Reif Estate Wineryで楽しむナイアガラワイン旅
ナイアガラ・オン・ザ・レイクでワイナリー巡りをするなら、名前を覚えておきたい一軒が Reif Estate Winery です。
ナイアガラ川沿いの落ち着いた道を走っていると現れる、歴史あるファミリーワイナリー。観光地らしい華やかさもありながら、試飲カウンターに立つと、ワインリストの種類の多さに思わずじっくり見入ってしまいます。
写真の試飲リストを見ても、スパークリング、白、ロゼ、赤、デザートワイン、さらにバックヴィンテージまで幅広くそろっています。ワインに詳しい人はもちろん、普段あまり飲まない方でも、自分の好みを探しやすい場所だと思います。
この記事では、Reif Estate Winery の雰囲気と、試飲で迷ったときに選びたいおすすめワインをまとめます。ナイアガラ観光やトロントからの日帰り旅行の参考になればうれしいです。
ドイツからナイアガラへ|Reif家のワイン造りの歴史
Reif Estate Wineryの歴史は、1982年にカナダでワイナリーが設立されたところから始まったわけではありません。

Reif家のワイン造りは、ドイツ南西部のラインラント=プファルツ地方で、17世紀までさかのぼるといわれています。何世代にもわたってブドウを育て、ワインを造ってきた家族で、現在よく知られているKlaus W. Reifは、その伝統を受け継ぐ13代目のワインメーカーです。
カナダでワイナリーを始めたEwald Reif
Reif家のワイン造りをカナダへ持ち込んだのは、Klausの叔父にあたるEwald Reifでした。ドイツで生まれたEwaldは1977年にカナダへ渡り、現在もワイナリーが建つNiagara Parkway沿いの農場を購入しました。そこでブドウ畑を整え、1982年にReif Estate Wineryをオープンします。
当時のナイアガラには、現在のようにワイナリーが何十軒も並んでいたわけではありません。1980年代初めには、まだ本格的なワイン造りを行う生産者も少なく、カナダはワインよりビールの国というイメージが強かったそうです。その時代にヨーロッパ系のブドウを植え、品質を重視したワイン造りを始めたReifは、ナイアガラのワイン産業を早い時期から支えたワイナリーの一つでした。
15歳でカナダを訪れたKlaus Reif
その後、ワイナリーを引き継いだのが、Ewaldの甥であるKlaus W. Reifです。Klausは1963年、ドイツのワイン産地ラインラント=プファルツ州にあるLachen-Speyerdorfで生まれました。15歳だった1978年に父親と一緒に、カナダでワイナリー造りを始めた叔父Ewaldを訪問しています。この旅行でカナダを気に入り、将来はここへ戻ってくると決めたそうです。その後、ドイツのガイゼンハイムでブドウ栽培とワイン醸造を学び、1987年6月に卒業。わずか2週間後にはカナダへ移住し、叔父からワイナリーを引き継ぎました。
ドイツで代々受け継がれてきた経験に、専門的な醸造教育を加えてナイアガラへ持ち込んだ人物、と考えると、Reifのワインがヨーロッパ的な伝統を強く打ち出している理由もわかりやすくなります。
なぜナイアガラ・オン・ザ・レイクだったのか
カナダは冬が長いため、ワイン造りには向いていないように感じるかもしれません。ところがReif Estate WineryがあるNiagara River地区は、オンタリオ州のワイン産地のなかでも比較的あたたかい場所です。ナイアガラ川の空気の流れによって、春先や秋の霜の影響が抑えられ、生育期間を長く確保しやすいという特徴があります。
この気候は、リースリングやゲヴュルツトラミネールなどの香りのある白ワインだけでなく、カベルネ・フラン、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンといった、より日照を必要とする赤ワイン用のブドウにも向いています。
現在の畑は約125エーカーあり、1977年に植えられた区画を含め、カナダでも古いヨーロッパ系ブドウの樹が残っています。樹齢を重ねたブドウの樹は比較的早く実を熟させやすいため、冷涼なオンタリオでは大きな強みになります。
Ewaldがこの土地を選んだ理由を一つだけに絞ることはできませんが、ドイツのワイン産地で育った人が、ナイアガラ川沿いの気候や土地にワイン造りの可能性を感じたとしても不思議ではありません。
Reif Estate Wineryの特徴
Reif Estate Wineryの特徴は、ドイツで続いてきた伝統を守るだけではなく、ナイアガラの土地に合わせてワイン造りを発展させてきたところです。
1977年から続く自社畑のブドウを使い、リースリングやシュナン・ブランなどの白ワイン、カベルネ・フランやメルローなどの赤ワイン、スパークリング、そしてカナダを代表するアイスワインまで、幅広いスタイルを造っています。
敷地には、ワインに感じられる香りを植物で表現したSensory Wine Gardenもあります。ハーブや花の香りを実際に確かめながら、リースリング、ソーヴィニヨン・ブラン、カベルネ・ソーヴィニヨンなどの特徴を知ることができる場所です。
長い家族の歴史、ナイアガラ川沿いの古いブドウ畑、そして初心者でも参加しやすい試飲体験。この三つがそろっていることが、Reif Estate Wineryの大きな魅力だと思います。
Reif Estate Winery ってどんな場所?

