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【つながる旅行記#417】瀬戸大橋は工事を始めるまでが長かったというお話【瀬戸大橋記念館】

前回は瀬戸大橋がない頃に人々を輸送してくれていた、宇高連絡船について語った。

そして悲劇によって高まった、瀬戸大橋実現への機運。

23年に及ぶ戦いが、今始まる……!


いや、ちょっと待て……?


「着工までの23年」

……紫雲丸事故は1955年、そして瀬戸大橋の完成は1988年

となると、瀬戸大橋ができたのは事故から33年後だ。

つまりどういうことかというと、『着工までのあれこれ』に23年かかっており、工事自体は10年だったのである!!


なおこんなに着工までに時間がかかったのは、瀬戸大橋単体の話というよりは『四国と本州を接続する』という大きな目標で計画していたからなのだろう。

そしてあれこれ模索された結果、四国と本州を繋ぐ3つのルートが決定する。

一つが『明石・鳴門海峡ルート』。

徳島と神戸を繋ぐ


もう一つが『尾道・今治ルート』。

今治と尾道を繋ぐ(しまなみ海道)


そして瀬戸大橋と呼ばれることになる『児島・坂出ルート』。

児島と坂出を繋ぐ(全部合わせて瀬戸大橋)


なお当時の建設省としては、宇高連絡船でおなじみの『宇野・高松ルート』なんかも考えていたようだ。

実現していたらこんな感じか…?

だがもしも『宇野・高松ルート』になっていたら、需要は高松市に一極集中してしまっただろうし、現在のような丸亀周辺の発展はなかっただろう。


そしてなにより、今のルートじゃなかったら自分が瀬戸大橋を渡ってきたときに楽しみにしている『富士山みたいな山がポコポコ見えてくる風景』も見れなかったことになる。

うむ、そう考えるとやっぱり今のルートが正解だな!!


そんなこんなでルートも決まり、様々な調査も行って、いよいよ着工となったのが1978年のことだ。

なお四国と本州を繋ぐ3ルートの建設は、第一次と第二次のオイルショックがめっちゃ被るという最悪な時期のせいもあってか、「税金の無駄遣いだろ!!」とかなり叩かれたらしい。


だがそんな声をどうにか乗り越えつつ、1988年に瀬戸大橋は完成する。

総工費は1兆1300億円

しかしこの橋が生んだ経済効果時短効果は、そんな金額を帳消しにするものだったことは言うまでもない。

(この素晴らしい景色も見られるし……!!)



そんなわけで、大久保諶之丞が夢見た瀬戸大橋は、長い時を経てついに実現したのだった。

自分が四国に気軽に来れるのも、間違いなくこの橋のおかげだ。

瀬戸大橋は3ルートで唯一、列車が通れる橋なのである。

(まあ国鉄が運営していた宇高連絡船の問題を解決するために作ったので、当然なのだが)


一方で、それまで本州と四国を繋いでくれていた宇高連絡船は、瀬戸大橋の完成とともに役目を終えることとなった。

宇高連絡船乗船記念証

なお、あくまでもこれは国鉄の連絡船事業が終わっただけなので、その後も宇高航路を繋ぐ民間フェリーは存在していた。

しかしどうにか残っていた民間フェリー1社も、2019年に運航を休止。

109年続いた海上輸送の歴史に幕を閉じた。


ちなみに、民間フェリー終了の原因には、瀬戸大橋の通行料金値下げの影響があるそうだ。

・・・

えっ、 瀬戸大橋って渡るのにお金かかるの……?


「何いってんだコイツ?」という皆さんの呆れた声が聞こえてくるようだが、自分はホントに車に縁がなさすぎるというか、正直避けてきたまであるので、そういう発想が抜け落ちていたのである。

こんな長大な橋を作ったら利用料金がかかるのも当然だよな……。

となると、通行料金はどんな感じなんだろう?

【瀬戸大橋の料金変化(坂出⇔早島)】
1988年(開通初期):6300円
2000年代:4100円(ETC割引導入開始)
2009〜2011年:1000円(高速道路休日1000円時代)

2026年現在:2310円(ETC利用)、4300円(現金)

料金の変化(普通車)

休日だとちょっと安くなったりもするようだが、現在はETC利用なら2310円で、現金だと4300円とのことだ。

ETCと現金では料金がほぼ2倍違うという事実に衝撃である。

そしてここでふと、積読チャンネルの飯田さんが言っていた「浮気する人はETC使わないんですよ、履歴が残るからね!」という謎の豆知識を思い出した。

こりゃあ浮気する人は、瀬戸大橋は渡りたくないことだろう……!


そして、38年前の開通初期の『6300円』という料金も凄まじい。

ちなみに現在と38年前は平均年収にさほど差がないので、おそらく当時も現代人と同じくらいの感覚だったと思われる。

橋を往復しようものなら、それだけで1万2600円かぁ……。


いつか車を買う際は、絶対にETCは載せようと思う自分なのだった。


そんなわけで、なんやかんやで完成した瀬戸大橋

しかしそこには様々な苦労や技術的なあれこれがあったのはいうまでもない。

そしてこの瀬戸大橋記念館は、それをジオラマというか縮小模型で解説してくれているものが大量にあるのだ……!

ジオラマ好きとしてはそれらを無料で見れるありがたさに震えているわけだが、ありがたく学ばせていただくとしよう。


次回へ続く!!


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