タイミー④|アラフィフ女が、運送会社の早朝仕分けに初挑戦!そこは怒号の飛び交う現場だった
タイミーはこれで4回目。
今までは午前中の仕事ばかりでした。
でも、慣れない仕事だからか、
午後はぐったり疲れて動けない。
朝活もしてみたいし…
それならいっそ、早朝の仕事にしてみようかな。
そう思った私は、タイミーを使って、
人生で初めて運送会社の早朝の荷物仕分けに
挑戦してみることにしました。
これは『ミケチャレ』シリーズの第31弾。
45歳から“100の人生初”に挑戦している私の
リアルな体験談です。
早朝の仕事を検索してみると、
誰もが知る「黒い猫の運送会社」を発見。
早朝6時から2時間
簡単な仕分け作業
初心者歓迎
これなら私にもできそうだと思い、
思い切って応募してみました。
久々の早起き。
慣れない時間に起きたからか、
頭がぼーっとする。
何も食べたくない。
白湯だけ飲んで家を出た。
外はまだ真っ暗。
吐く息も瞬時に白くなるような、
とても寒い日だった。
朝なのに、
星がきれいに見えて、
それが何だか新鮮に感じた。
向かったのは、
地元の営業所。
静まり返った街の中で、
そこだけがポツンと明るい。
事務所の前には、
扉が開くのを待つ人たちがいた。
みんな男の人ばかり。
ちょっと場違いだったかな……
少し不安になりながらも、
その中に混ざって待ってみる。
誰かと話したいな。
そんな気持ちが沸き上がった。
そっと周りを見渡してみるけど、
誰ひとり目が合わない。
みんな無言のまま下を向き、
じっとスマホを見つめている。
その他人に無関心な空気が、
私には少し息苦しかった。
扉が開き、
事務所に集まったのは4人のタイミー。
私だけが初めてだった。
所長はテキパキと手続きを進めていく。
その無駄のない動きに、
少し厳しそうな空気を感じた。
ひと通り手続きが終わると、
「好きなヘルメットを使って」
と言われた。
年季の入った
使いまわしのヘルメット。
山積みの中から、
なるべくきれいそうなものを選んだ。
チラッと外を見ると、
山のような荷物を積んだ台車が
たくさん並んでいた。
これ、全部仕分けるの?!
あまりの荷物量に驚いた。
すでに人が働いていて、
バンバンと荷物を積み上げる音が、
倉庫中に響いていた。
思った以上に体力勝負だった
仕事内容は、大きく2つあった。
ひとつは、
台車から荷物を下ろす仕事。
行き先ごとに振り分ける。
もう一つは、
ハンディーで荷物のバーコードを読み込む仕事。
配達の変更があれば、
日時変更のシールを貼る。
通常、女性はハンディーを担当するらしい。
ただ、
この日は人手が足らず、
「申し訳ないけど、下ろすのやってもらってもいい?」
所長にそう言われ、
それがどんな仕事かも分からないまま、
「はい!」
と二つ返事で引き受けた。
大きな台車には、
ありとあらゆる荷物が積まれている。
車のタイヤや、小型の冷蔵庫。
ひとりでは持てそうにない重いものから、
ポストに入る軽いものまで。
それらを台車から下ろし、
左右に分かれたローラー台へ流していく。
貼られたシールの番号で、
どちらに流すかを瞬時に判断する。
間違えられない重要な作業だ。
「ケガだけには気を付けて!」
所長が気遣って声をかけてくれた。
現場は戦場だった
大量の荷物に戸惑い、
ひとつずつ丁寧に下ろしていると、
「もっと急いで!」
「それじゃあ間に合わない!」
所長がカツを入れてくる。
朝の配送に間に合わせるために、
みんな必死だ。
早く早く!
