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徹夜でタローマン。『大長編 タローマン 万博大爆発』をおかわり

映画視聴のために夜なべ

今わたしの中でブームのタローマン。現在劇場で絶賛上映中である。

ここだけは一部映画のネタバレになる。
とあるシーンで「ここからは飛び出すメガネをかけて、大迫力のシーンだ!(うろ覚え)」という声がけがある。初回視聴の際、3Dメガネが必要なことは誰も知らない。えっ聞いてないよなんていう苦情は受け付けない。だって言っていないもの。そういうキテレツな映画なのだ。だから二回目を見に行くことにした。

このあとはネタバレないので安心してほしい

前日に100均へ走った。厚紙・カラーセロハンをGETすべく、文具コーナーへ。ちょうどよい紙が無かったので、家にあるスケッチブックを使うことにした。

▲こども絵画展用に買ったドデカVer.。ちょっとした赤ん坊なら魚拓をとれるくらいのサイズ感がある。でかすぎて3年経っても無くならない。

ハサミ、定規、えんぴつを用意し、ひたすら測る&切る。説明書には「左目は赤色2まい、右目は緑色3まい」とあり、一枚じゃだめなんだ~へぇ左右非対称なんだ~などと、へぇボタンを押しまくりだった。姉弟を誘って見に行ったので、二つ作り終える頃には次の日になっていた。有意義な映画鑑賞のために徹夜することになるとは思わなかった。

▲大人になってから無心で工作するのって、かなり楽しい。

そして当日

あくる日、上映時間は13時だったのにガマンできず9時に到着。キャラメルポップコーンSサイズを注文し、はじけ残りの粒までしっかりかみ砕いてから一旦帰宅。昼寝をしてから集合時間に再訪した。もちろん再度ポップコーンを購入。NO MORE映画泥棒が終わるまでにむしゃむしゃ食べて、上映中は静かに視聴するスタイルを貫いている。

▲これを楽しみにしている人も多いのでは。

二度目の感想?中身を語るのは岡本太郎イズムに反するので割愛する。ぜひ映画館で体感してほしい。言えることは以下だ。

① 一度目は分からなかった背景の小ネタに気づけて楽しい
② 先の展開が分かっているから、「△△は実は☆☆が中に入っていて…」や、「◇◇は最後こう変わるからこんな表情をしているんだな」という見方ができる
③ とにかく岡本太郎の言葉がビシバシ刺さる

純粋にでたらめ映画を楽しみに行ったのもあるけれど、3つめのために見に行った感が強い。書籍で岡本太郎の言葉は読んだことがあるけれど、文字だけで頭で読むより、動くキャラクターがいてストーリーがあって、その流れでぶつけられるTAROの言葉は脳天にズガンと突き刺さる。わたしはなんて甘ったれた人生を送っていたんだろう。もっとやりたい事に飛び込もうじゃないか。体がカーっと熱くなった。

▲学生や社会人などの悩みに岡本太郎が飾り気なく答えてくれる本。

真っ赤なカウンターでゴングは鳴る

同じ映画を二度見るという人生初めての体験をしたあと。かなりのでたらめ映画にわたしもエネルギーを使い、腹が減ったので餃子の王将に行くことにした。

ひとりの夜は豚辛(ブタカラ)ラーメンをキメるのがルーティンである。なぜなら普段は幼児連れなので、辛いものはご法度。世話があるので熱いものを熱いうちに食べることが難しい。刺激があって、アツアツで、ガツンとうまいもの。ひとくち食べれば脳天までカーっとなるもの。それが王将の豚辛ラーメンだ。品名に“ブタ”がつくことからも、これを女性が一人カウンターですすることによって「女の子は清く正しく美しく」なんていうバカげた幻想を打ち砕くことにもなるから一石二鳥だ。女が一人ラーメンなんて恥ずかしい?そんなこと言う輩は上あごがベロリと剥がれるほど熱い玉子スープに沈めておけばいい。理由なんてない。本能が求める味。米を食べたい日はニラレバ定食一択。餃子はタレを使わず酢にコショーを振る派だ。やったことのない方はぜひ試してほしい。

肉が入っているのにその上卵もあるパラダイス。
ブタカラ地獄なら煮込まれてもいい。

注文を待っていたら…

今から対面するだろう奴(ブタカラ)を思い浮かべるだけでよだれが溢れる。心を鎮めるために本を手に取る。今日見た映画『大長編 タローマン 万博大爆発』 のパンフレットだ。

公式サイトより

真っ赤なカウンター×真っ赤なパンフ。テーブルはギトギト、手元にヘンテコ。あぁ私いま人間しているなあと満足していたら、「すみません。もしかしてそれタローマンですか?」と声がした。ハッとして顔を上げると、隣に座っていた男性がこちらを見ている。ラーメンを食べに来てすっかり油断していた。なんだこれは!と心の中の岡本太郎が叫んだ。

聞くと彼はこの映画を見るため遠征してきたという。確かに上映館が限られているのでそういう方も少なくないだろう。タローマンは人を動かすのだ。マニアックな人に出会いすっかり嬉しくなった私は、今日が初視聴だという彼に自作の3Dメガネをプレゼントしたのである。恐縮する彼に私は「いいんです。その代わりよかったらもう一度見に行ってください」という言葉を残し、ピッチャーから注いだ水を一気飲みしてお会計へと向かった。脳内では “いいんです。その代わり今度困っている人が居たらその人を助けてあげてください” と変換されていたに違いない。爪楊枝を口にくわえ、気分はすっかりキザなヒーローだった。



いまの気分


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青 石(せい せき)/ 文筆家・校正者・イラストレーター この記事を気に入ってくれたら、よければチップお願いします。一口100円から、何度でもOKです。いただいたお金は記事作成に使わせていただきます。

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