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note副業7ヶ月目|「副業」が消えた日と、湘南の風が教えてくれたこと

副業を始めて7ヶ月が経ちました。

前回の記事では、6ヶ月目に「物語を紡ぐ人になりたい」という気持ちに気づいたことと、Kindle本を出版したことについて書きました。

では、7ヶ月目はどうだったのか。

今月は、不思議な月でした。
収益は0円に戻りました。劇的な数字の伸びもありません。
それなのに、今までで一番穏やかな気持ちでこの記事を書いています。

そして同時に、ひとつの問いが頭の中にずっとあります。

「今やっていることを、このまま副業として続けていくのだろうか。」

まずは実績をまとめます。

■note
公開記事226本
・フォロワー762人
・有料記事の売上0件
・記事公開連続147日達成
・ホラー作品の連載を開始

■X
フォロワー1,048人
・毎日投稿を継続中

■Kindle
第2巻『不安な夜に読む小さな寓話30話』を出版
・売上は0円

6ヶ月目と比較してみます。

noteのフォロワーは633人から762人へ。
連続公開日数は116日から147日へ。
Xのフォロワーは1,060人から1,048人へ、わずかに減少しています。

なお、前回の記事でnoteの記事数を290本と書きましたが、正しくは181本でした。ここで訂正させてください。

数字だけを見れば、大きな変化はありません。
売上は0円に戻り、Xのフォロワーもほぼ横ばいです。

しかし、7ヶ月目に起きた変化は、数字では測れないものでした。




1.湘南の海が教えてくれたこと

7ヶ月目に、湘南へ行きました。海の日の連休を使った、数日間の小旅行です。

6ヶ月目の記事で、「本業を変えることも、本気で考え始めています」と書きました。7ヶ月目、その気持ちがさらに進んで、住む場所を変えることまで考え始めていました。海辺の暮らしへの漠然とした憧れがあったのです。それを確かめに、湘南を訪れました。

数日間、海辺で過ごしました。夜の波の音、朝焼け、夕焼け、サーファーが波を待つ姿。その体験は別の記事に詳しく書きました。

ここでは、その旅の結論だけを書きます。

湘南は、私にとって「住む場所」ではなく「訪れる場所」でした。

海は美しかった。しかし、私が本当に求めていたのは、もう少し静かな場所だったのかもしれません。湖のそばとか、緑の深い場所とか、もっと小さくて深い静けさ。湘南の海は開放的で力強くて、でも少しだけ落ち着かなかった。

期待外れかというと、そうではありません。「ここに住みたい」が「ここに会いに来たい」に変わった。それは居場所をひとつ見つけたのと同じことです。そして、期待通りにならなかったからこそ、自分が本当に求めているものが見えてきました。

頭の中で考えているだけでは見えなかったことが、実際にそこに立つことで見えてくる。これは副業を始めたときと同じです。動いてみて初めてわかることがある。


2.「副業」という言葉が消えていく

6ヶ月目の記事で、「いつの間にか、副業ではなくなっていました」と書きました。
7ヶ月目、その感覚がさらにはっきりしてきています。

以前は、毎月の記事を書くたびに「収益」という言葉が頭の中を占めていました。1ヶ月目は「1円も稼げていない」と焦り、2ヶ月目は「0円」に戸惑い、3ヶ月目は折れかけました。4ヶ月目にようやく最初の売上が生まれたとき、あの数百円がどれほど大きかったか。

しかし7ヶ月目の今、売上が0円に戻ったことに対して、不思議と以前ほどの重さを感じていません。

これは、あきらめたのではありません。
「副業」という枠が、自分の中で静かに溶けていっているのです。

物語を書いている時間。新しい企画を考えている時間。noteに記事を公開する時間。これらは「本業の補助」でも「収入を増やすための手段」でもなく、ただ書くことへの興味が増しているのです。書きたいから書く。それだけの話になりつつあります。

しかし、ここで正直に向き合わなければならないことがあります。

「書きたいから書く」だけで、この先どうするのか。

副業を始めた理由は、会社員の収入だけに縛られない生活を手に入れるためでした。7ヶ月が経ち、226本の記事を書き、Kindle本を2冊出し、147日連続で投稿を続けてきました。しかし、収益は7ヶ月間で合計7件、千数百円。

「副業」として続けていくのであれば、収益化の戦略を本気で考える必要があります。
「副業」ではないのであれば、これは一体何なのかを定義し直す必要があります。

今はまだ、はっきりとした答えは出ていません。

ただひとつ言えるのは、書くことそのものは人生の中心に据えたいと思っているということです。副業であろうとなかろうと、この気持ちだけは確かです。

だから8ヶ月目は、書くことはやめずに、初めて「どう届けるか」を考えてみようと思います。書きたいものを書く。その気持ちは変えない。でも、書いたものが誰かに届く道を、少しだけ意識してみる。

湘南で「住む場所」と「訪れる場所」の違いに気づいたように、「副業」と「自分のやりたいこと」の間にも、まだ見えていない答えがあるのかもしれません。


3.ホラーを書くという寄り道

夏なので、ホラー作品をnoteで書き始めました。

これまで書いてきたのは、寓話やエッセイ、バーを舞台にした静かな物語でした。ホラーはまったく違うジャンルです。

なぜホラーを書こうと思ったのか。正直に言えば、「夏だから」という、それだけの理由です。

しかし、振り返ってみると、こうした「軽い気持ちで始めること」が、自分にとっては大切な原動力になっていることに気づきます。

4ヶ月目に初めて売れたのは、「面白いからやってみよう」と軽い気持ちで始めたGrokマガジンでした。Bar Vendrediも、ショートストーリーの連載も、すべて「やってみたい」という素朴な気持ちから生まれています。

