴見川、その水系近くに鎮座している事。
……同じ水系だから同じ名称の神社となったのではないか?……
と仮定すれば少しは納得のいく人達も居られるかなと思います。
ですが、例えば関東の他の地域、多摩川流域や利根川流域などにも「同じ名称の神社群」が、そして「他の地域にはない名称」の神社群が鎮座していてもおかしくない、と思われます。
ですがご存知の様に、そういった神社群は他に存在してません。
🌺シリーズ「摩訶不思議」
今回はこの「杉山神社」に関して、「摩訶不思議」な部分を記していこうと思います😇
以上、宜しくお願いします。
……シリーズ「摩訶不思議」2に続く……
・第二話
・第三話
・第四話
・第五話
