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【Hey!英★エッセイ】トイレの話⑤英国トイレのなぜ(考察編)

しばらく前のエッセイから日数が経ってしまったが、そろそろまとめ考察をしておこうと思う。本当にくだらないなぁと思いながら書いていますが、英国暮らしが長くなればなるほど、ある意味「トイレ」を理解することは、日々の生活の質に関わってくると信じています。

これまでの記事
プロローグ⇒こちら
トイレの選び方⇒こちら
トイレの話④旅先で出会ったトイレ⇒こちら
トイレのエピソード1 & 2(前半)⇒こちら
トイレのエピソード3 & 4 (後半)⇒こちら


なぜ、鍵がかからないのか

これは、エピソード後半編で言及しましたが、トイレの仕切りそのものの質が悪いこと、そして施工時の職人さんたちの技術そもそもの原因があるのかと推察しています。仕切りの壁自体が薄く、例えば個室が3つ連なっていたとして、1人がドアを「バーン」と閉めると、すべての個室が揺れるほど脆弱なところが多いです。そしておそらく、この「バーン」という揺れが継続して起こることで、個室の仕切りのネジなどが緩んだり、ゆがんだりすることで、結果的にひっかかりが小さくなるところが生まれると思われます。

このひっかかり、心配になるでしょ?!

そして次の写真の鍵を見てもらうとわかりますが、明らかに以前の鍵を取り外し、次の鍵を設置しているところが多い。まず「どうしたらロックが取れるまでいくんだろう…」と思うんです。そして、こちらのタイプの鍵も、ひっかかりがかなり甘いところが多いので注意です。

前の鍵に何が起こったのか

なぜ、便座の大きさがあっていないのか

これは渡英して数年はかなり不思議だったのですが、その原因は単純に、便座が割れるからです。
割れる原因は当然、そこに座る人に問題があります。英国の公衆トイレの便座は(日本もなのですが)プラスチック製。しかし、このプラスチックの耐久性がほとんどないのです。そこに例えば、普通の体型の人でも、少し勢いをつけてしまうと、簡単に「パキ」っといって割れます

そして、便座が度々割れるということが発生するために、それを交換する側としてはあくまで便座は消耗品。つまり、付け替えても安い、またペラペラのプラスチックを買うことになります。

よって、便座の大きさ自体に合わせて、便座の隙間などからの横漏れをなくしたいとか、見た目を気にしたいなどは一切ないため、大きさが合っていない便座と便器の共存となります。

なぜ、便座がないトイレがあるのか

便座がないトイレは基本的にタイプが2つあって、1つ目はただ、便座が取れたもの。2つ目は便座がもともとないタイプのものです。

1つ目ですが、これ…「便座なくても、空気椅子でいけるやろ?」的な雰囲気でそのまま継続して使われているところが時折あります。
なぜ便座が取れたことがわかるかというと、便座が固定されていたところの穴がそのまま開いているからです。これは、プラスチック製の便座が壊れやすいから、「なくてもいける?じゃ、いっか」という発想の転換ですね…。

2つ目は、もともとないタイプです。このタイプの前かがみは、年齢がいくと結構きついなと思います。日本が和式だけを使ってきていたら楽勝だったのかもしれませんが、洋式になれた今、足腰の鍛錬です。特に、出くわす公衆トイレのこのタイプは汚いことも多いのですが、本当に、体のどこにも接してほしくない…。それでも「用を足さなければならない」。そんなときには、絶望的にな気持ちになります。

写真がなかったのでChatGPTさんに作成してもらったのですが、ほぼ、イメージはこんな感じです。(こんなにピカピカならいいのにな)

脚力のいる便座なしトイレ

なぜ、荷物を置く棚や、掛けられるフックが少ないのか

前よりは圧倒的に付けているところは増えていますが、それでも「棚」はほぼ公衆トイレでは見かけません。タイル張りで、壁にタンクが埋められているようなところでは、その段差を利用して置けることもありますが、どこの町にもあるMarks and Spencerのトイレにも棚はありません。

買い物をした人は、その袋を直置きするか、あればフックにかけるのですが、このフックが、「かけられない」ほどの突起のある棒のような(見た目はスタイリッシュじゃないとも言えない)ときだと、かけても荷物は全部落ちてきます。

L字のようなフックも多いのですが、曲がっている部分が浅いためにカバンがひっかからないことも。結果、トイレで待っていると、下のドアの隙間から中の人の荷物が見えていることなど「あるある」です。

トイレに行きたいがため、ある程度「衛生観念」をオフする

前述のフック事情もあり、カバンは本当に汚いなと思います。しかし、この感覚でいなければ、英国で公衆トイレなんて入れなくなってしまう…そうして感覚を無にして慣れがでてくると、例えば道路でカバンの中から荷物を探したいけど、ベンチもないし、持って探せない!などのときに、ぽんっとカバンを路上に置いて探しちゃう…なーんて衛生観念なんて吹っ飛んでいるというような自分に気が付くことがあります。お恥ずかしいですが、日本に帰って度々「汚いよ」と注意されます。

フックの位置が高い

そして、これは英国人の人ですら言っていましたが、トイレによってフックの位置が高いことがあります。ちょっと高いのではなく、ハンドバッグの底をもって、持ち手だけをかけようとするくらい高いのです。こうなると、お年寄りの人、荷物が多い人には無理です。

棚が少ないのはスペースの問題かと察することができるのですが、フックがないのは、結局これまた、扉の作りが悪いこともあって、フックが荷物の負荷に耐えられず落ちる⇒取り換えされないままということもあるとあると思います。フックが「利用したい」「理にかなっている」ようなデザインになれば、トイレもより快適になるのでは考えるのですが、この辺は床に「置けば」簡単に解決されることなので、しばらくは現状維持でしょうか…。

なぜ、水流が強すぎて、流すと水が飛び散るほどなのに、ティッシュは流れないのか

これ、奇跡だと思います。時々、面白いほど水流が強く、便器の中が滝かと思うほどのトイレと出くわします。本当、ナイアガラの滝の滝つぼ状態。水は四方八方に飛び散るため、トイレの壁や水は水浸し。しかし…静けさが戻って便器を見ると、ティッシュは流れてない!