ホラーもまた、そのひとつです。

新しいジャンルに手を出すことで、物語の書き方そのものが広がっていきます。静かな寓話とは違う文体、違う構成、違う緊張感。書いてみて初めてわかることがたくさんありました。

5ヶ月目の記事で、「私が本当に好きなのは、新しい何かを生み出すことなのかもしれない」と書きました。ホラーという新しい挑戦は、まさにその「未知との出会い」です。

寄り道に見えるかもしれません。
しかし、湘南への旅もそうだったように、寄り道の中にこそ思いがけない発見があります。散歩が好きな自分は、それをよく知っているはずです。


4.立ち止まれない自分と、それでも前を向ける理由

4ヶ月目に「立ち止まって考える」と書きました。
5ヶ月目にも書きました。
6ヶ月目にも書きました。
そして6ヶ月目の記事では、「3ヶ月連続でやりますと書いて、3ヶ月連続でできていない」と正直に認めました。

7ヶ月目。
分析は、やはりできていません。

4ヶ月連続で、同じ反省を書いています。
「来月こそは分析します」と書いて、翌月もまた分析せずに記事を書いている。そしてまた「来月こそは」と書く。もはやこれ自体がひとつの連載になりつつあります。

笑い話のようですが、でもこれが正直な自分です。

6ヶ月目の記事で「立ち止まれなかった自分を、もう責めません」と書きました。

7ヶ月目、この言葉の意味がさらに深くなっています。

立ち止まって分析する代わりに、226本の記事を書きました。連続147日、一日も休まず公開し続けました。Kindle本を2冊出しました。ホラーという新しいジャンルにも挑戦しました。湘南に足を運び、「住む場所」と「訪れる場所」の違いに気づきました。

立ち止まれなかったのではなく、歩きながら答えを探してきたのかもしれません。

6ヶ月目に書いた言葉を思い返します。
「静かな中にある美しさに気づける作品を、届けたい。」

この答えは、分析から生まれたものではありませんでした。226本の記事を書き続けた手が、教えてくれたものでした。

分析が必要ないとは思いません。今やっていることを「副業」として本気で育てるのであれば、いつかは向き合うべきだと思っています。しかし今の自分には、書き続けることの方が大切です。

湘南で、波を待つサーファーを見ていました。波を待つ。来たら乗る。落ちたらまた待つ。分析して波を呼べるわけではありません。ただ海に出続けることが、波に乗る条件です。

もう少しだけ、この歩き方を信じてみようと思っています。


5.Kindle第2巻と、0円の意味

7ヶ月目に、Kindle本の第2巻『不安な夜に読む小さな寓話30話』を出版しました。

1冊目の『心が疲れた日に読む小さな寓話30話』に続く作品です。
売上は、2冊とも0円です。

この「0円」をどう受け止めるか。

1ヶ月目の自分なら、きっと心が折れていたと思います。3ヶ月目の自分なら、「コンパウンド・エフェクト」という言葉で自分を支えていたでしょう。

7ヶ月目の自分は、少し違う感覚を持っています。

Kindle本を2冊出した。これは、半年前の自分には想像もできなかったことです。noteの有料記事を恐る恐る公開していた自分が、本を出版している。しかも2冊。

0円という数字は変わりません。しかし、「本を2冊出した人間」と「本を1冊も出していない人間」は、まったく違う場所に立っています。

売れていないことは事実です。導線の設計ができていないことも、マーケティングが足りないことも、わかっています。

しかし、作品は確かにそこにあります。いつか誰かの手に届く可能性は、0冊のときよりも確実に高くなっています。

Kindle本の0円と、1ヶ月目のnoteの0円は、同じ「0円」でも意味がまったく違います。1ヶ月目の0円は、何もないところからの出発でした。7ヶ月目の0円は、226本の記事と2冊の本と147日の継続の上にある0円です。

土台は、確かに積み上がっています。

ただ、この土台の上に何を建てるのか。それを考える時期に来ているのだと、7ヶ月目の自分は感じ始めています。


おしまいに

7ヶ月間を振り返ると、こんな流れが見えてきます。

1ヶ月目、動き出しました。
2ヶ月目、書くことが好きになりました。
3ヶ月目、続ける理由を見つけました。
4ヶ月目、最初の成果が生まれました。
5ヶ月目、惰性と向き合いました。
6ヶ月目、自分が何をしたいのかに気づきました。
7ヶ月目、変化に向かって歩き始めました。

湘南で、ひとつ学んだことがあります。

期待通りの場所にたどり着かなくても、行ったことに意味がある。「住む場所」だと思って訪れた場所が「訪れる場所」だった。でも、そのおかげで自分が本当に求めているものが見えてきた。

副業も、同じなのかもしれません。「稼ぐ手段」として始めたものが、いつの間にか「書くことへの愛」に変わっていた。期待していた形とは違うけれど、7ヶ月前の自分には想像もできなかった場所に立っている。

「副業」という言葉が自分の中から消えつつある今、次に何が来るのかはまだわかりません。このまま書き続けることが正解なのか、収益化に本気で向き合うべきなのか、あるいはまったく別の道があるのか。

もし今、悩んでいる方がいたら、ひとつだけ伝えたいことがあります。

一度、小旅行に出てみてください。画面を閉じて、知らない場所を歩いてみてください。日常を少しだけ離れると、日常の中では見えなかったものが見えてきます。

私もそうでした。湘南に行かなければ、「住みたい」と「会いに来たい」の違いに気づけなかった。そして副業を始めなければ、書くことが好きだという自分にも出会えなかった。

まだ答えは出ていません。
ただ、歩いています。
湘南の海沿いを歩いたときのように、方角を決めず、地図を持たずに。

8ヶ月目には、また何か見えているかもしれません。
そんなことを思いながら、今日も文章を書いています。

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