【つながる旅行記#418】『瀬戸大橋』を大量のジオラマで学ぼう!【瀬戸大橋記念館】
前回は瀬戸大橋の完成までの流れや、通行料の変化を知った。
それでは今回は、たくさんあるジオラマたちをじっくり見ていくとしよう。
まずはそうだな……自分が瀬戸大橋を渡ってくる際に毎回感動している飯野山でも見ようか。



うーむ、流石は讃岐富士と言われるだけのことはある。
実に富士山みたいな良い形だ……!
これはいつか絶対に登ってみたい山である。(標高は422mとのこと)

そしてもちろん橋の建設に関わるジオラマもある。
こちらは風洞実験の模型だ。↓

なにせ『強風が吹くと止まってしまう船の輸送問題を解消するための橋』なので、風に弱いのでは話にならない。
それでいて瀬戸大橋の全長は約13kmにも及ぶので、風の影響もそりゃ凄いことになる。
当時の人たちは様々な実験を繰り返し、ついには秒速66mの風にも耐えられる設計を作り上げたそうだ。
(ちなみに『非常に強い台風』でも、秒速54mくらい)

https://www.data.jma.go.jp/multi/cyclone/cyclone_caplink.html?lang=jp

うーむ、前回は「建設開始までに23年!?」なんてことを言ってしまったわけだが、なにせ瀬戸大橋の建設は国を挙げた大事業なのである。
そりゃ様々な実験が必要なのは当然だよな……。
・果たして巨大な吊橋にどうやってケーブルを架設すればいいのか?
・深い水深と強い水流がある中で、どうやって海中にコンクリートを打ち込むのか?
・それを行うための機械は存在するのか? (無いならどうやって作るのか?)
橋の建設にあたって出てくるそりゃもう様々な課題に対する実験を行い、新しい大型機械の開発もして、そこからやっと10年に渡る本番が始まるというわけなのだ。
(なお、工事による環境への影響や、その保証なんかの作業も発生する)
「さっさと工事開始すればいいのに😗」とか思っていた自分は最高に愚かでしたね……。
そしてもちろん『瀬戸大橋記念館』なので、瀬戸大橋もしっかりジオラマ化されている。

ふむ……?
展示を見ると、なにやら橋には色々な形式があるようだ。
『瀬戸大橋』はいくつもの島を繋いで作られた橋なわけだが、全てを同じ構造で作っていたわけではない。
島々を繋ぐ各段階で、『トラス橋』、『吊橋』、『斜張橋』の中からベストな構造をそれぞれ採用しているのだ。






そして車を使わない自分には関わりがないので気付かなかったが、岩黒島ループ橋というものもあるらしい。

なんだか凄いことになっている橋だが、どうやらここは岩黒島住民の許可がないと入れないという。
とはいえ民宿に泊まったりする場合は、民宿の人がゲートを開けてくれるようだ。
何気なく電車でかっ飛ばしていた風景の中に、まさかそんな世界があったとは……!


こちらは鷲羽山(わしゅうざん)トンネルのジオラマだ。
そうか、電車と自動車の上り下りで計4本もトンネルを掘らなきゃいけないのか……!
しかも説明によると、岩盤が脆かったという。
当時の最新技術を結集してどうにかしたらしいが、よく10年で作れたな……。

そして瀬戸大橋の建設中において、瀬戸内海の航路をゆく大量の船を止めるわけにはいかなかった。
なので、大量の灯浮標で工事区域を囲み、警戒船を24時間配置して対処したという。
航路での大事業にはこういう大変さもあるのだ。


こちらのアンカレイジ(吊橋のケーブルを固定するコンクリ構造物)は上向き5度の角度がつけられた多段斜面構造になっており、吊橋の塔にも電波吸収材を貼り付けている。
これは船舶レーダーの電波を反射・吸収して、偽像の発生を防いでいるのだ。
(偽像:実際には存在しないのに、レーダー画像上に現れてしまう虚像やノイズのこと)
ただでさえ緊張を強いられる瀬戸内海の航行なので、船舶レーダー上に混乱させる要素が発生するのを防止しているということだろう。



いやはや、何度も通らせてもらっていたというのに何も知らなかった瀬戸大橋だが、こんなにも長い歴史と、数々の苦労があったとは……!
今後瀬戸大橋を渡る際には、先人たちに感謝しながら渡ることになるのは確定である。



おや? こちらの銅像は……杉田秀夫さん?
ふむ。なにやらネット上にpdfがあったので読んでみよう。
瀬戸大橋を架けた男 杉田秀夫
https://www.pref.kagawa.lg.jp/documents/14715/64_67.pdf
いやめっちゃすごい人だった!!
もしこの人がいなかったら、瀬戸大橋の建設状況はかなり違ったものになっていたのでは……!?


いやはや、無料で見せてもらえたのが申し訳なくなるほどの素晴らしい展示の数々だった。
そして実は、他にも工事工程やらなんやらの紹介していない展示が大量にある……!

だがそれらについては、是非とも自分で見に行って確かめてほしい。
行こう、『瀬戸大橋記念館』!!
(行けないけど工事工程を知りたい人はこちらをどうぞ……!)↓

今までは『でかい橋だなあ…』としか思っていなかった瀬戸大橋だが、今の自分には違ったものに見えている。
あの四角い構造物をアンカレイジと呼ぶことも、『何のために存在するのか』も、展示を見た今ならわかるのだ。
うーむ、やはり知識を得るのは良いもんですね……!!

それでは、このあたりをちょっと散策するとしようか。
頭をいっぱい使ったあとは、クールダウンの運動タイムがちょうどいいのだ。
次回へ続く……!!
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