ナイアガラ・オン・ザ・レイクの老舗ワイナリー
Reif Estate Winery は、ナイアガラ・オン・ザ・レイクにある歴史あるワイナリーです。
公式情報では、1982年に設立され、1977年に植えられた畑からワインを造っていると紹介されています。ナイアガラ川に近いエリアにあり、比較的あたたかい気候と長い生育期間を活かしたワイン造りが特徴です。
実際に行ってみると、建物の中はきちんとしたワインショップの雰囲気がありつつ、試飲カウンターは観光客にも入りやすい空気です。棚にはボトルがずらりと並び、カウンターには白、赤、スパークリング、アイスワインまで書かれたリスト。
ナイアガラのワイナリー巡りで、最初の一軒にも、少し落ち着いて選びたい一軒にも向いています。
試飲リストがとにかく幅広い



Reif の面白いところは、試飲リストの選択肢がかなり広いことです。
軽やかなスパークリングから、リースリングやゲヴュルツトラミネールのような香りのある白、カベルネ・フランやメルロー系の赤、そしてカナダらしいアイスワインまでそろっています。
甘口が好きな人、辛口が好きな人、赤ワイン派、白ワイン派。好みが分かれるグループでも、それぞれ選びやすいのが良いところです。
ワインに詳しくない場合は、最初にスタッフへ、甘めが好き、すっきりした白がいい、赤は重すぎないものがいい、など簡単に伝えると選びやすくなります。
試飲で選びたいおすすめワイン6本

The Empress Sparkling
最初の一杯に選ぶなら、華やかな The Empress Sparkling が入りやすいと思います。
リストでは、ゲヴュルツトラミネールとリースリングのスパークリングブレンドとして紹介されていて、ライチ、ローズペタル、シトラス系の香りが感じられるタイプです。
ナイアガラのワインにまだ慣れていない方でも、香りがわかりやすく、試飲のスタートに向いています。乾杯感もあるので、旅行気分を上げたいときにもいい一本です。

Chenin Blanc
すっきりした白が好きな方には Chenin Blanc。
リストでは、軽めのボディで、タンジェリン、洋梨、ミネラル感のあるフィニッシュと紹介されています。酸がきれいなタイプなので、甘すぎるワインが苦手な方にも試しやすいと思います。
白ワインを選ぶときに、さっぱりだけど薄すぎないものを探している方におすすめです。

Fumé Blanc Reserve
少し複雑さのある白を試したいなら、Fumé Blanc Reserve も良さそうです。
グレープフルーツやシトラスの明るさに、クリーミーな質感としっかりした酸があると書かれています。ソーヴィニヨン・ブラン系の爽やかさが好きな方には、比較として楽しみやすい一本です。
普通の白ワインより、少し余韻や厚みを感じたいときに選びたいワインです。

Riesling Reserve
ナイアガラらしさを感じたいなら、Riesling Reserve は外しにくい選択です。
リストでは、タンジェリンや石っぽいミネラル感、古い樹からくる深みと持続感があるように紹介されています。リースリングは甘いイメージを持つ方も多いですが、ナイアガラでは酸とミネラルのバランスを楽しめるものも多いです。
甘口が苦手な方も、まずはスタッフに辛口寄りかどうかを確認しながら試すと安心です。

Cabernet Franc Reserve
赤ワインを一本入れるなら、Cabernet Franc Reserve。
写真のリストでは、ラズベリー、タバコ、土っぽさ、ハーブ感があるミディアムボディの赤として紹介されています。カベルネ・フランはオンタリオらしさを感じやすい品種のひとつで、重すぎる赤が苦手な方にも比較的試しやすいことがあります。
白やスパークリングのあとに飲むと、香りの方向が変わって面白いです。

