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【つながる旅行記#453】『三架橋』の歴史と長かった四国旅行の終わり【観音寺市郷土資料館】

前回は地域の年表をしっかり楽しみつつ、自分の知らない掛布団について知った。

さてさて、では残りの展示を見ていこう。

飯籠(イカキ)

見つけたのは飯籠(イカキ)という入れ物だ。

どうやら炊いたご飯をお櫃に入れると夏場は腐りやすいため、ご飯は通気性の良い『飯籠』に入れて、涼しいところに吊るしていたらしい。

まさに冷蔵庫が存在しない時代の知恵というわけだ。


だが、果たして自分がこの入れ物だけを見せられたときに、『ご飯を入れて涼しいところに吊るすための道具』なんて答えを出せるだろうか……?

『お櫃と竹の籠に入れたホカホカご飯の腐りやすさの違い』なんて考えたこともないし、飯籠を見ても『野菜か何かを入れてた道具』みたいに考えて終了だったことだろう。


そう思うと、古代の道具の用途を現代人が想像するのは、かなり大変なことなんだなと思えてきた。

うーむ、やっぱり博物館や資料館って大事だわ!


さて、なんとなしに壁を見ると、なんだか小さなパネルが貼ってある。

これはなんだろう……?

2004年の台風16号による最高潮位

パネルが示していたのは水害のときの水位だ。

なんとこの場所は2004年に高潮で120cm冠水したという。


へ〜……

いや、この場所が120cmなら、これまでに見てきた銭形砂絵なんて余裕でアウトなのでは!?

(海が近いどころではない)

そして実際のところ、台風による高潮で畑は泥と塩分で壊滅し、銭形砂絵は泥に埋まり公園の桜や松は水没したという……!

そして専門家は、

「農業は海水の塩分のせいで元に戻すまで数年かかる」

「桜や松は枯れるでしょう……」

と述べたそうだ。

・・・

ところがどっこい!

いざ2年経ってみると、桜や松は1本も枯れることはなかった。

そして農業も塩害に強い作物を作ることで問題なく再生し、むしろトマトなどは塩分が強いと甘くなるため、観音寺市の新たな特産品になりつつあるとか。

観音寺市の人々と植物は強い……!

【参考資料】
観音寺市の高潮被害に学ぶ今後の対策法:

https://www.kagawa-u.ac.jp/files/8714/8116/8960/ecc6be51d5ce21c1659bc9ebea34a8b7.pdf


そしてなんとに関する展示があった。

なんだかすっかり忘れていたが、自分はアニメの聖地巡礼を目的に観音寺市へ来ていたんだった。

#448より

どうやら琴弾八幡宮に向かうときに渡ったこの橋は、『三架橋』という名前のようだ。

展示を見るに、なんとここには約200年前から橋が存在していたとか。

一体昔はどんな橋だったんだろう……?

1829年

ふむ……当然ではあるが、今の橋とはかなり違う見た目だ。


しかしここから18年経つと……?

1847年

おお! この頃には3つの橋で構成されていたようだ。

そしてまさかの写真もあった。

やっぱり写真が残っていると、実際にあったんだなと実感できていいね!

なんとも昔の日本の橋という感じがする佇まいだ。


しかし明治になると、ストレートな橋になったらしい。↓

明治30年(1897年)

まあよくよく考えると、アップダウンがある橋って利便性としてはちょっとアレだもんな……。

そして、なんと1918年には台風で橋が消失したという。

流された三架橋(1918年)

おお……これは悲惨なことに……。

これは直るまでにかなりの時間がかかったことだろう。


そして時は流れて、1935年には鉄筋コンクリートで改修されたらしい。

見た目は今と同じような感じになってきたが、この頃はまだ今のような歩行者用の橋が存在しなかったようだ。

1935年当時は自動車の普及率が1%未満なので、これで何の問題もなかったということなのだろう。


写真を見ると、昭和42年(1967年)頃には歩行者用に分離した橋が確認できる。

この頃には、ほぼ現在と同じような姿になったと言えそうだ。

歩行者専用橋(1967年)


いやはや、自分が「アニメで見たやつ〜!」と思いながら渡っていたあの橋に、こんなにも長い歴史があったとは。

琴弾八幡宮に向かうこの橋は、昔から多くの人にとって重要なものだったんだなと実感する。

(橋を渡ったときはそんなこと一ミリも考えてなかったけどね……!)

そんなわけで、併設された世界のコイン館もしっかり見て、知識の補充は完了である。

いや〜、寄って良かった!!

やっぱりこういう資料館を見るのも大事だわ!


……そう、大事なのだ。

なぜならこの翌年(2018年)には、この資料館はカフェになっちゃうからね!!

KOTOHIKI COFFEE

ま、まあ無料の資料館だったからね……。

展示物に関しては他の資料館に移ったと信じたいところだが、時間が経てばこういう変化が起きることもある。

旅行というのは、一期一会……!


そして『つるや』に到着である。(ここも聖地巡礼スポット)

知識を補充したら、お腹もいっぱいにしておかないとね!

コシがあって美味いっ!!



いや〜……大満足の旅行だった。

徳島県の鳴門市から始まり、香川県ではこんぴらさんに参拝しつつ、観音寺市までの大横断をする4日間の旅。

我ながらめちゃくちゃ歩いたなと思う。

しかしまさか、こんなにも香川県を駆け巡ることになるとは思わなかった。

自分は東日本出身なうえに引きこもりだったので、この仕事に就くまでは西日本、ましてや四国の知識なんて全然なかった人間なのである。

しかし気付いてみれば四国四県すべてに訪れて、もはや自分の出身県よりも、四国の地理や歴史のほうが詳しくなっている。


様々な偶然や出会いが重なった結果、子どもの頃には想像もしていなかった方へ転がっていく……

これが人生……!

そんなわけで、また仕事の日々が始まる。

今の自分を支えているのは休みの日の旅行なんだなとひしひしと実感するが、どうにか頑張っていこう。

早く来てくれ、次の長期休み……!


次回へ続く!!


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