3つのお題で書かれた短編小説6話!
月一のBL小説企画のお題解放中!
歴代の「3つのお題」で小説を書いてくださいました!
前半に投稿してくださった小説達はこちら!
*男性同士の恋愛を含みます。
以下、注意書きがあるものは、各小説記事内にて作者が付けてくれています。ご一読を。
『無題」日常、ほのぼの
マイルドリリーさん!ありがとう!
地方に移住した坂木は、夜の散歩に出る。
夜道で明かりに釣られて不意に見た二重窓の向こうには、カーテンもまだ取り付けられていない丸見えの室内にいたのは、同時期に引っ越した石井だった。
坂木の思い切った選択が2人の関係性を優しく変えていく。
使用お題
「ルマンド」「初雪と一目惚れ」「シングルベットの組み立て推奨人数が2人だった」
なんと挿絵も入ってます、個人的にこの挿絵がツボです!理由はリリーさんの呟きにあり。
友情と言うには体の距離が近いし、庇護欲と表現するには心の距離が近い。
「愛犬」という言葉があるなら「愛友」って言葉もあっていいと思う。
友達以上、恋人未満という言葉の距離より坂木と石井にピッタリと会う気がする。
前半記事で紹介した小説の、その続きも書いてくださってますよ!
『引率ゆりかもめ』日常、ほのぼの
四四田 鹿辰(ヨシダ ナレシカ)さん!ありがとう!
40代の美丈夫、国民的俳優・片桐ツトムに、ひょんなことから懐かれてしまった若き大道具、笹田。
呼んでもいないのに勝手にやって来て、部屋に上がり込む片桐に、徐々にほだされつつあるけれど、自分ではまだ認められない。
今日も目が覚めたら、当たり前の顔をして片桐がいた。
なんでも「豊洲市場の海鮮丼を食べに行くのを、笹田が引率する約束をした」という話だが……
約束を覚えてはいないものの、笹田は片桐を連れて、年末のゆりかもめに乗り込んだ。
片桐が手にしたガイドマップに載る、海鮮丼を目指して。
意図の読めない片桐。
立場と年齢の差を自分に言い聞かせながら、結局は世話を焼いてしまう笹田。
二人の、恋にならない瀬戸際の日常。
使用お題
「コミケ」「ビックリマンチョコ」「スマホ」
月一企画の追加項目の練習がてら書いてくれました!
私としても初めての事なので先に経験出来て助かりました、ありがとう!
感想としては、作品の前に「あらすじ」を読む事で作品の解像度が上がり、作品に入りやすかったです。
作者の書くあらすじは、もうこれで一つの物語にも読める。四四田さん以外のあらすじは私が書きましたが、分かりやすさは一目瞭然!なぜなら、作者が1番作品を理解しているから。
それに気を取られて途中まで気が付かなかったけど、もしやこの人、パンツを履き忘れ回の国民的俳優の片桐さんでは?おじさんの話に弱い私は久しぶりに歓喜しました。
『星々の導くところ』ハイ・ファンタジー
星屑さん!ありがとう!
国も持たず放浪し、月を信仰するレイナスの民に女性はいない。
行く先々で子種を蒔いて男児が生まれれば一族に加える事から、世の人はそんな彼らを揶揄して、パンチョ「花盗人」と呼ぶ。
日の国の王国付きの研究者、サイファはとある任務負ってレイナスの民のキャラバンに派遣され、そこで「星読み」のアデュと出会う。
生まれも文化も違う2人の旅路は辿々しい質問と答えの繰り返し。
やがてサイファの質問はアデュ自身のことになり。
前後編の月の沙漠の旅!
使用お題
「月見」「パンチョ」「火山灰」
スーパーパワーも便利な武器もない、星を読んで砂漠を砂馬で駆ける旅。
このアナログなもどかしさが情緒を生みます。
てか、読みきって思ったけど、サイファっていい奴のフリして結構ズルい男よね。それが魅力なんですけど。
星屑さんともコメントで話したのですが、モチーフお題を物語に馴染ませるコツはハイファンタジーにあるかもしれない。
以前、ライティングで飯食ってる参加者さんが「このお題を文に馴染ませるのは超難問!」と言ってました。
でもこの話、まったくお題に気付かなくないですか?
『月夜の喫煙仲間、あるいはドリームパンチョ』現代
木野山キノさん!ありがとう!