水流の強いトイレのティッシュは、流れてないことも往々にしてありますが、例えば「攪拌」された状態までいっていることもあります。しかし、結局流れてないORZ

日本のトイレメーカーの素晴らしさは、水量も少ないのに、きちんと流せることだと思います。陶器メーカーさんが作った便器のため、そこに付着してしまう汚れも少なく、その上に残る物が少ないことが「水量」を抑えるポイントのひとつとしてあると思いますが、さらに水の流れまで計算されていることもあり、流れる!これは素晴らしいです。

英国のトイレは力わざなのか、水が押し切る形で頑張っている感じです。しかし、ティッシュは流れない。かといって、ティッシュが質がよいとかいうわけでは全くありません。そして、その流れないことが「あるある」のため、少しティッシュが残っているくらいで、タンクに水がたまるのを待って流すような人はあまりいません。なので、もし前の人に続いて入ったとき、ティッシュが少し残っているくらいなら、「良し」ーなのです。

ティッシュonティッシュ

しかし、結局、少し残るが積み重なると、時間を置かずして詰まります。トイレに入ったときに、便器にティッシュがこんもり見えたら、もう使わない方がよいです。いくら人が待っていても「詰まっているから」と言って、他のトイレがあくまで待つことが最善策です。ときどきしびれを切らして「じゃぁ私がいくわ」という猛者がいますが、心よく譲ってあげましょう。

なぜ、手洗いの蛇口は水流が強すぎる、または熱すぎて手が洗えないのか

最近は、自動の蛇口が増えたのであまり見かけることはないかもしれません。しかし、まだプッシュ式の蛇口で、水とお湯が沸かれているところは注意です。
というのも、ときどき蛇口に「Caution! Hot water!」(注意!熱湯!)と書いてあります。これは、本当に熱湯が出るため、お子さんがいらっしゃる方は特に要注意です。水が冷たいからと言ってお湯を出すと、ちょっと触って「あつっ!」と手を引くほど熱いことが実際にあります。

また水流がこれまた強すぎることがあります。プッシュ式の蛇口は、プッシュして、プッシュが戻りきるまで水が出る仕組みなのですが、時折固いところがあって、がんばって押すと、ボウル部分に水が跳ね返り、びちゃびちゃになることがあります。もう、周りもびちゃびちゃ。手を洗うというより、軽いパニック状態です。

なぜ改善がないのか…

学校では「資源」などについて「エコ」とやっているのに、こういう小さいけれど日常で必ず使うものを介して「エコ」について考えることなどは、あまりないように思います。「プラスチックを減らす」などは大がかりにやって、勉強の中でもやっているようでしたが、水不足でここ数年、ところによって節水(庭の水やりなど)制限があったにも関わらず、「節水対策」として、日々たくさん使うトイレの構造自体を見直すなどには繋がらないのだろうか…と少し不思議です。

すべては蛇口などの機能・構造的な問題?

私は専門家ではないので、細かいことまではわからないのであまり言えませんが、やはり「物」そのものの「作り」に原因があるんだろうなとしか思えません。というのも、蛇口などに関しては「人の使い方」ではないからです。公衆トイレはやはり公共のものなので、費用を抑えなくてはならないというところも多いと思います。しかし、水道料金などを考えると、どこに投資すると一番なのかとも思ってしまいます。

なぜ、床にティッシュが落ちまくっているのか

これは、前に書いたトイレの選び方で紹介しましたが、下記のようなトイレットペーパーホルダーのところは、その確率が上がります。

これが、詰まっちゃうんですね…

この小さい穴から出てくるのですが、よく詰まります。その詰まった部分を引っぱる⇒ちぎれる⇒小さい紙⇒床に落とす⇒また引っ張る…このループです。

おそらく日本の人だと、そのティッシュの切れ端を床に落とすということもないのかなと思うのですが(備え付けのごみ箱はあるので)、英国ではおそらくそのまま…。
このペーパーホルダー以外のところでも、ティッシュがちぎれてしまったら落とすのが常態化しているのだと思います。ゆえに、床にティッシュが落ちまくっていると推察します。

まとめ

本当にくだらないなぁと思いながらも、同時に「トイレ」って大切な場所だなと改めて感じることができたなと、書いていて思います。

家でもそうですが、トイレがきれいだと、他の部屋もきれいにしたくなります。英国ではトイレとお風呂が一緒のところが多いため、1室きれいにすると、達成感がかなりあります。私は化粧品やシャンプーなども目につくところに出ているのが、圧迫感があり苦手なので、備え付けの棚にすべて収納を目指して掃除をしています。

日本に行った友人などは、日本のトイレに驚いて帰ってくることが実際にあります。英国でも、節水も兼ねて大改革が起こる日がくればなと祈りつつ、ひとまずこのエッセイはいったん終了したいと思います。
(他の国のトイレ話も、ちょこちょこ読みに行きたいな~)

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