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一番偉い人へ|ど根性ガエル改め「もうやだおうちかえる」

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自分でも勘のいい人間だとは思わないが、なんだかんだ時間をかければ何とかなると思っていたところはある。今までもそうしてきた。
昔から知ってる先輩からは、「また果代ちゃん(名乗りを考えた末ペンネーム準拠で)はいいように使われてるねえ」と言われたことも何度かある。
目に見えて華はないけれど、体は人より多少大きいし、任せとけば飄々、黙々としながらほどほどにはやる。そういう「肝臓」みたいな奴だと思われてるのだろう、と自己分析している。

過去からの遠回りを進んでしたのか、そこに適性があるとみられて置かれたのか、何かしら自分は遅れているという認識が漠然とあり、頑張らなければという気持ちも手伝ったと思う。
一人、また一人と欠けていき、憤懣やる方ない空気の立ち込める場所でも、目立つヒットは飛ばさないまでも、黙って静かに耐えてきたつもりだ。

とりあえず、連休明けに仕事に出てみる。
熱はさほど、というより微熱程度。
しかしなんだか体はだるく、頭を中心に火照りを感じる。まだ五月初めだというのに、動いていないのに汗もさらさらと流れ出る。

今年の連休は飛び石になっていた。
明けの初日のこの日は珍しく、知り合いと少し早く電車に乗り、朝の駅前のスタバで小一時間お茶を飲んだ。

知り合いは自分よりも何歳も若い。
穏やかさと理知的な空気、しなやかな雰囲気を身にまとわせていて、話しているとこちらも穏やかな気持ちになる。

思えば昨年、こんなにのんびりしたことはなかった。
話していたらなんだか仕事に行くのがだるい、そんな気持ちが起きてきた。それは彼のせいではなく、自分がそれまで押し殺してきた本音だった。
この時間が、その日の行動を決めた気がする。

この日の職場は人が少ない。
それならばと近くの内科に予約を入れ、半日で仕事を切り上げて医者にかかり、帰ろうと思った。

上司はこの春から違う人になった。
前の人は決して悪い人ではなかったが、部下の顔を見ているようで見ていなかった気がする。何人も、職場を離れていった。

今の上司は四月からの私のドタバタぶりを見てくれている。甘えている、迷惑かけてる、という気持ちはいまだにあるが、とりあえず休めと言ってくれたのが救いだった。
まだこの時期の私には、やると言って抱えた仕事を途中で手放すことへの抵抗感があったし、周りに迷惑をかけるより何より、自分自身が役立たずだと思われることが何よりも恐ろしかった。

内科医に飛び込みでかかり、風邪の症状が回復しない旨を伝えると、聴診器を当て、レントゲンを取り、片方の肺が少し肺炎のようになっているが治り始めている、とのこと。
言われてみれば普通の風邪よりも少し深い、おかしな咳がとまらなかった。
そこから一ヶ月半くらいは喘息気味で、五月、六月の頃は吸入薬の処方を受けて使っていたが、気温が上がるにつれて気がついたらおさまった。
思い返せば七月の頃だったと思う。これから冬にかけてぶり返さないかと少し心配だ。

医者にはついでに、ちょっと頭が疲れる感じがするんですけど…と言ってみたが、その先生からは
「それはとにかく睡眠とることだね」
の一言だけだった。
それができりゃ苦労しないよ…と、その時はまだ思っていた。

次回↓

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