【つながる旅行記#435】『不思議と惹かれる作品』に出会いつつ、閉館時間が迫る…!!【大塚国際美術館】
前回は自分の好きなカオスを楽しみつつ、ゴヤの暗い世界観のあとにチキンカツを食べた。

そして展示は近代に入ったわけだが、『〇〇派』や『〇〇主義』がありすぎてわけわかめ状態である。
そう、自分は美術館には行くが、美術史の知識は皆無なのだ……!
まあでもほら、『好きな絵を探しに行く』っていうくらいの軽い気持ちで行く人間がいてもいいんじゃないかなって……。

というわけで、シャルダンの『赤エイ』である。
いやもう、このヌメヌメした質感たるや……!
部屋に飾るかといえば間違いなく飾らないわけだが、なんか目を引くよね!

そしてこちらの絵もなんだか見てしまった。
解説によると、風刺画で有名なホガースによる連作のひとつだそうだ。
『当世風結婚』のシリーズは貴族の政略結婚について描いているのだが、新婚翌日なのに倦怠感たっぷりな様子が表されている。

その裏には実に風刺的なあれこれがあり、絵の中にもそのモチーフが散りばめられているのだが……
それはともかく絵がすごく上手いね!!(語彙力)

こちらもホガースによる『古きイギリスのローストビーフ』という作品なのだが、登場人物たちの表情が実に良い……!
写実的でもありつつ、ちょっとしたコミカルさもあるというか。

なおこれは、『イギリスの豊かさを表すローストビーフを、フランスの貧しさを表すお粥の器を持った傭兵が物欲しげに見ている様子』を描いたものだ。
「いや何だよそのモチーフは」と突っ込みたくなるわけだが、この絵はホガースがフランスの港町カレーでスケッチをしていた際、官憲にスパイ扱いされたときの話が元だという。
(要塞をスケッチしていると思われたらしい)

そしてよく見たら、左下にエイがいた。

いやなんでエイが……?
いや、そういえば最初に紹介した『赤エイ』の作者であるシャルダンはフランス人なのだ。
イギリスの豊かさ(ローストビーフ)とフランスの貧しさ(お粥)を描いているのがこの作品ということを考えると、このエイはシャルダンへの当てつけという可能性が……!?
(まあ絵の作成年代は20年も違うんだけど)
やっぱり宗教画よりは近代絵画の方が楽しいかもなと思いつつ、次の部屋に入る。
薄暗い展示室の中にあったのは……

……!?
なんだかわからないが、この絵にめちゃくちゃ惹きつけられている自分がいるぞ!?
薄暗い展示室の中でほんのり照らされている、この少年……いや少女か?
本当に謎なのだが、どうもこの絵は他とは違う存在感を放っている気がしてならない。
絵の題名は……『犬を抱き壺を下げる少女』。
作者はトマス・ゲインズバラだそうだ。
しかしなぜ自分は、こんなにもこの絵に惹きつけられているのだろうか?
うーむ、これはしっかりと理由を考えてみる必要がありそうだ。
・・・
ま、まさかこれは……
庇護欲!?

そう、この絵は庇護欲をくすぐる要素が満載なのだ!!
・子ども
・破れた服
・割れた水差し
・貧しいだろうに子犬を抱く優しさ
・助けを求めるわけではなく、視線も外す少女
・少女と違ってしっかり目で訴えてくる子犬
・豊かさをあまり感じない背景
・貧しさを増幅させる暗い展示室
おいおい……!
これを計算して描いているとしたら、とんでもない絵なのでは!?
正直なところ、今まで見てきた中で一番心が動かされている。
恐ろしいわ……庇護欲。













いや〜……有名な絵の量が凄いことになってきたわ!!
なお大塚国際美術館は全て陶板画なので、さすがに大きな絵では分割線が入ってしまう。
だが近代絵画ゾーンは小さめの絵も増えてくるので、まるで本物なんじゃないかと思えることが増えるのだ。

ちょっと惹かれた上の絵も、31×25cmと実に小さい。
なお、この絵は何を描いているのかというと「博物学者が巨大な蝶を発見したのだが、捕虫網が小さすぎて無理だったわ」という場面である。
(謎すぎる題材だが……なんか好きだ)

そんなこんなで時刻は16時になった。閉館まではあと1時間です!
いやまだ近代の展示も見終わっていないのだが、残り1時間で1階と2階の展示を見るなんて可能なのか……?

いや、フロアの広さ的に、ちゃんと全部見られる可能性はまだある。
しかし10時に入館してから、もう6時間も見ているってこと……!?
もちろん途中でご飯タイムなんかもあったが、一つの美術館にこれほど長い時間滞在したのは初めてだ。
やはりとんでもないな……大塚国際美術館。
当初あった「チケット代の元を取れるのか」という考えは、現時点でもう完全に払拭された。
残りの『近代』と『現代』も、しっかり楽しみぬくぞ……!!
次回へ続く!!
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