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6万6000歩を歩いて、つながる魅力のかけらたち。2026年、皆さんと巡りたい釜山のこと|Vol. 4 職人さんたちが立ち寄る地元の店

こんにちは。
韓国プレミアムギフトセレクション「梅と木もれ日」です。

2026年、当店では韓国・釜山にて、憧れのハン・ジヒ先生に学ぶチョガッポのワークショップを企画しています。その舞台を自らの目で確かめ、最高のプログラムをお届けするために、3泊4日の下見旅行へ行ってきました。

自分の足で歩き、街の空気を感じる中で刻んだ歩数は、6万6000歩。

Vol.1、2では海雲台(ヘウンデ)の景色と食を、Vol.3ではHANJIHEE CLASSICの直営ショップをご紹介しました。続くVol.4では、先生や工房の職人さんたちが、日々の制作の合間にふと立ち寄る「地元の行きつけ」をご紹介します。

これまでの記事もあわせてお楽しみください。


「東莱ハルメパジョン」|HANJIHEE CLASSIC創業の地で四代続く名店

釜山名物 東莱パジョン

「東莱(トンネ)パジョン」をご存知でしょうか?釜山の東莱区で100年近く受け継がれてきた伝統の郷土料理です。

一般的なパジョン(ネギのチヂミ)と違うのは、ふっくらとしたボリュームと、しっとりとした食感。小麦粉ではなく米粉(もち粉やうるち粉など)を使い、蓋をして蒸し焼きにするというこの地ならではの独特な調理法です。

真鍮の器で提供されるふっくらとしたパジョン。世代を超えて愛される名店の丁寧なもてなし。

地元で有名な「東莱ハルメパジョン」を先生と訪れました。ここは、かねてより先生から勧められていた名店。韓国の「中小ベンチャー企業省」公認の「100年店舗」にも選定されている老舗です。

テーブルに運ばれてきたのは、お好み焼きほどの厚みのあるダイナミックなパジョン。ねぎ以外にも、エビや貝のむき身などが入って、どこから箸を入れても具沢山の食感を楽しめました。酢コチュジャンにつけていただくところも、東莱パジョンならではです。

生地自体に味がついているため、何もつけなくても十分美味しい

ビビンバも注文しましたが、パジョンだけでもボリューム満点で、大ご馳走のランチになりました。

コンドゥレ(高麗あざみ)ビビンバを注文


先代の頃から通う、先生の馴染みの店

「東莱ハルメパジョン」は、ここに嫁いだ女性たちにより代々引き継がれた店で、現在は四代目がその味を守っています。

そしてここ東莱は、実はHANJIHEE CLASSIC創業の地でもあります。現在の場所に移転する前、工房はこの店からほど近い場所にありました。先生にとってこのお店は、先代の頃から慣れ親しんだお店だそうです。


「カオン」| 職人さんの行きつけのランチ、釜山名物「ミルミョン」

釜山に来たら一度は食してほしい麺料理

釜山の食文化は本当に豊かで、郷土料理がたくさんあります。「ミルミョン」もその一つ。冷たくしていただく「冷麺」なのですが、一般的な冷麺と違うのはその原料です。そば粉ではなく、小麦粉の麺で白っぽい色をしています。日本人の口にはよく合う、ラーメンに近い食感です。


直営ショップから歩いて10分、職人さんが通う「カオン」

3年前、私が初めてミルミョンをいただいたのが「カオン」で、先生や職人さんたちとお昼をご一緒させていただいた時でした。「カオン」は、ミルミョンのチェーン店のひとつで、ここ温泉川(オンチョンチョン)店は、直営ショップから歩いて10分ほど。先生や職人さんの行きつけのお店です。

澄んだスープの水ミル麺、汁なしのビビン麺、二つを掛け合わせた水ビビン麺の3種がある。写真は水ミル麺(撮影2024年)。今回は時間の関係で食事はせず、店舗の位置と、直営ショップまでの道のりを改めて確認した。
ビビン麺(撮影2023年)



「MOMOS COFFEE」| 先生の愛するコーヒー店

釜山のコーヒーカルチャー

ソウルに行くとコーヒーショップの多さに驚かされ、平日のお昼時には、ドラマのワンシーンのごとく、サラリーマンがアイスコーヒーを片手に歩いているのをよく目にします。それは釜山も同じで、むしろ釜山こそが「コーヒー都市」として認識されているのをご存知でしょうか?

韓国国内に流通する輸入コーヒー豆の90%が釜山港から入ってくるため、新鮮で多様なコーヒー豆に接することができるという地域性を活かし、コーヒー文化が深く根付いています。田浦(ジョンポ)、ヘリダンギル、影島(ヨンド)などカフェ通りが市内各所にあるだけでなく、専門人材の育成にも投資するなど、自治体がコーヒー産業を支援する動きもあります。


ワールドバリスタチャンピオンを輩出した「MOMOS COFFEE」 

釜山のコーヒー産業を牽引するブランドのひとつに「MOMOS COFFEE」があります。2019年に韓国人初のワールドバリスタチャンピオンを輩出したことで名高いだけでなく、世界16か国の生産者とつながり、豆の仕入れから焙煎、バリスタ養成からコーヒーを通じたコミュニティづくりまで、すべて自社で行い、しっかりとしたビジョンと経営哲学のもと、スペシャルティコーヒーの価値を伝え続けている、なかなか興味深い企業でもあるんです。

MOMOS COFFEE 本店

ですが、その出発は、東莱(トンネ)の温泉場(オンチョンジャン)駅近くに構えた、わずか4坪の狭小スタンドでした。「東莱で生き残れば、どこでもやっていける」という気概で、観光客で賑わう海雲台のようなロケーションではなく、ローカル色の強く住民の年齢層も高めな場所を敢えて選んだそうです。

創業から約20年。今年2月には、「Coffee Fest Madrid 2026」にて「The World's 100 Best Coffee Shops」の22位にランクインするなど、世界で認められるブランドに成長しています。

ハン・ジヒ先生は、そんな事業家マインドに共感するMOMOSファンのひとりです。私は先生にご案内いただき、温泉場の本店と、影島店に一度ずつ行ったことがありますが、どちらも開放感のある空間で居心地がよく、慌ただしい旅の合間にゆったりと心を落ち着けられるひとときを過ごしました。ワークショッププログラムで皆さまをご案内したいお店のひとつです。

中庭テラス席(撮影2024年)



「Vol.5 釜山最大の繊維問屋街を訪ねて、見えてきたチョガッポの現在地」へと続きます。

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