見出し画像

タイミー⑤│アラフィフが未経験の物流事務に挑戦!アットホームな職場の昼休みが一番つらかった話

タイミーはこれで5回目。

これまでは、飲食店の洗い場や、
運送会社の早朝仕分けをやってきました。

どれも体力的にきつめの仕事。

体力を使わない仕事もやってみたいな…

そう思った私は、タイミーを使って、
人生で初めて物流センターの事務に挑戦してみることにしました。


──このときはまだ、
昼休みが一番つらいとは思っていませんでした。


これは私が45歳から“100の人生初”に挑戦している
ミケチャレ未経験チャレンジ』シリーズの第32弾。

心配性人の目を気にしてしまう私が、
勇気を出して一歩踏み出すリアルな体験談です。




アプリで仕事を検索してみると、

  • 事務のお仕事

  • 職場体験求人(長期採用見込み)

  • 10時~15時

と書かれた求人を見つけました。

食品トレーやパッケージを扱っている会社のようです。


お互いが合意すれば、
長期のパートとして採用してくれるとのこと。

そろそろ、落ち着ける場所が見つかるといいな。

そう思っていた私にとって、
職場の雰囲気も見られるこの求人は、
ちょうどよい挑戦に思えました。


でもオフィスでの事務作業。

できあがった人間関係の中に入るのは、
ちょっと怖い。

仕分けの仕事みたいに、
動き回れるわけでもない。

同じ空間で、
ずっと一緒にいることになる。

大丈夫かな…

そんな不安を抱えながらも、
思い切って応募してみることにしました。



好印象だった職場


数か月前にできたばかりの巨大な物流センター。
会社はその一角にありました。

広々としたロビー、館内に売店もある、
とてもきれいな建物。

土曜日だったからか、
シーンと静まり返っていました。

場所が分からず右往左往。

電話をすると、
眼鏡をかけた50代ほどの気さくな男性が、
入口まで迎えに来てくれました。


明るく広々としたオフィスには、
8デスクほどの島が4つ並んでいます。

その日いたのは、
少しぽっちゃりで朗らかに笑う40代の女性と、
先ほどの男性だけ。

他の人は、今日はお休みとのこと。

ふたりは仲が良さそうで、
アットホームな雰囲気。


応募動機や軽い雑談を交えながら、
仕事の説明が始まりました。

終始なごやかな雰囲気で、

なんか働きやすそう!

そう思い、
思った以上にリラックスできました。


仕事内容は、
食品パッケージの送り状の作成。

まずは商品の流れを理解するためにと、
倉庫を案内してもらいました。



オフィスのすぐ横にある倉庫。

たくさんの商品が、
上の方まで積みあがっています。

商品をピッキングして箱に詰める人。
リフトで上の商品を取る人。

たくさんの人が、
忙しそうに働いていました。


一部の人はタイミーで働いていると聞き、
のんびり見学している自分が、
少し申し訳なく感じます。

そんな私を心配したのか、
「入力作業は簡単だから大丈夫」と、
男性はにこやかに声をかけてくれました。



事務仕事の穏やかさに惹かれる


事務所に戻ると、
女性が送り状の作り方を
丁寧に教えてくれました。

私の仕事は、
倉庫でピッキングされた商品を、
どの会社に・いつ・何個発送するかをパソコンに入力。

その後、
送り状を印刷して、
伝票とセットしていくという作業でした。

入力も思っていたよりシンプルで、
間違えないよう気をつける必要はあるものの、
これなら私にもできそうだと思えました。

作業の合間に雑談もあり、
職場の雰囲気もとても穏やか。

こんな職場なら、私も働いてみたいかも…

素直にそう思いました。


これまでのタイミーでは、
最後の1分まで動き続ける仕事ばかりでした。

座って作業をしていても同じお金がもらえることに、
少し不思議な気持ちになります。

やっぱり単発ではなく、

決まった場所で働くほうが、
楽なのかもしれない…

そんな思いが、
少しずつ強くなっていきました。



今回は、
初めて昼休みをはさむ仕事でした。

私は、
何よりも職場でのランチタイムが苦手です。
できれば、ひとりで過ごしたい派。

人と話すと、
気疲れしてしまうからです。

過去には、ひとりでいられる場所を探して、
会社の非常階段で
お弁当を食べていたこともありました。

パートをしていた時も、
朝から昼過ぎまでの「休憩を挟まない仕事」を
選んでいました。

だから今回の仕事は、
私にとって少し違う挑戦でもありました。



恐怖のランチタイム


ついに、
お昼休みの時間がやってきました。

お弁当を持ってきたことを伝えると、
「この建物共有の休憩室があるから、そこで食べて」
と、男性が案内してくれました。

ビルの上階にある休憩室は、
見晴らし抜群。

全面が窓になっていて、
街並みが一望できます。

土曜日だけど、
そこで休憩している人もチラホラ。

男性は「13時までには戻ってね」と言い、
オフィスへ戻って行きました。

ひとりでゆっくり休憩できる…

そんな環境に、
ほっと胸をなでおろしました。

どの席に座ろうかと周りを見渡し、
見晴らしの良い窓際のカウンター席を選びました。

開けた景色が、
張り詰めていた気持ち
少しだけほぐしてくれました。



お弁当を食べ始めて5分くらいすると、
突然、誰かが隣に座りました。

休憩室はガラガラなのに、
なぜか私のピッタリ真横に。

チラッと横を見ると、
案内してくれた男性でした。

え?なんで…?!

