「いい母」をやめて、正直になったら少し楽になった
私はずっと、「いい母」でいようとしていた。
子どものために。
家族のために。
ちゃんとした母親でいないといけないと思っていた。
仕事に、家事に、育児。
毎日やることは終わらない。
それでも、周りから
「普通はママがやるよね」
「母親なんだから」
そんな空気を感じるたびに、
私はもっと頑張らなきゃと思っていた。
本当は、子育てが得意じゃない。
人見知りで、口下手で、人が怖い。
ひとりの時間がないとしんどい。
でも、そんなことは言えなかった。
「母親なのに?」
って思われる気がして。
だから私は、理想の母を演じていた。
笑顔で。
ちゃんとしてるふりをして。
本音を隠して。
でも、ある時、限界がきた。
家族のために動いているのに、
誰にも評価されない。
頑張っても、頑張っても、
当たり前になっていく。
気づけば、私はボロボロだった。
転機は、「正直になる」ことだった。
夫に言われた。
「普通、奥さんが弁当作るもんじゃない?」
昔の私なら、
黙って作っていたと思う。
嫌でも。
苦しくても。
でも、その時の私は違った。
私は笑いながら言った。
「私にはできないね。」
「できない」って言うのは、昔の私には怖い言葉だった。
価値がないと思われそうで。
ダメな人間だと思われそうで。
でも今は思う。
できないことを認めるのは、
弱さじゃなくて、自分を守ることだった。
正直になったら、少しずつ変わっていった。
夫が全部変わったわけじゃない。
家庭が突然理想になったわけでもない。
でも、
私は我慢しなくなった。
無理をしなくなった。
それだけで、世界が少し軽くなった。
子どもたちも成長した。
自分でできることが増えて、
私は「全部やらなきゃ」と思わなくなった。
気づいた。
子どもは、完璧な母を求めていなかった。
ただ、楽しそうに生きている私を見て、笑っていた。
今の私は、「理想の母」ではない。
でも、
頑張りすぎて壊れそうだった頃より、
ずっと笑えている。
正直になってよかったこと。
それは、
「私の人生を、私に返せたこと」。
母である前に、ひとりの人間として。
少しずつ、生き直している途中です。
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