Vidal Icewine
最後は、カナダらしい体験として Vidal Icewine を入れたいところです。
リストでは、アプリコット、マンゴー、ハニー、キャラメルのニュアンスがある甘いデザートワインとして紹介されています。アイスワインは少量でもしっかり甘く、食後のデザートのように楽しめるワインです。
普段甘いお酒を飲まない方でも、ナイアガラに来た記念として一口試してみる価値はあると思います。
バックヴィンテージで選びたい5本

2017 Gewurztraminer Reserve
香りを楽しみたい方におすすめなのが、2017 Gewurztraminer Reserve。
通常リストのゲヴュルツトラミネール系には、ライチ、グアバ、ローズペタル、ジンジャースパイスのような香りが書かれています。バックヴィンテージになると、若いワインとは違う落ち着きが出ている可能性もあります。
香りのある白が好きな方には、試飲で印象に残りやすい一本です。

2015 Kiln-Dried Chardonnay
少し珍しい白を試したいなら、2015 Kiln-Dried Chardonnay。
Kiln-Dried とあるので、通常のシャルドネとは違う濃縮感や厚みを期待したくなるワインです。価格帯も高めなので、ボトルで買う前に試飲できるなら、味の方向を確かめておきたい一本です。
軽い白より、しっかりした白が好きな方に向いていそうです。

2016 Pinot Noir First Growth
赤ワインの中で軽やかさも欲しい方には、2016 Pinot Noir First Growth。
ピノ・ノワールは、重い赤が苦手な方にも試しやすい品種です。バックヴィンテージでは、果実味だけでなく、少し落ち着いた香りや熟成感を感じられることがあります。
赤ワイン初心者にも、ワイン好きにも、それぞれ違う楽しみ方ができる一本です。

2016 Cabernet Sauvignon First Growth
しっかりした赤を選びたい方には、2016 Cabernet Sauvignon First Growth。
カベルネ・ソーヴィニヨンは、黒い果実、スパイス、タンニンの骨格を楽しみたいときに向いています。バックヴィンテージなら、若い赤とは違う丸みや深みを感じられるかもしれません。
赤ワインが好きな方なら、通常リストの Cabernet Sauvignon Reserve と飲み比べるのも面白そうです。

2017 Grand Reserve Riesling Icewine
締めの一杯として気になるのが、2017 Grand Reserve Riesling Icewine。
通常のデザートリストでは、ドライアプリコット、レーズン、オレンジマーマレードのようなニュアンスが紹介されています。リースリングのアイスワインは、甘さだけでなく酸のバランスも楽しみたい方に向いています。
ナイアガラのワイナリーで甘口を試すなら、記憶に残りやすい一本だと思います。
行く前に知っておきたいこと
予約と営業時間は事前確認がおすすめ
ワイナリーの営業時間やテイスティング内容は、季節やイベントによって変わることがあります。
公式サイトではテイスティングや屋外キッチン、パティオの案内もありますが、訪問前には最新情報を確認しておくと安心です。特に週末や観光シーズンは混みやすいので、予約できる体験は早めに見ておくと予定が立てやすいです。
車で行く場合は飲み方を決めておく
トロントからナイアガラ方面へ行く場合、車移動が便利です。ただし、ワイナリー巡りでは運転する人を決めておくことが大切です。
複数のワイナリーを回るなら、ツアーや送迎を使うのも選択肢です。無理にたくさん試飲するより、気になる数本をゆっくり味わうほうが、あとで覚えやすいです。
まとめ
Reif Estate Winery は、ナイアガラ・オン・ザ・レイクでワインの幅広さを楽しめる老舗ワイナリーです。
スパークリングから白、赤、アイスワイン、さらにバックヴィンテージまで選べるので、ワイン初心者にも、少し詳しい方にも使いやすい一軒だと思います。
試飲で迷ったら、最初は香りのあるスパークリング、すっきりした白、ナイアガラらしいリースリング、赤ならカベルネ・フラン、最後にアイスワインを入れると、流れが作りやすいです。
ナイアガラ観光に少し大人っぽい時間を足したい方、トロント滞在中にワイナリー巡りをしてみたい方に、覚えておきたいスポットです。
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