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note副業6ヶ月目|副業を始めた人が、物語を紡ぐ人になりたいと思った話

副業を始めて6ヶ月が経ちました。

半年前、「1円でもいいから自分の力で稼ぎたい」と思ってnoteを始めました。
6ヶ月後の今、頭の中を占めているのは売上の数字ではなく、「次はどんな物語を書こうか」ということです。

いつの間にか、副業ではなくなっていました。

まずは実績をまとめます。

■note
公開記事290本181本
・フォロワー633人
・有料記事の売上1件(200円)
・記事公開連続116日達成

■X
フォロワー1,060人
・毎日投稿を継続中

■新しい挑戦
Kindle本『心が疲れた日に読む小さな寓話30話』を出版

5ヶ月目と比較してみます。
noteの記事数は134本から290本181本へ。ほぼ倍増しています。
noteのフォロワーは574人から633人へ。
Xのフォロワーは1,060人でほぼ横ばいです。
売上は2件から1件へ。

数字だけを見れば、劇的な変化はありません。
Xのフォロワーは伸びず、売上も減っています。

記事数は倍増したのに、フォロワーや売上はそれに見合った伸びを見せていません。書く量は増えた。でも、書いたものが読まれる導線を作ること、作品と収益をつなぐことには手が回っていない。今月の数字は、そのことをかなり正直に映し出していると思います。

しかし、この6ヶ月目に起きた一番大きな変化は、数字の外側にありました。




1.Kindle本を出しました

6ヶ月目に、Kindle本を出版しました。

『心が疲れた日に読む小さな寓話30話』

心が少しだけ静かになれる、そんな作品集です。

2ヶ月目にショートストーリーの連載を始めたとき、まさか半年後に自分が本を出しているとは思いませんでした。ショートストーリー、物語マガジン、そしてKindle本。いろいろ試してきたものが、ようやく一つの方向に繋がり始めた気がしています。

副業を始めた頃は、有料記事のタイトルに「副業ノウハウ」のような言葉を並べていました。それが今、出版した本のタイトルは「寓話」です。

この変化が何を意味するのか。6ヶ月目は、その答えがようやく言葉になり始めた月でした。


2.「副業」ではなくなった日

5ヶ月目の記事で、惰性について書きました。
手は動いているのに、心が動いていない。歯磨きのように、ただ続けるだけ。

6ヶ月目、その惰性から抜け出せた瞬間がありました。

それは、1週間分の物語をまとめて作っていたときです。

連続116日の投稿を支えるために、シリーズものをいくつか準備するようになりました。効率のためでした。負担を減らすための工夫でした。しかし、1週間分の物語を組み立てているうちに、気づいたのです。

これは、楽しい。

ただ楽しいのではなく、時間を忘れるほど楽しい。仕事終わりの疲れた頭でも、物語のことを考えていると頭が冴えてくる。登場人物の気持ちを想像しているとき、自分の気持ちまで動いている。

5ヶ月目に「火の在り処を探してみてください」と書きました。
6ヶ月目、その火の正体がわかりました。

私にとっての火は、「副業で稼ぐこと」ではなく、「物語を作ること」だったのです。

この気づきは、小さいようで、とても大きなものでした。
そして不思議なことに、そう気づいてからの方が、手は止まらないのです。


3.本業が揺らぎ始めた

6ヶ月目に起きた、もうひとつの大きな変化があります。

本業に対する気持ちが、はっきりと変わりました。

副業を始める前、本業に対して「モヤモヤ」があるとは感じていました。しかし、それは漠然としたものでした。何が不満なのか、はっきりとは言えませんでした。

6ヶ月間、副業を続けてきたことで、その「モヤモヤ」の正体がわかりました。

取り組んでいる時間の密度が、全く違うのです。

本業の8時間と、副業の2時間。同じ「働く」という行為なのに、そこに流れている時間の質がまるで違います。副業で物語を書いているとき、時間は水のように流れていきます。本業では、時計の針が重く感じることがあります。

これは本業が嫌いだとか、仕事を怠けたいとか、そういう話ではありません。
ただ、自分の中にある熱量の差に気づいてしまったのです。

副業のように、やりたいと思える時間を増やしたい。

この気持ちが、6ヶ月目に入ってから日に日に強くなっています。本業を変えることも、本気で考え始めています。副業の割合を増やしていきたい。副業というより、創作の時間を人生の中心に据えたい。

