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【つながる旅行記#429】物量もスケールもおかしい大塚国際美術館地下3階を巡る【腹筋】

前回はいきなりのシスティーナ礼拝堂の再現に度肝を抜かれつつ、自分でも知っているレベルの名画の数々に遭遇した。

さて、お次は一体どんなものが待ち受けているのか。

なになに?

聖マルタン聖堂』……?

おぉ……!

こういう建物の再現はシスティーナ礼拝堂くらいで、あとは絵画ばかりになるかと思っていたのだが、どうやら違うらしい。

聖マルタン聖堂』が何なのかは存じ上げないが、単純な絵を見るだけでなく、建物が生み出す雰囲気まで体感できる展示が他にもあるとは……!

しかしなんというか、描かれている人々が皆『ほっぺたを染めた同じ顔』をしているのは一体どういう……?


いや、前回見たシスティーナ礼拝堂は1500年頃のミケランジェロの作だが、こちらは12世紀前半に描かれたものだ。

その頃はまだ写実がどうのこうのという段階ではなかったのかもしれない。

最後の晩餐

なんだか最後の晩餐もすんごいポップな感じだ……!


(なお、フランスにある本物が3D化されているようなので、気になる方はどうぞ)↓


そしてこちらは『聖ニコラオルファノス聖堂』である。

こちらの壁画は1300年頃に描かれたらしい。

もちろん描かれた場所も画家も違うので、比較するのは野暮というものだが、100年でかなり写実的になったな……!

秘技の間
貝殻のヴィーナス
鳥占い師の墓

しかしここまで見た展示だけで、一体いくらかかっているのやら。

そんな事を考えつつ進んでいくと、なにやら円形のフロアがあった。

ここでは古代系の展示をしているらしい。

そう、大塚国際美術館には紀元前の美術作品もしっかり存在するのだ。

こちらに描かれているのは『ヘラクレスとアルキュオネウス』。

しかし上の方に描かれた牛らしきものがやけに伸びていることに気づいた人もいるだろう。

伸びた牛

実はこれ、

壺に描かれたものを平面に起こしているのである……!

おいおい、そんなことまでしちゃうの……!?

美術に全力すぎるよ大塚国際美術館!!

確かに壺に描かれたものって、ちゃんと見るのは大変だもんな……。

博物館の土器展示なんかでも、基本的に後ろ側は見えなかったりする。

だが普通の絵画ですら手間なのに、壺の絵を陶板画にするなんて余計に手間がかかっているのは間違いない。

(もうこれ世界レベルで残すべき美術館だろ……)

そして歴史の資料集で見た覚えのある壁画を発見。

これは……アレクサンドロス大王のやつでは!?

そしてよく見たら、これはモザイク画(タイルを敷き詰める画法)だったようだ。

モザイク画で有名なポンペイで見つかったのだからそりゃそうだろという話なわけだが、なぜか「絵の具的なもので描いている」と思っていた自分の知識は流石としか言いようがない)

それはともかく、この作品の大きさも凄いのだ。

313×582cm

そう、この作品は『縦3.1m・横5.8m』の超巨大な壁画なのである!

資料集では2cm×3cmくらいだったのに、実物はこんな凄まじいスケールだったとは……!

そりゃ資料集にも載るわけだなと。

ゆるキャラ風味ゴルゴン
『将棋を指すアキレウスとアイアス』
『蛇を絞め殺す幼児ヘラクレス』
『飛び込む男』

も、盛りだくさんすぎる……!!


気付けばもう11時30分になっていた。

入館したのは10時頃なので、既に1時間30分も鑑賞しているわけだ。

なお、現在自分がいる場所は地下3階だが、この美術館は地上2階まで展示が存在する。

大塚国際美術館フロアマップ

(ぼ、ボリュームがおかしい……!!)


そしてまたもや登場した建物再現。

こちらはジョットが装飾を担当した『スクロヴェーニ礼拝堂』だ。

うーむ……下手したらここだけで1時間過ごせてしまう書き込み量だ。

しかしそういうわけにもいかないのが歯がゆすぎる……!

目力がすごい

中世

いやしかし、本当に昔の美術はキリスト教関連が多い。

1500年代の宗教改革までは、大衆には絵と説教で聖書の内容を理解させていたとは聞いていたが、本当に様々な絵柄で聖書のワンシーンや聖人が描かれている。

かなり写実的
かなり個性的
『貴婦人と龍』
腕組みしながら飛んでくる天使

とはいえ、そういう需要があったからこそ絵画技術が発展した側面もあるのかもしれない。

そして、十字架の形のキャンバスにキリストを描いたものもたくさんあった。

うーむ、発想が自由だ……!

なお、これらを鑑賞していて自分が気になって仕方がないものがあった。

それはイエス・キリストの腹筋である。

腹筋1
腹筋2
腹筋3
腹筋4

なんだこの見たことがない腹筋の描き方は!?

(しかし自分が知らないだけで、磔前の衰弱した人間はこういうお腹になるものだったりするのかも……?)


うーむ、当時の画家の観察力の賜物なのか、はたまた雰囲気で描いたのか。

謎は更に深まった……!

B3終了

そんなわけで、ようやく地下3階の展示を見終わった。

後半はサラッと見る感じで流したが、それでも現在時刻は12時である。

(展示は残り4階分あるのだが、1階に2時間のペースだと17時の閉館に間に合わないのでは……?)

そしてちょうどよくカフェを発見。

ここで休憩と食事をして、残りの展示を駆け抜けるのもありだが……。


……いや、まだ動ける

もうちょっと見てから食事といこう。

なにせ今のペースでは全部鑑賞できるかわからないし。


いつも通りの食事より鑑賞優先なムーブを選んだ自分だが、これが吉と出るか凶と出るか。

次回へ続く!!


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