【徳島】18きっぷツアー | 四国 米英連合遭遇編(最終回/全2回) | 2004年アーカイブ
野猿の乗場近くでキャンプをしていた外人登山家二人組。
写真はアメリカ人のベッカム29歳(仮称)。なぜ彼がパンツ一丁になっているかというと…。

飛び込むから…。

手の先だけでも数十秒入れていられない超冷水の川で笑顔を見せるベッカム29歳(仮称)。
「アナタモドウデスカ?キモチイイデスヨ」
満面の笑顔で恐ろしい事を言ってくる。あんた、死神かよ。

アメリカ人のベッカム(仮称)29歳とイギリス人のスタローン(仮称)30歳の二人組は、鹿児島から剣山登山に来たとのこと。
登山に来て、なぜ川で泳いでいるのか知らないが、時間はすでに昼過ぎ。今から登るのはさすがに無理だろう。

連合軍二人組と日本人の自分。本人たちはその気もないのだろうが、こちらは異様な圧を覚える。
そんな自分にお近づきの印としてか、スタローン30歳(仮称)が笑顔でチョコレートを渡してきた。
「いい奴じゃん!」
朝からあまり食べておらず、空腹だったので素直に受け取る。
「ギブミーチョコレートじゃん!」
そう気付いたのは、チョコを胃袋に落とし込んだ後だった。

祖谷川
エメラルドグリーンの美しい川だが、水温はとてつもなく低い。
よくまぁこんな川で泳げたものだ。

「ココノミズハオイシイデスヨ!」
スタローン(仮称)に言われたので飲んでみた。確かにおいしい。
しかし…
「スタローン(仮称)、こっそり水吐き出してるじゃん!」
そう気付いたのは、川の水を胃袋に落とし込んだ後だった。

調子のいいスタローン(仮称)に比べると、ベッカム(仮称)は日本語が少しつたないが、落ち着いており、どこか友好的な雰囲気がある。
今回は剣山登山が目的とのことだが、英語版の日本の山岳ガイドを持っていた。結構本格的に山登りをやっているのかもしれない(もっとも、今から登るというのは無茶であるが)。
とりあえずこの後、剣山の麓までは行くらしい。登山口が遠そうなので自分のレンタカーで乗せていってあげることにする。

帰りは男橋を渡る。女橋に比べると長く、高い。

上流の女橋方面を眺める。よけいな人工物も見当たらずいい雰囲気。

長さ、高さ共に西祖谷のかずら橋とほぼ同じ感じ。ただ雰囲気はずっとこちらの方がいい

橋の中央で飛び跳ねるスタローン(仮称)。
教えたつもりはないが、自分が高所恐怖症なのをきっと知っていて、わざとやってるに違いない。日本人をバカにしている。

ベッカム(仮称)を乗せて、彼の案内で登山口の偵察に行ってみたが見つからない。実は登山口がさっきの橋の近くにあった事が判明。
「スミマセン」と恐縮するベッカム(仮称)に「灯台もと暗し」のことわざを伝授する。
ついでに
「大正デモクラシーと似てるけど違うよ」と言いかけ、そちらは喉の奥に飲み込んだ。

高さ1955mで四国二番目の高さ。ちなみに最高峰は1982mの石槌山(愛媛県)。
名残惜しいが、米英連合の2人とお別れ。見送りに手を振って車を出した。
今日中に香川県の丸亀城に行かなくてはいかないので山道を急ぐが、残雪が残っており、慎重に走る。
讃岐富士も見えてきた。
地方の「〜富士」なだけに、地方の「~銀座」同様、大したことないだろうと思っていたが、これがどうして、なかなか美しい。

丸亀城見学も無事終え、翌日の高松見学に備えてカプセルホテルにチェックイン。ちなみに丸亀城は自分の「三大好きな城」のひとつ。
他は安土と名古屋と姫路と高知だ。

石垣や曲輪がイカしてるぜ、丸亀城
「西祖谷のかずら橋」は正直、かなり期待外れだったが、東祖谷は色々と計算外ながら、かえって贅沢な旅になったように思う。
歴史民俗資料館のおばちゃんとの長話、そのおばちゃんに教えてもらった「奥祖谷の二重かずら橋」の秘境感、そして、一生分乗った野猿。
米英連合軍とのやりとりもあって、「旅ってやっぱり楽しいな」と思うとともに、「旅は計算外の方が記憶に残る」というのも、真理だなと再確認できた。
<おわり>
旅の始まりはこちら↓
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