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一番偉い人へ|峠の力持ち 〜自分の使いこなし方〜

前回↑

学生の頃、アスリートが書くエッセーを読んだ。当時オリンピックで活躍していた北島康介と、野村忠宏のやつ。

うろ覚えで違ってるかもしれないが、北島は海外でトレーニングを積んだ時期、何かと怪我をしやすい自分の体の状況を外国語で説明することに苦心し、言語化することの大切さを知った、みたいな話。

もう一方の野村は、通常の身体能力テストではなんなら一般男性より低い握力しか出ない。しかし、組み手で相手の袖を取り、引っ張る動きになるとそれはもう相当の力が出る鍛え方をしている、という話だった。と思う。

なぜこんな話かといえば、心療内科でエゴグラムの結果を見て以来、自身の特性というものの理解に興味が湧いたからだ。

最近、自分より一回り歳下の、出身大学だけでアイデンティティが確立してしまうほど優秀な若者と飲んだ。何が凄いって、地力自体もさることながら、彼は自分の癖と、それを補ったり活かしたりする戦い方をよく知っている。
彼と私とを知る先輩は、この二人の後輩を自己肯定感が低いやつだと見ているようだが、彼は違う。
そういう聡明さを感じた。

翻ってこの歳まで、竹槍戦法の如く己の体力と折れない心一つで戦い抜いたこの落武者の底力もまあすごいね、うん。ご苦労さん。と讃えつつ、
いい歳して自分の乗りこなし方、すなわち特性と、その使い方を全く心得ていない気がした。

思えば、子どもの頃から周りと興味が向かう先が少し違っていた感じはしなくもない。
社会人になり、その時々ブツクサ言いながら仕事は続けてきたものの、強みを活かせる頭の使い方は何かもっと違うところにあるのでは?
時々考える。しかし、これまでは他の人に比べてそんなに目立った長短だとは思っていなかった。

今日中に資料だの回答をまとめろだのという目の回る仕事はいまだに慣れない。デスクワークでありながら、反射神経の優劣だけを競わせるゲームになっている。こんなものを夜な夜な、延々やるのは性に合わないと今も思っている。

それよりは、イラストでも交えつつわかりづらい事象を随筆っぽく紐解く読み物を書いたり、学問書を読んで文章を書いたりという、
まともな人が敬遠しそうなことならハマりさえすればわりと持久力が持つ。
成果品のよしあしはともかく、人とはちょっと違ったベクトルの頭脳労働に強みを発揮する感じ。

馬力自体は他の車両とそう変わらない、機能によっては平均よりちょっとごつい構えを備えつつ、トップスピードで駆ける高規格の新幹線より、坂をゆっくり登る方が強みを発揮する、そんなイメージだ。

16性格診断ではINTP-Aという結果が出た。
仕事や人生経験をやり過ごす中で培われた部分もあるだろう。またこのところ以前より内省や思考が慎重になった感じもするが、やはり人よりちょっと変わってるかもしれない。

自分のスペックを公私にわたって上手く使い、力を引き出せる振る舞いの型があるはずだ。
そんなことを考えながら、AIチャットで調べ物してたらこのテーマにかすりそうな、子ども時代に読んだ絵本を紹介された。

オチ知ってる人いますか?つづく

次回↓

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