【受賞インタビュー】戻る場所であり、創作に向き合う場所|灯火杯5th 灯火賞 蒼海豊さん
先日、結果発表を行った、第5回大会「灯火杯 5th Re:クリスマス」。
noteの自主企画コンテスト「灯火杯」のなかで、2回目の冬大会となり、第1回目となる「灯火物語杯」の再演をテーマとした大会となりました。
そのなかで、グランプリ相当の灯火賞に選ばせていただいたのが、蒼海(あおい)豊さんの作品です!
今回は蒼海さんに、応募のきっかけや作品ができるまでのお話を伺いました!
なお、今回は灯火杯初となる、灯火賞と参加者による投票制のエール賞のW受賞された、蒼海さんの作品はコチラ!
サンタだった父、サンタだった頃の父。兄妹を軸として展開されるお話は、本当は善意があったのではと思うからこそ、胸を掴んで離しません。
1.戻れる場所を
蒼海さんは2025年2月にnoteを始められたとのこと。なんと、まだ1年経っていなかったのですね。
Xでnoteで開催されている自主企画をはじめて知って、「こんな企画があるんだ」と思ってくれたみたいです。年末はnote最大級の自主企画であるモノモノカキングダムなどの大きな企画もあるなかで、灯火杯を見つけていただきありがとうございます!
畑違いの部署に配属されたことをきっかけに、徐々に精神が蝕まれていき、最終的には「玄関のドアを開けようとした瞬間全身の力が抜け、座り込んだまま動けなくなってしまった」と言います。
▽この辺の話は、蒼海さんの固定noteで詳しく語られています▽
そんな蒼海さんにとって、noteは戻れる場所にしたいと思って開設したとのお話でした。
実は当時のお話を日記など、誰にも見せないところに書いたこともあるという蒼海さん。ですが、結局それはどうしても自分のなかでツラい過去になってしまい、ポジティブに捉えることが難しかったそうです。
noteであれば、公開することで多くの人に見られること。
そして、自分としても、noteで公開することで自分自身と少し切り離せて見ることができるのではという想いもあったと言います。
自分のツラかった経験をnoteとして公開することで、自分自身を客観的に見つめ直す。それもnoteの大きな「効能」であり、一つのセルフケアなのかもしれません。
ちなみに、自分の話を挟んでしまい恐縮ですが、わたしの場合は、ずっと抱えている違和感、成果が出ないことへの焦りを10年以上抱えていました。そこから、休職というタイミングで、より自分自身の心の声に傾けることで、自身の生き方を考え直すことにつながります。
そうしたパターンの方が多いのではと勝手に思っていたのですが、蒼海さんの場合は違いました。
先ほどの固定noteでも語られているのですが、蒼海さんは仕事人間であり、会社のあり方に疑問を感じながらも、真にお客さんのことを考えた提案を続けて、数字で結果を示してきた方です。
そんな「強メンタル、ゴリゴリ数字を残せる自分」というのが、外部ではなく社内のメンバーがお客様となり、かつ、支店内のミスを「0」にするというミッション。
「まさかそんな自分がうつになるとは」。
自分がうつになったと認められるようになるまでも、長く時間がかかったと言います。
2.自分にも「形として生み出せるもの」がある
そんな自分の振り返りや記録を続けていくなか、蒼海さんのなかで、もう一つの別な想いが生まれたと言います。
自分にも、形として生み出せるものがあるかもしれない。
そこから創作のジャンルに幅広く挑戦されて、最近では短歌にも挑戦されています!
学生の頃、たくさん小説に触れていたのに、社会人になってからはビジネス書ばかり。改めて、自分が大好きだった世界に浸りたいという気持ちが強くなったと言います。
成果に追われるからこそ、ノウハウや「正解」を求める世界。もちろん、それも大切ですが、もう一度自分が大好きだった物語の世界の扉を叩くことは、正に「自分軸の回帰」とも言えるのかもしれないですね。
3.2回書き直した作品
今回、ご参加いただいた作品は、2回大きく手を加えたということ。
1回は、結末が異なるお話。もう一回は、構成を入れ替えたもの。
しかも、今回のお話、一つ一つのエピソードは実体験をベースにしたお話ということでした。
さらに、全作品感想でも触れた、灯火杯4th 結果発表後に公開した振り返り有料noteもしっかり予習いただき、とにかくさすがの一言に尽きます。
あくまで、選ばせていただいた主観ですが、恐らく、時系列通りのお話だったら大分印象が変わっていると思います。また、胸に迫るものがあるエピソードの理由も教えていただき、ひたすら膝を打つお話でした。
子どもたちを想う「サンタ」から場面が展開されるのではなく、やさぐれてサンタを辞めてしまった父親の場面から始まることに、冒頭のインパクトとともにその後の展開をグッと引き寄せるものにしてくれたのではないかとわたしは思っています。
試行錯誤して結末や構成を練り直したというエピソードに、向き合い方の奥深さを見た気がします。
これからも読後感が残る作品を創っていきたいという蒼海さん。
2026年はさらに創作に注力されることを抱負として宣言されているので、今後の動向からも目が離せないですね!
蒼海さんの作品への感想も含めた、灯火杯5thにエントリーいただいた全作品感想noteはこちらです!
ぜひみなさんの作品も読んでいただけたらうれしいです!
いいなと思ったら応援しよう!
自主企画コンテスト「灯火杯」の賞金や美術館、書籍や有料購入など、note活動のために使わせていただきます!