一瞬、状況が理解できませんでした。


その男性は、
「ここ、いい?」

そう言って、
当たり前のように隣でお弁当を食べ始めます。

さっきまでのリラックスした気持ちは、
瞬時に消えていきました。

何か話さなきゃ…

無言が怖い私は、
「愛妻弁当ですか?」
興味もないのに聞いてみます。

少し間があって、
男性はこう答えました。

「この前離婚して、自分で作ってるんだ…」

………。

気まずい空気が流れます。

なにか他の話題にしなきゃ…

焦れば焦るほど、
頭の中は真っ白になって何も思いつきません。

すると男性は話し出しました。

奥さんと別れたこと。
子どもがいること。
離婚の理由。

会ってまだ数時間の人の少し重い話に、
ご飯が喉を通らなくなりました。

ひと通り話が終わって、
チラッと時計を確認してみます。

え、まだ20分しか経ってないじゃん!

昼休みは、
まだ40分も残っています。


男性は、
それから私にいろいろ質問してきました。

どこに住んでいるのか。
家族はいるのか。
前はどんな仕事をしていたのか。

採用面接も兼ねているのかな?
と思って最初は素直に答えていました。

そのうち話題は、
私の結婚生活のことに。

初対面なのに、
男性は根掘り葉掘り聞いてきます。


少し戸惑っていると、
今度は男性が自分のことを話し始めました。

実はひとりでさみしい。
再婚したいと思っている。
なんで離婚になったのか分からない。

「そうなんですね」と相槌を打ちながら、
眺めの良い景色を見て、
ただ時間が早く過ぎることを願いました。

ひと通り話し終わると、
シーンとした沈黙が流れます。

その空気に耐えられず、私は
「ちょっとお手洗いに行ってきます」
とスマホだけ持って席を離れました。



土曜日だからか、
昼休みなのにも関わらず、
お手洗いには誰もいなかったのが救いでした。

そのまま個室にこもり、
昼休みが終わるまで、
スマホを見ながらじっと過ごしました。

誰もいないその空間が、
いちばん落ち着ける場所でした。

でも、アラフィフになっても、
こんなふうに逃げてしまう自分が情けなく
どうしようもなく惨めに感じました。

その後、
恐る恐る休憩室に戻ると、
男性はいませんでした。

ようやく、
ちゃんと呼吸できるような気がしました。



近すぎる距離感に戸惑う


オフィスに戻ると、
男性は何事もなかったかのように
普通に接してくれました。

気まずさを感じていた私にとって、
それは少し救いでした。

午後も女性に教わりながら、
送り状の作成や、配送スリップの印刷、
伝票整理などを行いました。

分からないところも丁寧に説明してくれる、
とても感じのいい人でした。


就業時間が近づき、
今後の話になりました。

「ここで働いてみない?」

思いがけない言葉に、
素直に嬉しくなりました。

でも、私は迷っていました


すると女性が言います。

「夕方にも体験の人が来るから、
できれば明日中に返事がほしい」

私は、
「では一晩だけ考えさせてください。」

そう答えて帰ろうとしたとき、
あの男性が話しかけてきました。

「じゃあ、俺とLINE交換してもらえる?」

…………え?!

人事を担当しているのは、
その男性でした。

男性は、
「自分のLINEに連絡してほしい」
というようなことを言っています。

え、どうしよう…

固まって何も言えない私を見て、
女性が笑いながら言いました。

「こんなおじさんとLINE交換するの、嫌だよね。」

そう言って、
事務所の連絡先を渡してくれました。

私はお礼を言い、
そそくさとその場を後にしました。



悩んだ末に出した答え…


翌日、

あの男性が出ませんように…

そう願いながら、
事務所に電話をかけました。

電話に出たのは、
昨日の女性。

ほっと胸をなでおろしました。


私は、理由は言わず、
「今回は見送らせてください」
とだけ伝えました。

「そうなんだ…残念。」
と少し寂しそうな声に心が痛みました。

でも、気持ちは変わりませんでした

お礼を言って電話を切ると、
肩からすーっと力が抜けました。


しばらくぼんやりしてから、
いつものミルクティーを淹れました。

一口飲むと、
その温かさがじんわり身体に染みていきました。



✨私には「人との距離感」が大切だった


正直、迷っていました。

仕事は私にもできそうだったし、
女性も感じが良い。

職場の環境も申し分ありません。

それでも、あのランチタイムを思い出すと、
昔のあの時の自分に戻りそうで、
すごく怖かったんです。

もし、
働き始めてからあの状況になっていたら…

私はきっと後悔し、
また「辞めるか続けるか」を
悩み続ける自分に戻っていた気がします。


アットホームな職場は、
温かい反面、人との距離も近い。

私は、その距離の近さに、
知らないうちに疲れてしまう

だからこそ、

自分にはある程度の距離が保てる、
少しビジネスライクな環境の方が
合っているのかもしれません。


私にとっては、
仕事内容や環境よりも、

大切だったのは「人との距離感」

なんだと気づきました。


正直に言うと、今回の体験で、
仕事探しがまた少し怖くなった自分もいます。

進んだり、元に戻ったり。

前に進めているのか、
まだ分かりません。

それでもこれは、

自分を知るために必要な体験だった

そう信じています。




最後まで読んでいただき
ありがとうございました!

挑戦するあなたのことも、
遠くからそっと応援しています✨️

スキや感想をいただけると嬉しいです😊



📌次読むならこちら↓

📌私の自己紹介はこちら↓

📌このnoteやミケチャレについてはこちら↓


いいなと思ったら応援しよう!

コニー|ミケチャレ100 ​頂いたチップは、次の誰かへのチップとして循環させる『恩送り(ペイフォワード)』活動を行っています😊(ミケチャレ#8参照) あなたのチップで「優しさ」がnoteの世界に広がっていく…そんな幸せの循環を、一緒に感じてもらえたら嬉しいです✨