ザ・クロマニヨンズ『JAMBO JAPAN 愛のテーマ』が愛おし過ぎて、もはや"愛のテーマ"全般への愛が止まらない
ザ・クロマニヨンズのライブアルバム『ザ・クロマニヨンズ ツアー JAMBO JAPAN 2025-2026』がリリースされたんで、当然のように貪り聴いているここ数日なんですが、圧倒的に激アツなポイントがひとつある!
それはライブ開始時における出囃子(SE)として流されていたOpening (JAMBO JAPAN 愛のテーマ)と題する一曲が、正式に収められているということである!!!

本編開始直前の、前口上の締め。
「紹介します!ザ・クロマニヨンズです!」
のひと声を合図に、やおら流れ出すこの曲。
ボルテージ急上昇するオーディエンスの
「Oi Oi Oi Oi !」
という掛け声を促す、リズミカルに鳴るパーカッションと共に(おそらく)クロマニヨンズの4人が順番に、
「ジャンボ…」
「ジャンボジャパン…」
と呟いている。
よく聴くとうっすら唸り声みたいな奇声のようなものも聴こえてくる…。
それでいてどことなく控えめで朴訥な雰囲気や、絶対その場のノリだけで一発撮りしたな…と思わせる奔放な空気感も漂っている。
バンドメンバー全員参加型のプリミティブでシュールな一曲なのだ。
このようなSEが、場内の熱狂との間にクロマニヨンズにしか生み出せない絶妙な空気感を醸成している。
のっけからもう堪らなさすぎる…!
この曲のことが愛おしくなり過ぎて、収録されている全24曲中、現時点における再生回数ダントツの1位になっているという(もちろんこれ以外の23曲もちゃんと聴いています…)。
実際のライブ当日はステージに現れる4人の姿に夢中で、後ろでどんなSE鳴っていたかなんて全く記憶になかったので、記憶を補完できて本当によかった。この曲も正式収録してくれて心から感謝しております。
全員参加型ナンバー&愛のテーマの系譜
で、この曲の何が熱いってね。
「愛のテーマ」というタイトルに、プリミティブでシュールな雰囲気の全員参加型ナンバーとくれば、どうしたってザ・ハイロウズのレアトラック集『flip flop』に収録されているアジア(愛のテーマ)、ブラックハワイ(愛のテーマ)の2曲を想起してしまうに決まっているじゃないか。
アジア(愛のテーマ)もブラックハワイ(愛のテーマ)も、JAMBO JAPAN 愛のテーマ同様にメンバー全員参加型ナンバーであり、奔放さや原始性を感じさせる極めてシュールな曲でして。
この2曲から勝手に連想するのがヤコペッティの『世界残酷物語』をはじめとするモンド映画であると、つい先日この記事に妄想を書かせていただいたが、言っちゃえば今回のJAMBO JAPAN 愛のテーマもこの系譜に連なる最新型のモンド映画っぽい一曲なんだよね。
あとハイロウズの愛のテーマ2曲は、作詞作曲がザ・ハイロウズ名義である。
ではJAMBO JAPAN 愛のテーマはどうかというと、作詞作曲のクレジットがこの曲だけブランクになっている。
ということはハイロウズの2曲に倣って、実質ザ・クロマニヨンズ名義ということなのかもしれない(と、勝手に都合よく解釈しちゃう)。
※ついでに触れておくと、ハイロウズのライブ開始時における呼び込みのコール
「GO!ハイロウズ!GO」
の元になったハイロウズのテーマもメンバー全員参加型ナンバーであり、作詞作曲はザ・ハイロウズ名義となっている。
バンドメンバーみんなで勢いとその場のノリでつくられたと思しき全員参加型ナンバーって、なんだかとっても愛おしく感じられるのはなぜだろう…!