半年前、公開ボタンを押すことすら怖がっていた自分が、今、人生の方向を変えようとしています。あの日の小さな一歩が、ここまで連れてきてくれました。

もちろん、これは簡単な話ではありません。
生活があります。安定もあります。会社員十数年の蓄積もあります。
しかし、6ヶ月間で学んだことがひとつあるとすれば、それは「動かなければ何も変わらない」という、あの初月に書いた言葉そのものです。


4.立ち止まれなかった自分を、もう責めません

4ヶ月目に「5ヶ月目は立ち止まって考える」と書きました。
5ヶ月目にもまた「6ヶ月目こそは方向性を見直す」と書きました。

結果、6ヶ月目もできませんでした。

134本の記事を分析すること。収益化に成功している方々の記事を読み込むこと。「誰に向けて、何を届けるのか」を明確にすること。3ヶ月連続で「やります」と書いて、3ヶ月連続でできていません。

正直に言えば、立ち止まることが怖かったのだと思います。
立ち止まって数字を見たら、もう書けなくなるのではないか。分析した結果、「向いていない」という答えが出たら、この楽しさごと手放さなければならないのではないか。

だから、立ち止まる代わりに、書き続けることを選びました。290本の記事を書き、Kindle本を出し、物語を紡ぎ続けました。分析はできていません。収益化の戦略も立てていません。そこは逃げずに認めなければなりません。

ただ、290本181本を書き続けた果てに、ひとつだけ見えてきたものがあります。

「誰に向けて、何を届けるのか」という問い。
分析からではなく、書き続けた手が、その答えを教えてくれました。

静かな中にある美しさに気づける作品を、届けたい。

これは、マーケティングの教科書に載るような答えではありません。ターゲット読者のペルソナでもありません。しかし、290本181本の記事を書いた自分の中から、自然と浮かび上がってきた言葉です。


5.物語を紡ぐ人になりたい

半年前、私は「副業を始めた会社員」でした。
今、私は「物語を紡ぐ人になりたい」と思っています。

この変化は、計画して起きたものではありません。
1ヶ月目に希望と現実のギャップに打ちのめされ、2ヶ月目に書くことが好きになり、3ヶ月目に複利という考え方に出会い、4ヶ月目に最初の1円が生まれ、5ヶ月目に惰性と向き合い、そして6ヶ月目にKindle本を出版した。

その一つひとつが、少しずつ自分を変えてくれました。

ただ、ここで正直に書いておかなければならないことがあります。

副業としての目標が、失われつつあります。
「稼ぐこと」。それが副業を始めた理由だったはずです。1ヶ月目に立てた「1円でもいいから自分の力で稼ぐ」という目標。4ヶ月目にそれを達成したあと、次の目標は「もっと稼ぐ」であるべきでした。

しかし今の自分の頭の中にあるのは、「次はどんな物語を書こうか」ということばかりです。

これが良いことなのか、悪いことなのか、正直わかりません。
「好きなことをやれ」と言う人もいるでしょう。「それでは食べていけない」と言う人もいるでしょう。どちらも正しいのだと思います。

ただ、その答えは今の自分が出すものではないのでしょう。
これから書き続けていく中で、少しずつわかっていくことなのだと思います。

今はただ、作品を作る喜びに浸っていたい。
そう思っている自分がいます。
それを否定せずに、もう少しだけこの感覚と一緒にいようと思います。

290本181本の記事。連続116日の投稿。Kindle本の出版。
収益は6ヶ月間で合計7件、千数百円。副業の成績としては、お世辞にも良いとは言えません。

しかし、半年前の自分と今の自分を比べれば、確かに違う場所に立っています。


おしまいに

6ヶ月間を振り返ると、こんな流れが見えてきます。

1ヶ月目、動き出しました。
2ヶ月目、書くことが好きになりました。
3ヶ月目、続ける理由を見つけました。
4ヶ月目、最初の成果が生まれました。
5ヶ月目、惰性と向き合いました。
6ヶ月目、自分が何をしたいのかに気づきました。

会社と自宅の往復だけだった生活。知らない街を歩くことが好きだった自分。読書という思考の散歩を愛していた自分。その自分が、今度は自分の言葉で物語を作り、誰かに届けようとしている。

散歩する人が、道を作る人になろうとしている。
それが、この6ヶ月間だったのだと思います。

もし今、副業を始めようか迷っている方がいたら、伝えたいことがあります。

動いてみると、自分でも知らなかった自分に出会えることがあります。

あなたの小さな一歩を、信じてみてください。

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