気持ちばかりが焦ってしまう。
凍えるほどの気温なのに、
どんどん汗が出てきて止まらない。
急げ!というプレッシャーと、
間違えてはいけないという緊張感。
そんな状況に、
妙にハイテンションになっていく自分がいた。
やってもやっても終わりが見えない。
疲れた…腕が痛い。
体力の限界が近づき、
判断力も落ちてくる。
周りのみんなも同じだった。
集中力もなくなってきて、
左右の振り分けを間違えたり、
荷物を床に落とすことが増えてくる。
そんな状況を見かねてか、
年配の社員らしきおじさんが、
突然、怒鳴り出した。
「なにやってんだ!」
「間違えるな!」
「おい!そこ!ちゃんとやれ!」
タバコやお酒が似合いそうな、
少しヤンチャな見た目の人だった。
その声で、
現場の空気が一気に引き締まった。
でも、若いタイミーの人たちは、
その怒鳴り声に
不満そうな表情を浮かべている。
一方で、意外にも私は平気だった。
いるよね、こういう昭和の人…
そんな風に、
ちょっと俯瞰して見ることができた。
私がミスをしてしまった時は、
すぐに「すみません!」と大きな声で謝った。
怒鳴られる前に、先手を打つ。
結構、効果的だった。
戦場のように忙しく、
女だろうが初日だろうが、
待ったなしで一線に入れられる。
それでも、
意外にもこんな現場が私は楽しかった。
声を掛け合い、
大きな声を出しながら体を動かすのが、
どこか心地よく感じた。
無言で助けてくれた人
荷物は二人一組になり、
ひとつの台車から交互に下ろしていった。
私とペアになったのは、
同じタイミーの男性だった。
50代くらいだろうか。
決して肉体労働が得意そうな感じではなかった。
それでも、
この男性に何度も助けられた。
歪んだ台車が開かず手こずっている時も、
荷物が重くて苦戦している時も、
スッと横から手を差し伸べてくれた。
いつの間にか、
お互いに声を掛け合うようになっていた。
「これ右側です!」
「はい!次、大きいの来ます!」
「これ手伝ってください!」
短い言葉を交わしながら、
なんとか時間まで頑張ることができた。
その男性とは、
仕事中に雑談する余裕はなく、
最後まで話をすることはなかった。
それでも帰り際、
「ありがとうございました」
とだけ伝えることができた。
その後、
何度か同じ現場に入るうちに、
よく顔を合わせるようになる。
話を聞くと、
会社を辞めて独立するために、
司法書士を目指しているという。
日中は勉強に集中したいから、
早朝に働いているそうだ。
同じ場所に立っていても、
それぞれ違うものを抱えてここに来ているんだな…
そんなことを、ふと思った。
終わった頃、世界が変わって見えた
やっと終わった……
あー疲れた。
気づけば、
外はすっかり明るくなっていた。
通り過ぎる風が、
やけに気持ちいい。
出勤していく人たちを横目に、
自分だけがひと仕事終えたという、
静かな解放感があった。
朝の太陽はまぶしく、
いつもとは違って、
世界が少しだけ光って見えた。
ヘルメットと汗でべたつく髪が、
顔にまとわりつく。
帰ったら、
すぐにシャワーを浴びた。
何だか気持ちがいい。
さあ、ここから、
いつもの一日が始まる。
✨️挑戦してわかったこと(気づき)
①ひたすら動く方が気楽だった
意外にも、身体を動かすことが楽しかった。
いつもは他人の視線や顔色が気になるけど、
今回は気にする余裕さえなかった。
ただ目の前の作業に集中し、
ひたすら動く。
気づけば、
それがとても気楽で心地よく、
自分には合っていると感じた。
②過去の経験は、思わぬ場面で役に立つ
怒鳴り声を聞いたとき、
中学の部活を思い出した。
「とにかく動け!」
「大きな声を出せ!」
ソフトボール部の厳しい監督に、
何度も怒鳴られた日々。
その感覚が重なって、
不思議と平気でいられた。
ノックでボールを落としても、
「すみません!」
と声を出して、また動く。
あの頃の経験が、
自然に生かされていることに気づいた。
③早朝の仕事は、1日が少し得した気分になる
仕事を終えて外に出ると、
これから仕事に向かう人たちがいた。
同じ朝なのに、
まったく違う時間を過ごしているような感覚。
働いたあとに迎える朝は、
どこか少しだけ特別だった。
1日が長く感じられ、
ちょっと得をした気分になった。
今回の挑戦で、
自分は思っていたよりも「動くこと」に
向いているのかもしれないと感じた。
人の目を気にして考えすぎてしまう私にとって、
ただ体を動かしている時間は、
気を遣わずいられて楽だった。
意外な発見だった。
こうして少しずつ、
自分を知っていけることが、
なんだか嬉しい。
これからも挑戦を重ねながら、
新しい自分を見つけていきたいと思う。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました!
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