卒論の追い込みで不眠症の「ボク」の専攻は古代ローマ史、題材は世界遺産のポンペイ。
論文の準備はできても文字が進まず、変な夢ばかり見る。
学生寮のベランダでタバコを吸っていると現れる、メンソールのタバコを吸っている「ベランダの喫煙仲間」いつも通りの何気ない会話の中で聞いたバイト先の先輩の「パンチョ」の話と、自分の夢が重なっていく。
使用お題
「月見」「パンチョ」「火山灰」
ところ変わってこちらは同じお題で現代の話。夢と混ざりきると言うよりは、舞台がしっかり現代で不思議というより偶然と思えたのでジャンルは現代にさせていただきました!
解釈違いだったらお伝えください「私はSFで書いたんだよ!」など、ご本人の中の正しい答えを必ず添えて。
キノさんの小説は何本か読んでますが、エンタメ性がいつも高いなぁと思う。
内容や設定の変換で王道のフリして欺くような遊び心が満載で、飛び道具の多い人やなぁと、戦隊モノのロボットを見る目線でいつも楽しませてもらってます!
『一生焦がれている』青春
雨宮ロミ(あめみやろみ)さん!ありがとう!
社交的とはかけ離れている「俺」の唯一楽しい時間は、放課後に教室に鍵をかけてひとりで好きな歌を思い切り歌う時間。
ある日それを俺とは真逆の人気者の「あいつ」に聞かれた。
焦がれているけど、イラつくあいつに。
「2人で音楽やろうよ!」
アイツの誘いから始まった俺とあいつの音楽は、ネット投稿をきっかけに世に出ていく。
使用お題
「花」「つめ切り」「大嫌い、でも好き❤️」
この小説の唸りどころは、俺がコールする「大嫌い」で物語が展開されているのに、読者が「でも好きなんやろ!」と自動的にツッコむ、レスポンスを誘導させられる文体。
1番盛り上がってる時間のアイドルのコンサートみたいですね!やたら高いペンライトがいる!
そんなロミさんは、今年から作風を変えていくことを決意していました。
これからのロミさんにも刮目せよ!
『In his own sweet world』ヒューマンドラマ
四四田 鹿辰(ヨシダ ナレシカ)さん!ありがとう!
ジャズバーのオーナー・窪奏介と、ピアノとジャズにしか興味を示さない、専属ピアニスト・柳井瑞貴。
二つ年下の幼馴染である瑞貴を、窪は子どもの頃から見守ってきた。
些細で穏やかな日常の中にあっても、いまだ窪が思い出すひとつの事件がある。
真相がわからないまま、触れられない傷になった子どもの頃の出来事は、窪の時間をいびつな形で止めていた。
《錆び付いた扉が動こうとしている。》
瑞貴が出会った青年・星野の存在が、ゆっくりと、けれど確実に、瑞貴の世界に変化をもたらしている。
その変化は、瑞貴を見守り続けてきた窪の世界をも、静かに動かしていく。
使用お題
「一年の振り返り」「マルチーズ」「ハミング」
最近はビックバンドがメインにも思えるが、私はジャズに関してはトリオが好きだった。
ピアノとベースとドラムの三重奏が一般的で、無骨なベースとドラムに挟まれて、繊細ながらもどれより高く響くピアノの悲鳴のような音がたまらない。
今作もキーマンはピアノ奏者。彼の繊細さと芯の太さが際立つ完璧なジャズトリオ(ネタバレだったらごめん!)の話になって落ち着く。
ジャズは一度たりとも同じ曲にならない、刹那的でマッチの炎のような音楽、その絶妙なハーモニーをヨシダ・トリオが響かせます。
それでは聞いてくださ…いや、小説も、このまとめ記事ももう終わりか。
ちなみに私はセロニアス・モンクが好きです。
お題開放期間を終了します!ありがとうございました!
記事を掘り起こして書いて遊んでくださってもいいですが、本来の企画とややこしくなるのでまとめた記事はだしません!
「#noteでBL」企画では、月に一回異なるジャンルのボーイズラブ小説を、参加作家さんに同じ日に投稿してもらってます。
そして、まとめ記事にして出す事で読み逃しなくBL小説読書を楽しめるようにしております!
王道BLを読み飽きた方、少し変わった話が読んでみたい方、でもやっぱり王道BLが好きな方も覗いてみてください!
基本企画は読了約5〜10分の短編〜ショートショートが中心で、随時約10本の違う作家さんの話をご用意してますよー!