尚、クロマニヨンズにはシングル 『キスまでいける』のカップリング曲として収録されている突風野郎 〜愛のテーマ〜という楽曲もある。
こちらはマーシー作詞作曲。
凛とした歌詞に微塵の濁りも感じさせない4人の自然体な演奏が繰り出すミディアムチューンである。
とっても素晴らしい1曲なので、次なるレアトラック盤への収録と早々のリリースを期待したい。
この突風野郎〜愛のテーマ〜に関してはハイロウズからの全員参加型ナンバーの系譜には迎合しない異色の「愛のテーマ」となっている(勝手に異色とか言っちゃってすみませんが…)。
JAMBO JAPAN 愛のテーマはハイロウズ時代の「愛のテーマ」2曲の流れを汲む、クロマニヨンズ初の全員参加型ナンバー&愛のテーマである。
これはもはや「マーシーが久々にメインで歌った!」という衝撃に勝るとも劣らないエポックメイキングな出来事なのである(流石に言い過ぎ⁉︎)。
愛のテーマ、どこを切っても歴史に残る名曲しかない説
「愛のテーマ」というタイトルの楽曲は古今東西かなりの数が存在している。
それらを改めてざっとリサーチしてみると、これがもうびっくりするぐらいに珠玉の名曲ばかりなんである。
「愛のテーマ、どこを切っても歴史に残る名曲しかない説」が簡単に立証できそうなので、折角だから以下に列挙していきたい。
ゴッドファーザー 愛のテーマ
まずは何といってもコレ。最初の1フレーズ聴いだだけで誰もが
「あぁ、はいはい」
ってすぐにわかるやつ。
激シブなマフィアたちの物語を強力に彩る、映画音楽の分野においてもアイコンたりうる圧倒的な一曲である。
日本の激シブなイケオジたち、東京スカパラダイスオーケストラもカバーしている。
ルパン三世 愛のテーマ
アニメ『ルパン三世』にも愛のテーマがある。
作曲は先日惜しくも亡くなられた大野雄二さん。
コレ改めて聴くとゴッドファーザーとも甲乙つけ難い名曲じゃない?
ニュー・シネマ・パラダイス 愛のテーマ
そしてこれ!公開から40年近く経ついまも世界中でリバイバル上映が続く名作映画『ニュー・シネマ・パラダイス』。
作曲家は映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネ。
曲聴いてるだけで目頭に熱いものが込み上げてきてしまう。
映像作品からの3曲に続いて今度はゲーム音楽からも。
ファイナルファンタジーⅣ 愛のテーマ
スーパーファミコンが発売されてわりとすぐに、スーファミ向けソフトとして世に放たれた名作RPGゲームFFⅣ。当時の小学生たちを虜にした忘れられないタイトルである。このゲームのオープニングから流れてくる優雅で切ないこの忘れ難いメロディこそが、愛のテーマである。
次に、この記事でヒロトがヤコペッティの魅力を熱弁していた対談相手のドレスコーズ・志磨遼平が以前組んでいたバンド、毛皮のマリーズの愛のテーマ。
ヒロト ヤコペッティの脳みその中が好きなんだよ。そういうことない? 例えばボブ・ディランとか聴いてて、この人の脳が好きなんだって思ったり。その人の脳の回路の組み方とか。
志磨 あー、作品だけじゃなくて。
毛皮のマリーズ 愛のテーマ
うわ〜良い曲…。
PVに出てくるメンツが絶妙に豪華。
そのPVは完全にビートルズのHey Judeをオマージュしていそうだけど、モンキーズのDay Dream Beliverっぽさも感じるし、終わり方がオアシスのWhateverっぽかったりして、普遍的なロックンロールアンセム全部入りみたいな曲。
そしていよいよ最後はコレ。
ヤコペッティの大残酷 愛のテーマ
はい、ここで出ましたヤコペッティ。
映画『ヤコペッティの大残酷』のサントラより(動画の1曲目)愛のテーマを。曲そのものはストリングスをバックにフルートのような音色が聴こえる優雅で麗しい一曲。映画は未見だが『大残酷』というタイトルからは不釣り合いに思えるようなこのバランス感覚がヤコペッティである。やはりヤコペッティは愛のテーマに相応しい。
こうして列挙してみると「愛のテーマ、どこを切っても歴史に残る名曲しかない説」を唱えてみたくもなるのも頷けるでしょ⁉︎(もちろんハイロウズとクロマニヨンズの愛のテーマも含みます)
こんな具合に「愛のテーマ」全般に対する愛が止まらなくなってきていて、堪らんです…。
ということで、クロマニヨンズのJAMBO JAPAN 愛のテーマが聴ける最新ライブアルバム『ザ・クロマニヨンズ ツアー JAMBO JAPAN 2025-2026』は、是非ともOpeningからどっぷりと堪能してくださいませ!
オーライ!ロックンロール!
